現在位置:
  1. 2009総選挙
  2. 地方ニュース
  3. 秋田
  4. 記事

〈どっちさいぐ 09政権選択〉協力、二の足 公明、自民の推薦未定

2009年7月29日

印刷印刷用画面を開く

 連立政権を組む自民と公明の県内での選挙協力が揺らいでいる。自民が公認候補を推薦してほしいと望む一方、公明は1、3区で態度を決めかねている状況だ。協力して比例票を伸ばしてきた「実績」はあるが、今回の衆院選ではどうか。公明は比例区東北ブロックでの2議席獲得という「悲願」を果たすため、戦術を探っている。

 「前回、わが党は62万票を獲得しながら1議席。大変悔しい思いをした。今回は悲願の2議席を必ず獲得する決意です」。27日、秋田市内であった公明党の比例東北ブロック立候補予定者を「励ます会」で、田口聡・県本部代表が訴えた。

 東北では比例区に的を絞り、得票を狙う公明。99年以降の国政選挙で、公明が自民の公認・推薦候補を推薦しなかったのは05年衆院選の2区だけ。「刺客」として送り込まれた自民公認候補よりも、自民を除名された野呂田芳成氏との友好関係を重視した、との理由だった。

 このほかの選挙では、自公が選挙協力し、公明は比例票を順調に伸ばしてきた。00年衆院選の約47万票から、03年は56万5千票に。05年は2議席獲得目前まで迫った。

 だが、今回、盤石だった自公の選挙協力にかげりが見える。公明は2区で自民公認の金田勝年氏を推薦する見通しだが、1、3区では態度を決めかねている。

 1区では、05年衆院選の結果が尾を引く。比例東北の最後の1議席を自公が争う展開になった結果、惜敗率の差で当選したのは自民公認の二田孝治氏だった。公明は念願の2議席目を逃した。公明関係者は「うちが上積みした分、二田さんの惜敗率が上がった。最後の議席に入ったのがたまたま二田さんだっただけだが、1区の支持者からすると、感情的には納得できないものがあるようだ」と打ち明ける。

 3区は「本家本元の自民党が一枚岩になっていない」(田口代表)状況がある。自民党本部は前職の御法川信英氏を公認候補としたが、無所属で立候補予定の村岡敏英氏が地盤とする由利本荘市を中心とした自民党員たちは、村岡氏支持を決めた。村岡氏が自民党籍を持つことや、父親で元官房長官の兼造氏の代から続く地域事情も考慮して、党本部もこれを事実上容認。保守分裂の様相だけに、公明の一本化も難しい見通し。

 さらに、公明関係者は、自民への「逆風」のあおりも懸念する。都議選で、候補者が全員当選したが、票数を減らした。「足を引っ張られかねない」と危機感を募らせる県内関係者からは「公明の比例票が増えるなら、小選挙区は民主だっていい」という言葉も漏れる。

 こうした事情があるものの、自民との協力で比例票が増えてきた経緯は無視できない。公明党県本部は今後、各候補者からの正式な依頼を待って推薦を決定する。田口代表は「比例東北で公明が2議席とるための協力関係が各区で整うのか、見極めたい」と話す。

 揺れる公明に対し、自民は焦りを隠せない。3区の自民関係者は「公明票に頼っている部分は大きい。推薦をもらえなければ大変だ」。県連幹部は「ただでさえ厳しい情勢。推薦してもらえれば非常に力になる」。

 自民党県連は近く、公明党県本部と選挙協力について再び協議する意向だ。

 ■自民と公明の選挙協力(敬称略)

           自民の公認・推薦候補 公明の態度  当落

 00年衆院選  【1区】二田孝治     推薦   当

           【2区】野呂田芳成    推薦   当

           【3区】村岡兼造     推薦   当

 01年参院選  金田勝年         推薦   当

 03年衆院選  【1区】佐藤敬夫     推薦   落

           【2区】野呂田芳成    推薦   当

           【3区】村岡兼造     推薦   落

 04年参院選  斉藤滋宣         推薦   落

 05年衆院選  【1区】二田孝治     推薦   比例当

           【2区】小野貴樹     自主投票 落

           【3区】御法川信英    推薦   当

 07年参院選  金田勝年         推薦   落

検索フォーム