現在位置:
  1. 2009総選挙
  2. 地方ニュース
  3. 埼玉
  4. 記事

〈09総選挙 主な政党の事情〉民主 全勝「14」狙いネジ

2009年7月24日

印刷印刷用画面を開く

写真23日、解散後の地方遊説を8区からスタートさせた鳩山代表。街頭演説には人だかりができた=所沢市

 「いよいよ解散総選挙。この国の仕組みを変えるために共に戦ってください」

 衆院解散前日の20日、春日部市の市商工振興センターで民主党が開いた「ここから変える!大集会」。約400人の支持者らを前に13区から立候補予定の森岡洋一郎氏が訴えた。枝野幸男・党県連代表も応援に駆けつけ、森岡氏が深々と頭を下げると大きな拍手が起きた。

 民主党は県内で擁立予定の14選挙区全勝を狙う。枝野氏は「埼玉で非自民が最低12勝しなければ、政権交代は実現しない」とネジをまく。特に新顔を擁立する8区、13区を重点地区とし、解散直後から鳩山代表や岡田幹事長らの応援予定が相次いでいる。

 同じ日、さいたま市大宮区で開かれた枝野氏のタウンミーティングにも、予想を100人以上超える約300人が参加した。ホールの外まで人があふれ、「16年続けてきたが、こんなことは初めて」と秘書は目を丸くした。

 市内の30代の夫婦はマンションに配られたビラを見て初めて参加した。民主党の考えを直接聞きたいと思ったからだ。「今の政治にはもう、チェンジしてもらいたい」と会社員の夫(35)は言う。

 「財政が厳しい中、官庁をどう統制するのか」「ネクストキャビネットにはもっと実行力がある人を」……。政権交代後を想定した質問を投げかける参加者に、枝野氏は何度も「政権を取れるかは五分五分です」と口にした。

 民主党は03年の衆院選で、15小選挙区のうち8議席を得たが、05年の郵政選挙では3議席と惨敗した。そして今回。さいたま市長選をはじめ都議選など一連の地方選挙で連勝し勢いにのる。

 ただ、気がかりなこともある。さいたま市長選での候補者の支援をめぐり、市内の選挙区内にはしこりも残っているという。

 何より「風」は気まぐれだ。枝野氏は前回の郵政選挙の際、小泉元首相の解散会見で一気に風向きが変わったのを肌で感じた。21日の解散から投開票日の8月30日までの40日の間に自民党がどう出るか。「選挙は何が起きるか分からない」。口癖のように枝野代表は繰り返す。

 1軒1軒に「○」や「×」が書き込まれた住宅地図――。もう一つの重点区、8区から出る予定の新顔・小野塚勝俊氏の事務所にある選挙区内の地図だ。小野塚氏やスタッフが訪れた印だ。

 この2年間、地道に選挙区を歩く「ドブ板」を続け、区内のほとんどの家を回ったという。多い日には、300〜400軒のときもある。

 徹底して歩く「小沢流」を貫くのは、郵政の風の苦い経験があるからだ。陣営幹部は言う。「風まかせは禁物。一人一人に会わなければ、伝わらない」

検索フォーム