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〈選ぶ〉真夏の戦いスタート 県内戻り、はや訴え 衆院解散、総選挙へ

2009年7月22日

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 衆議院が21日、解散した。任期満了間際まで待たされた有権者は、いよいよ政権選択が最大の争点とされる総選挙で審判を下す機会を得る。投票は8月30日。解散で失職した自民、民主両党の県選出衆院議員は、早くも県内に戻ってマイクを握るなど、真夏の選挙戦が事実上始まった。

●自民 一致団結し戦う

 麻生内閣の支持率が下がり、地方選挙でも苦戦が続くなど、自民党には逆風が吹きつける。

 衆院本会議に先立って開かれた党両院懇談会。党両院議員総会を求めて署名した上野賢一郎氏(1区)は、党内の足並みの乱れや地方選連敗について麻生首相の反省の弁を聞き、「素直に感銘を受けた」。20日に大津市で開いた総決起集会では「古い自民党と決別し、私たち若い世代が刷新していく」と訴えた。21日夜、県に戻り22日早朝はJR瀬田駅前に立つ予定だ。

 藤井勇治氏(近畿比例)も両院議員総会を求める署名に参加。「郵政公社問題などをめぐる首相の言動に国民の視点とズレを感じていた。国民に直接説明してほしかった」と理由を話した上で、麻生首相の謝罪を聞き、「首相自身の覚悟が伝わってきた。これで党全体が一致団結して戦える」と評価する。21日夜に地元入りし、22日から集会や街頭演説に力を注ぐ。

 宇野治氏(近畿比例)は21日、「地元の重大な懸案事項」と位置づける栗東市のRDエンジニアリング社の産廃最終処分場問題を話し合う会合に参加するため、JR東京駅に向かった。しかし、党の会議が急きょ入って足止めされ、地元入りはかなわなかった。産廃特措法の延長にも努力を表明してきただけに、「出席したかったが残念だ」と話した。

●民主 強い期待感じる

 政権交代を目指す民主党。早くもこの日夜、駅頭で有権者に訴える前職の姿がみられた。

 川端達夫氏(近畿比例)はこの日夕、地元に戻り、午後5時半からJR石山駅前でマイクを握った。「みなさんの1票で、政治と暮らしを変えてください」。20日夜の集会では今回の解散をテレビ番組になぞらえて、「その時歴史は動いた。政権交代まであと40日。歴史的瞬間に立ち会える。こんなにありがたいことはない」と歓迎した。22日朝はJR膳所駅に立つ。

 「ようやく待ちに待った総選挙がやって来る。日本の経営者を変えよう」。午後6時過ぎ、JR草津駅前に三日月大造氏(3区)の声が響いた。高校の学費無料化、農業者への所得保証、製造ラインへの派遣労働者の原則廃止――。次々と訴える政策に、足を止めて聴き入る有権者も多い。三日月氏は「今までにない強い期待を感じる」と自信を口にした。

 田島一成氏(2区)は河野洋平議長が解散を告げた瞬間、「政権交代が実現する選挙が、いよいよ始まる」と気持ちが高ぶった。地元では自民支持者からも声をかけられ、「期待だけでなく、責任の大きさも感じる」と話す。一方で、「相手は長年政権を担ってきた党。簡単な選挙にはならない」と気持ちを引き締め、22日朝に地元に戻って街頭に立つ予定だ。

 「有権者が厳しい生活をしている中で、もっと早く解散すべきだった。ようやくだ」と奥村展三氏(近畿比例)。しかし多くの同僚が選挙区に向かうなか、地元に戻れたのは21日夜。党のCMやポスター制作などに携わる広報委員長として分刻みのスケジュールに追われている。22日も湖南市役所前などで演説をこなすと、全国の選挙責任者の会合のため上京するという。

◇主な政党談話

 衆院解散により、実質的な選挙戦がスタートした。県内の主な政党に抱負を聞いた。

●県の実情に合う、公約つくり臨む

 自民党県連・吉田清一幹事長 大変な逆風の中での厳しい選挙と覚悟している。今回の選挙で問われるのは生活に密着した医療、福祉、教育などと、安全保障など世界の中での日本がどうあるべきかという2本の柱だ。党県連は、県の実情に合わせたマニフェストを現在作成している。国民に政策で選ばれるよう戦いに臨みたい。

●政権交代のろし、滋賀が役割担う

 民主党県連・朝倉克己幹事長 選挙を逃げ回っていた自民は、追いつめられて時間切れで解散した。国民の政治不信は募るばかりだ。しかし、民主は自民の自爆で政権を得るのではなく、国民が共感する政策を訴えて奪い取らなければならない。4選挙区とも勝利し、滋賀県が政権交代ののろしを上げる役割を担う気持ちで臨む。

●「生活を守る旗」、総力挙げて闘う

 公明党県本部・梅村正代表 厳しい生活・経済状況の今、政党は何をしたのかが問われている。公明党は中小企業・雇用対策に総力を挙げ、がん対策など医療福祉、温暖化、人が輝く教育など生活と命を守る対策、「政治と金」問題の規制強化を図ってきた。国民の不安を安心に変える「生活を守る旗」を掲げ、総力を挙げて闘う。

●国民の暮らしと希望や安心訴え

 共産党県委員会・奥谷和美委員長 今回の選挙は、有権者が自公政権を終わらせる審判をくだす選挙であり、新しい日本の針路を選択する闘いだ。国民の暮らしを守る「ルールある経済社会」の構築や、自主自立の平和外交などを掲げる共産党が得票を伸ばしてこそ、希望と安心の日本への道が開ける、と訴えて戦いたい。

●民主と協定結び、比例区で当選を

 社民党県連合・小坂淑子代表 選挙区に党公認候補はいないが、総選挙を政権交代の絶好の機会ととらえ、民主と政策協定を結んで応援していく。ただ、2大政党の考えは少数意見の排除になり、平和憲法を大事にする社民の訴えは変えてはならない。頑張ってほしいという有権者からの手ごたえもあり、比例区での当選を目指す。

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