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〈09総選挙 主な政党の事情〉自民 「議席ゼロ」危機感 党内結束が課題

2009年7月23日

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写真麻生首相のポスターが張られた自民党県連のビル。支持率は低迷したままだが「もう麻生さんで戦うしかない」と県連幹部

 「本当に政権交代は起きるんでしょうか」

 15日夕、さいたま市内で行われた自民党の立候補予定者と有権者十数人との懇談の席で、参加者の1人が問いかけた。3日前の都議選で、民主党が第1党に躍進したばかり。5月のさいたま市長選をはじめ、地方選挙で民主系の候補者が自民や公明の推す候補者を相次いで破っていた。

 自民党の立候補予定者は、都議選のほとんどの選挙区で得票数トップが民主党の候補者だったことを指摘。「総選挙の小選挙区なら議席は取れないことになる。埼玉でも今、総選挙が行われれば自民の議席はゼロになるかもしれない」と危機感をあらわにした。

 郵政民営化の是非に注目が集まった05年の総選挙で、自民党は「小泉旋風」の追い風に乗って県内15小選挙区のうち12で議席を獲得。小選挙区で当選できなかった候補者3人も比例で復活し、議席を得た。

 しかし今回は「まったくの逆風」(県連幹部)。昨年の党総裁選で、県議を中心に後援会まで設けて総裁就任を後押しした麻生首相だが、内閣の支持率は低迷。県連内部でも「麻生さんでは選挙は戦えない」との声が出ていた。

 そんな逆風の総選挙を前に、県連内で不協和音も響いた。選挙対策の要になる滝瀬副次・県連幹事長が、今月10日、幹事長の辞職願を県連に提出した。

 滝瀬幹事長は「一身上の都合」としたが、県連推薦の候補が敗れたさいたま市長選への対応や、総選挙に向けた態勢づくりなど、県連の運営をめぐる内部での意見の対立が背景にあると指摘する県連関係者もいる。

 折しも、党本部レベルで「麻生おろし」の動きが活発化し、党内の混乱が露呈していた。山口泰明・県連会長らが慰留し、滝瀬幹事長は「総選挙での全員当選に向けて頑張らせていただく」と、辞意を撤回した。しかし「県連は一枚岩ではない」との声がくすぶり続ける。

 「政権交代」に注目が集まる今回の総選挙。政権の座を維持できるのか、それとも滑り落ちるのか。

 衆院が解散された21日、山口会長は「党内で若干、意見の違いもあったが、一致結束して戦うしかない」。滝瀬幹事長も「県議、市議、党員、党友すべてが一丸となって戦うよう、呼びかける」と述べた。党内の結束――。まずは、それが最大の課題だ。

   ◇

 いよいよ衆院が解散された。総選挙は来月18日公示、30日投開票で行われる。議席の獲得、維持、奪還に向けて本格的に動き始めた県内の主な政党の現状を伝える。

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