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〈09政権選択〉カギ握る「山中票」 総選挙、松阪含む三重4区

2009年8月10日

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 衆院選に三重4区から立候補予定の自民党前職、田村憲久氏(44)を推す市民団体が9日、三重県松阪市で開いた討論会に、民主党県議出身の山中光茂・松阪市長(33)がパネリストとして出席した。山中市長は、同区の民主党前職の森本哲生氏(59)の元秘書でもあり、1月の市長選では田村、森本両氏が支援した現職を破った。05年の衆院選では田村氏が勝ったものの、森本氏も比例復活し、今回も激戦が予想されるだけに、両陣営は「山中票」の行方に神経をとがらせる。(月舘彩子)

 同日夜の「タウンミーティングin松阪」。講演の冒頭、山中市長は「今日は田村議員の応援に来たわけでも、自民党の応援に来たわけでもありません」と念を押したが、「民主党は労働組合とのしがらみをいかに断ち切るかが重要です」と、党や、町役場出身である森本氏をやんわり批判した。

 その後のパネルディスカッションでも「自民党の定額給付金も否定的ですが、民主党の子ども手当にも否定的。教育環境が十分でない中で、税金を投げるようなお金の使い方は無責任」と民主党のマニフェストに注文をつけた。

 田村氏は衆院厚生労働委員長を務めるなど、厚労行政へのかかわりが深い。山中市長は医師で、子育て支援の拡充などが市長選の公約だ。田村氏は「山中市長とは考え方も近い。これまでも医療や福祉について議論してきた」と話し、山中票を取り込みたいとの思惑もにじむ。山中氏は「国と地方とのかかわりなどを市民が考えるきっかけになれば」と出席を了承したという。

 山中市長は、森本氏の秘書や県議を経て、森本氏や連合三重の反対を押し切って民主党を離党し、市長選に立候補。3万8千票余を獲得し、現職に約8千票差をつけて当選した。さらに、7月の松阪市議選で当選した市長派の2人が今月、保守系議員ら4人と新会派を結成。うち5人は自民党市議連に入る予定だ。

 山中市長は衆院選に臨む自らの立場について「政党という既存の枠組みに期待するところはなく、完全に中立だ」として、決起大会などへの参加は断っているという。だが、市長選では民主党支持者の一部との間に禍根を残しているだけに、森本陣営の幹部は「中立を保つなら、どちらか一方だけの催しには参加すべきではない」などと批判している。

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