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〈09総選挙〉自民1年生「逆風」の陣 長い戦いへ、解散の1日追う

2009年7月22日

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写真雨の中、駅頭で有権者に訴える立候補予定者。足を止める人も=さいたま市内

写真支持者を前に決意表明をする11区の立候補予定者

 21日午後、衆議院が本会議で解散された。県内各小選挙区の立候補予定者も、投開票日の8月30日までの長い戦いに向けて一斉にスタートを切った。4年前の郵政選挙で初当選した自民党の1年生議員は、「逆風」も吹く中、初めての解散をどのような気持ちで迎えたのか。一方、対立の立候補予定者は、議席奪取に向けた第1歩をどのように踏み出したのか。解散の1日を追った。

◆県内小選挙区

◇15区

 「衆議院を解散する」――。15区の自民党前職の田中良生氏は衆院の本会議場で周りの議員と共に力強く万歳したという。「厳しい逆風だが負けるわけにはいかない」

 議場に入る時、4年前の初登院を思い出した。この日を迎え「まだやりたい仕事がいっぱいある」。他の1年生議員と「国会で再び会おう」と誓い合い国会を後にした。

 党本部で公認証を受け取ると、午後5時半には地元のJR蕨駅前でマイクを握った。「自民が自浄能力を示し、生まれ変わることが不可欠です」。選挙戦では「政権選択」ではなく「政策選択」に持ち込みたいと思う。

 15区から立候補を予定する民主党前職の高山智司氏も、衆院本会議場で解散を聞いた。「05年の郵政解散のような『いよいよ』という感じはなかった」と、冷めていた。再選を目指した05年、自民新顔の田中氏に敗れ、比例で復活した。

 鳩山代表らと「体に気をつけてがんばろう」と激励し合った後、公認証書を受け取り地元へ。この日午後5時過ぎからJR戸田公園駅や蕨駅、武蔵浦和駅をめぐり、「これはマニフェスト選挙です」などと訴えた。「政権交代の繰り返しでなく、数字などを交え具体的な政策を訴えなければ」と気を引き締める。

 15区から立候補を予定する共産党の新顔村主明子氏は、この日午後1時前、関係者から解散の連絡を受けた。「いよいよこの瞬間が来たか、と身が引き締まる思いでした」

 そのまま車で蕨市内を回り、JR蕨駅前ではマイクをにぎって「政治を変えるチャンス」と訴えた。「ようやく選挙ですね」とチラシを受け取る有権者も少なくなかったという。

◇11区

 11区の自民党前職・新井悦二氏は、国会から戻ったその足で兄の新井家光・深谷市長と共に午後8時前、市北部でのミニ集会に姿を見せた。40人ほどの住民を前に「官僚OBや2世、3世と違い、普通の議員はその時の風でとばされかねない。だから、4年間毎日、駅頭に立ち、皆さんの声に耳を傾けてきました」。

 この日も午前6時から1時間半ほど深谷駅前で演説を済ませ国会に。解散宣言を受けて議場で万歳した時は、いつ選挙かと、緊張を強いられてきた、この1年の日々が去来した。「自民党が置かれた環境は厳しいといわれるが、身を引き締めていくだけだ」

 11区から立候補予定の小泉龍司氏(無所属)は同日午後6時ごろ、都内から秩父市中村町の後援会事務所に戻った。11区の首長や議員、支持者が詰めかけ、用意した印刷物が足りなくなるほど。

 3選を目指した前回の郵政選挙で郵政改革に異を唱え、苦杯をなめた。待ちわびた解散に、事務所開きの後、小泉氏は「長いようで短い4年間だった。身の引き締まる思い」。さらに「郵政改革をはじめとする構造改革の非は明らかで、私の主張は有権者に理解されていると信じる。連合埼玉の支援もあり、議席奪還を目指す。背水の陣で臨む」と闘志を見せた。

<主な政党県内代表者の談話>

■一致結束し頑張る 自民

 自民党県連の山口泰明会長は「党内でいろいろあったが一致結束して頑張るだけ」。逆風の中の選挙となるが「15選挙区でそれぞれ、景気対策や医療、年金など愚直に政策を訴えていく」と話す。

■政権交代 意気込む 民主

 民主党県連の枝野幸男代表は「今回の解散は『政権選択解散』」と断言。税金の使い方を暮らし重視に大きく転換することなど、「政権交代の必然性やメリットを訴えていく」と意気込んだ。

■ブレない政策訴え 公明

 公明党県本部の西田実仁代表は「争点は政権を担う力がどちらにあるか」とし、「公明党にはブレない政策、やり抜く力があると訴えたい。これこそ政権を担う力である」とのコメントを出した。

■有権者の期待明白 共産

 共産党県委員会の小松崎久仁夫委員長は07年参院選後の選挙から「有権者が自公政権退場を望んでいるのは明白」とし、暮らしを守るルールある経済社会と「自主自立」外交で独自性を訴える方針だ。

■自公政治の終わり 社民

 社民党県連合の日森文尋代表は「自公政治の終わりを告げる解散」と位置づける。暮らし優先の政策と憲法9条の堅持を強調し、「政権を正しい方向に導くには、社民の存在が不可欠と訴えたい」。

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