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〈09総選挙@ふくしま〉立候補予定者、市民との対話はネット?直接?

2009年8月4日

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 総選挙の立候補予定者が、自身のホームページ(HP)やブログを更新できる期間が、4日であと14日間に迫った。公職選挙法の規定で、18日の公示日以降はインターネットの更新ができないためだ。若者や働き盛りの有権者に対し、ネットは有効なアピール手段だが、使い方はさまざま。熱の入れようにも温度差がある。(足立朋子、吉田素子)

 「自民党が挙党体制をつくるための、両院議員懇談会で麻生総理の涙に…私も泣いた」

 4区の自民、渡部篤氏(57)は解散日の7月21日深夜、自らのブログ「会津のおじさん」に記した。ブログの読者から書き込みがあれば返事を書き、公開論争もする。「政治家はすべてを赤裸々に示すべきだ」との信念からだ。

 県議時代の96年にHPを作り、3年前からブログに。多い日は5、6回も書き込む。自らの「闘病記」や行動予定帳も掲載。移動中の新幹線の車内や帰宅後に、愛用のノートパソコンで自ら更新する日々だ。「まったく考えが違う人との議論も含め、パソコンに向かう時間は自分の思想を深化させる大事な時間。手間は苦にならない」と話す。

 同じ4区の無所属、小熊慎司氏(41)は集会などで、携帯電話用の「QRコード」つきカードを盛んに配る。コードを携帯カメラで読み取ると、7月下旬に始めたメールマガジンに登録できる。イベントやHPの更新情報、小熊氏の予定などを逐次伝える。

 「私たちにとってのもう一つの重要な『名簿』」と、陣営のIT戦略を担当するソフトウエア会社勤務の佐藤義憲さん(34)。後援会の名簿集めは一般的だが、若者は住所や名前を書くのを嫌がる。このため、連絡先として身近な携帯アドレスに注目した。

 佐藤さんは「(勝利には)若者や女性など政治に興味がなかった人に投票に行ってもらうことが必要。そこへは、従来の手法では届かない」とみる。手書きの名簿に加え、「メルアド名簿」を1万人分集めることが当面の目標だ。

 一方で、4区で連続14期をめざす民主の渡部恒三氏(77)のHPは、ここ2年ほど更新されていない。陣営は「本人は携帯電話も持たないし、HPがあるのも知らないのでは。若い方たちと違って、こちらは昔ながらの各地を回って本人の言葉で政策を伝えるやり方です」という。

 一方、県内の立候補予定者には、最近になってHPを設ける動きも。1区の民主、石原洋三郎氏(36)のHPは先月末できたばかり。石原氏は「市民との対話は直接が一番有効」とも話しており、HPはなかったが、後援会からの提案で急きょ立ち上げた。

 1区の自民、亀岡偉民氏(53)のブログは、昨年秋から更新が止まっている。陣営は、短期決戦を考え、直接訪問を優先する戦略を取る。

 国政報告会などの集会に来るのは年配の人が多く、若者や働き盛りの有権者はネットで政治情報を得る人も多い。

 ネットで政治家の発言や有権者の反応をよく見る福島市の男性会社員(31)は、ネットに積極的でない陣営について「世襲など元々持っているものがあると、『おやじがこうやっていたから』と新しいやり方に挑戦しようと思わないのではないか」と話す。

◆キーワード

 <ネットと選挙> 公職選挙法は、候補者が公示日後に配れるビラやポスターなどの文書と枚数を限定し、ネットでの選挙運動を想定していない。公示日前の政治活動だと自由なメール配信やHP更新も、公示日後は文書配布とみなされ、選挙運動では使えない。選挙でネットを使えるように法改正を求める動きもあるが、まだ実現していない。

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