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〈選択 広島〉8.30総選挙、主な政党に聞く 自民党・民主党

2009年8月4日

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 景気対策、行財政改革、社会保障、安全保障……。総選挙の公示(18日)まで2週間となり、各政党の論戦は次第に熱くなってきた。「真夏の総選挙」にどう臨むのか。県内の主な政党幹部に聞いた。

◆自民党 危機感持って団結を 溝手顕正・自民党県連会長

 ――小泉元首相以来の構造改革をどう評価しますか

 改革の方向は間違っていなかったと思う。ただ、社会保障費の2200億円削減など政党として「木に登って自分の足元を切った」のではないか。長年の支持団体だった医師会、農協、郵便局などを敵に回し党の人気を下げてしまった。今日の逆風の一因だ。

 ――民主党は「政権交代」を訴えていますが

 民主党候補には地方議員の経験者がほとんどおらず、地方で金がどう動いているか知らない人が大半だ。自民党政治が官僚主導に陥っているのは事実だが、民主党に変わったからといって、政治主導にできるかどうかは別問題だ。

 ――「マニフェスト選挙」と言われています

 子ども手当にしても高速道路の無料化にしても、民主党のマニフェストは政権さえ取れれば何でもいいという公約の羅列。例えば財源の手当がなければ、国債の増発の結果、長期金利が上がり、土建業や不動産業は壊滅状態になってしまう。自民党のマニフェストもそれほどよいものでもない。ばらまき合戦に引っ張り込まれて、自らを見失うことがあってはならない。

 ――小選挙区の見通しは

 民主に風が吹いており、どこも厳しいと認識しているが、全勝を目標にしたい。ただ県内の自民党はもともと一枚岩でない地域が多い。自民同士で争っていた中選挙区の弊害が残っている選挙区もある。危機感を持って一致団結してもらいたい。

 ――解散直前、両院議員総会の開催や総裁選の前倒しを求める動きがありました

 自民党にとってメリットはなく、やるべきではなかった。メディアは大きな動きのように取り上げたが、実際には同調者は少なく、党を割る度胸もない。

 ――勝負のポイントは

 日本を戦後ここまで育ててきたのはわれわれ自民党だ。改憲を目指し、自由経済を推進する党の原点に立ち返って一人でも多くの有権者と直接対話し、実績を訴えるしかない。

 (聞き手・福家司)

◆民主党 「国民が主役」前面に 佐藤公治・民主党県連代表

 ――「国民の生活が第一」を前面に打ち出していますね

 官僚主導の政治から国民主役の政治を取り戻すという考え方だ。年金や保険の問題は何も解決しておらず、社会保障をもっと充実させないといけない。子ども手当や公立高校の無償化を含め、バランス良く政策を講じる。

 ――マニフェストに工程表を盛り込んだ意図は

 有権者の自民党への不信感は頂点に達している。一方で民主党へは「本当に日本を任せていいのか」という不安感があると聞く。どうしたら有権者に安心してもらえるかと考えたとき、工程表という形になった。

 ――財源の観点から実現性を疑問視する声もあります

 予算に関する情報開示を徹底し、無駄を省くのが大前提。ろくに情報開示しない自民党が「実現性がない」と批判しても説得力がない。官僚がつくった予算配分ではなく、すべての予算の使い方を根本から変える。無駄を廃して初めて、消費税をどうしていくかなどの議論ができるようになる。これは改革ではなく革命だ。有権者は自民党内の派閥争いによる「偽装政権交代」に目を奪われてきた。今回、自分の1票で政治が変わる。本当の意味で民主主義が成り立っていくスタートになる。

 ――政治とカネの問題にどう取り組みますか

 「民主党は説明不足だ」とよく言われたが、どんなに説明しても誰かが辞任するまで納得してもらえない。こうした風潮はとても危険。きちんと問題を整理し、政治資金規正法などの制度を理解した上で、みんなで考えていくことが大事だ。

 ――05年の郵政選挙以降の4年間をどう考えますか

 躍進した自民党は後期高齢者医療制度を強行採決した。郵政民営化に伴い、「かんぽの宿」の問題も出てきた。国民は「やっぱり間違っていた。だまされた」と気づいている。4年間を無駄にしないためにも、絶対に勝たねばならない。

 (聞き手・鬼原民幸)

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