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〈選ぶ〉新住民急増に腐心 3区予定者、「どぶ板」戦懸命

2009年8月13日

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 京都、大阪のベッドタウンとして人口が増え続ける滋賀3区。衆院選に立候補を予定する各陣営は新住民を中心とした無党派層の取り込みに懸命だ。「都市型」の住民を引きつける策は――。「1人でも多くの人に顔を覚えてもらうこと。必死さと真心を伝えるには今も昔も唯一無二」とある陣営関係者が語るように、地味な正攻法が展開されている。(安田琢典)

 

 7月下旬、約800戸が立ち並ぶ草津市南部の新興住宅地。夏の日差しの下、後援会の入会案内を手にした自民前職の宇野治氏が1戸ずつインターホンを鳴らした。

 「ごあいさつに参りました」。2時間半で約200戸を回り、あいさつできたのは30戸ほど。応対した主婦(62)は「国会議員が訪ねて来たのは初めて」と驚いた。

 外務政務官などの仕事で県に戻れない時期があった。「地元に熱意がない」との批判に悔しさで震え、昨夏から政策チラシを配るあいさつ回りを始めた。チラシを入れたポストは1万を超す。

 県内の4小選挙区の中で、3区は有権者数の伸びが顕著だ。6月2日現在24万1022人と、前回の衆院選時より約1万1千人増えた。

 宇野氏の陣営は「新住民はどちらかというと非自民層」と分析しつつ、「どぶ板」と呼ばれる地道な戦術に活路を見いだそうとする。「自民の政策に不満がある人でも、地域を思う誠意が伝われば関心を抱いてもらえるはず」と陣営は期待をかける。

     ◇

 「ここが自分の定位置。いや、原点だと思う」

 かつてJR西日本に勤めた民主前職の三日月大造氏は月曜早朝のJR駅前に特別な思いがある。初当選した03年から駅のあいさつを続け、「民主党です」と通勤客にチラシを配り、「いってらっしゃい」と学生に声をかける。

 「京都や大阪で駅立ちしてはどうか」と新住民の通勤先を狙う案が陣営内で上がったこともある。しかし、確実に新住民が利用する地元の駅の方が効率的と判断した。

 7月に入って、草津市を中心に住宅街でのあいさつ回りにも力を入れる。林立するマンションのすき間に街宣車を止め、三日月氏は上層階を見上げながら信念や政策を訴える。ベランダから手を振る人を見て「こういう話が受けるんだな」。無党派層へのアピールが自身の政策を磨くヒントにつながるという。

     ◇

 共産新顔の木村真佐美氏は新興住宅地で、駅前で、交差点で「共産党」を訴える。選挙の重点は比例区。痛めたひざを街宣車の中で休めながら、暮らしの相談をしたい有権者と会って党勢拡大につながる活動を続ける。

 8日には志位委員長がJR草津駅前に立った。遊説の場所を3区にしぼったのは無党派層を意識したからだ。奥谷和美・県委員長は「比例重視の戦略から、新住民や無党派層の取り込みを図るには3区の草津市が最適と判断した」と話した。

 このほか、立候補を予定している幸福実現新顔の森川貢次氏も積極的に街宣活動をしている。

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