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〈09総選挙 主な政党の事情〉共産 「審判」へ比例集中

2009年7月28日

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写真比例区での共産党への投票を呼びかける人たち=坂戸駅北口前

 「比例代表は日本共産党」

 衆院解散の21日夕、坂戸市の東武東上線坂戸駅前で赤い旗に白く染め抜いたのぼりをたて比例区支持を訴えるチラシを配っていた。

 05年の総選挙。共産党は全15小選挙区で擁立したが1議席もとれず、12小選挙区で供託金没収に。今回は6小選挙区に絞り、坂戸市を含む埼玉10区など9小選挙区は擁立を見送った。

 党は小選挙区での擁立条件の一つに07年参院選の比例区で「得票率8%以上」を挙げた。「6」は党県委員会でさらに吟味した結果という。小松崎久仁夫・県委員長は「今回は思い切って比例に集中させる。小選挙区分の資金や人員を充てる」と説明する。

 そこで注目されるのが、擁立を見送った9小選挙区の共産党票約18万票(05年得票数)の行方だ。

 17日付の機関紙「しんぶん赤旗」に衆院選に向けた党幹部会声明が掲載された。「自公政権を終わらせる決定的な“審判”を」。小松崎委員長は「自公退場が至上命題。選挙後は民主政権が前提」と解説する。県委員会は9小選挙区では「自主投票」の方針だが、党関係者は「場合によっては民主に投票を、とも受け取れる」ともらした。

 20日夜、久喜市での党演説会には約千人が参加した。同市を含む13区も擁立を見送っており、比例での支持拡大を図る集会だった。党政策委員長の小池晃参院議員は「民主党中心の政権となった時、良いものには賛成するが、間違っているものには反対する」と言い、「建設的な野党」などと語った。

 幹部会声明で示された考え方と同じで、地区委員会の赤岸雅治委員長(48)は「都議選の結果を受け個々に協力できる政策を後押ししていく」と受け止めた。

 「民主党とは後期高齢者医療費問題や労働者派遣法などで一致する部分もある」(小松崎委員長)。衆院選次第では、共産党の政策も実現化の現実味を帯びるという訳だ。

 「とはいえ、自主投票の立場は変わらない」と赤岸地区委員長。擁立を見送った14区の杉戸町では合併を問う住民投票で民主党町議と反対で手を組んだが、阿部啓子町議(共産)は「総選挙は別」と割り切る。

 10区の坂戸市の大山茂市議は「(党の)組織人としては白票にする人が多いかもしれない」と懐疑的。一方、東松山市の蓮見節市議は「自主投票だが、自公政権の交代が大きな目標。支持者で白票の人はあまり多くないようだ」と民主支持の動きを説明した。

 ただ、小松崎委員長は安易に民主に流れる動きを警戒する。北関東で2議席をとるため県内で38万票を目指すが、今の「風」では容易ではないとみる。「民主と協力するが、憲法9条などでは断固としてノーを唱える。2大政党化へのくさびとしての役割は大きく党勢拡大は必須。『比例は共産』を徹底して訴えたい」

◇共産党が擁立を見送った小選挙区と、05衆院選での候補者の得票数

 選挙区 共産党候補の得票数

  3区 2万2912

  5区 1万7140

  6区 2万5014

  9区 2万2312

 10区 1万7670

 11区 1万6910

 12区 1万7270

 13区 1万9928

 14区 2万0964

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