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〈政権選択 ひょうご 09夏・総選挙〉真夏の戦い、熱く長く 来月投開票

2009年7月22日

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 最大の焦点は「政権選択」――。衆院が解散された21日、県内の立候補予定者も次々と地元へ戻ってきた。12小選挙区を独占してきた自民と公明に対し、勢いづく民主がどう巻き返し、共産や社民などはどこまで存在感を示せるのか。8月18日公示、同30日投開票に向けた「真夏の選挙戦」が始まった。

◆自公 逆風、議席死守へ懸命

 逆風が吹き荒れる中、自民前職の一部は地元にとんぼ返りし、議席死守に向けた「臨戦態勢」に入った。

 兵庫11区からの立候補を予定する前職の戸井田徹氏は夕方の新幹線で姫路市へ。夜に地元の伊丹市に戻った6区の前職、木挽司氏は「厳しいことは自覚している」と危機感を募らせる一方、「自分の政策を訴えていくだけだ」と語気を強めた。12区の前職、河本三郎氏の地元秘書は「必勝を期すために人柄や実績をアピールしていく」と話した。

 21日午前から開かれた両院議員懇談会で「総裁選を実施して総理・総裁の二枚看板で戦いたい」と提案しようとしたが、発言の機会がなかったという7区の前職、大前繁雄氏。「大逆風だが、あがいても仕方ない」と気持ちを切り替えていた。

 公明の2人の立候補予定者もさっそく地元で街頭に立った。

 8区の前職、冬柴鉄三氏は尼崎市内で「景気回復を必死にやってきた。審議を引き延ばし、遅らせたのは民主だ」と声を張り上げた。朝日新聞などの取材に対しては「今までの選挙になく緊張している。すごい逆風だ」。神戸市長田区のJR新長田駅前に立った2区の前職、赤羽一嘉氏は「民主党に皆さんの命や生活を任せることはできない」と対決姿勢をあらわにした。

◆民主 追い風、気を引き締め

 各地の主な地方選で勝利を重ね、勢いに乗る民主。県内の立候補予定者の多くが21日、東京の党本部で公認証書を受け取った。

 3度目の挑戦となる4区の新顔、高橋昭一氏は衆院本会議場の傍聴席で解散を見届けて「これで現職と同じ立場。決意がみなぎってきた」と意気込む。1区の新顔、井戸正枝氏も「子育て世代や学生といった若い人たちに『動けば変わる』というメッセージを発信したい」。一方、5区の元職、梶原康弘氏は「選挙戦ではいつもと同じように街頭に出て一人一人に訴えていきたい」と気を引き締めた。

 夜に西宮市に戻った7区の新顔、石井登志郎氏はさっそく街頭に立ち、「いよいよ総選挙。政権交代は必ず実現する」。昨年11月からの演説回数が1400回を超えたという10区の新顔、岡田康裕氏は「何より大事なことは一回、政治を変えてみることだ」と街頭で訴えた後、「この4年間にやってきたことを精いっぱいやるだけだ」と語った。

 民主が支援するとみられる新党日本代表の田中康夫・参院議員はこの日、8区からの立候補を東京で正式表明し、「尼崎から日本を改める『改国』を問う選挙を戦いたい」と語った。

◆共・社民など 埋没懸念、独自色訴え

 2大政党に埋没しかねない共産と社民などは独自色をアピールした。

 兵庫1、2、3区の共産新顔は神戸市中央区のJR三ノ宮駅近くで街頭演説。1区の味口俊之氏は「自公政権が終わる歴史的な選挙になる。民主は主張の中身が見えてこない」と述べたうえで「根本的な改革ができるのは共産党」と訴えた。この日だけで約15カ所の街頭を回った2区の井村弘子氏も「派遣村などで困った人のために力を尽くしてきた共産党の実績を有権者の皆さんは見てきたはず」と語った。

 社民の県内唯一の候補となった8区の社民新顔、市来伴子氏。尼崎市の選挙事務所で衆院解散を伝えるテレビを見つめ、「ようやく解散かという感じ」。民主との選挙協力が実らず危機感が漂うなか、この日は4カ所で街頭に立った。「社民党のような小さな政党が頑張らないと、少数派の意見が切り捨てられてしまう」

 9区の国民新党の元職、宮本一三氏は明石市のJR明石駅前で演説し、「政権交代を絶対に実現させなければならない。まじめに働いている人やお年寄りが報われる社会にしたい」と訴えた。

◇主要5政党のアピール

○政策論争展開、全力尽くす

 自民党県連・五島壮幹事長 国の命運を決する重大な選挙戦に臨み、単なる人気投票、イメージ選挙に堕することなく、政策論争を展開し、勝利に向けて歯をくいしばり全力を尽くしたい。

○「政権交代」兵庫から発信

 民主党県連・辻泰弘代表 いまや自民政権の継続の上に明るい展望は望めない。天下分け目の闘いを闘い抜き、必ず全候補者の勝利を勝ち取る。兵庫からの発信で「真夏の政権交代」を実現する。

○連立の改革力を訴えたい

 公明党県本部・赤松正雄代表 今回は二大政党の政権選択ではなく、連立政権の質を問う選挙。民主中心の政権が政権担当力のないものであるのに比べ、公明が加わった政権の現実改革力を訴えたい。

○21世紀の日本の道、選択を

 共産党県委員会・岡正信委員長 自公政権を終わらせる審判を下すとともに、21世紀の日本の進むべき道を選択する選挙だ。ルールある経済社会、自主自立の平和外交を掲げ、勝利めざしてたたかう。

○新しい政権樹立、一翼担う

 社民党県連合・今西正行代表 雇用、医療など不安は募るばかりだ。有効な政策を断行してこなかった自公政権に延命を許すことはできない。新しい政権樹立を目指す一翼を担って闘う決意だ。

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