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〈どっちさいぐ 09政権選択〉2区、大揺れ 構図崩れ、各陣営緊迫

2009年8月14日

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◇川口氏出馬表明、民主幹部大量離党…

 18日に公示される衆院選で、秋田2区がにわかに緊迫している。4月の知事選で惜敗した前小坂町長の川口博氏(62)が今月5日、無所属で立候補を表明、その翌日には2区の民主党幹部らがそろって大量「離党」して川口氏支援に回ったからだ。川口氏の突然の参戦で、情勢は混沌(こんとん)、波紋が広がる中で各陣営は必死の対応に追われている。

 2区は、自民新顔の金田勝年氏(59)、社民元職の山本喜代宏氏(53)、みんなの党新顔の佐々木重人氏(39)、無所属新顔の川口博氏(62)が立候補を表明している。

 「台風の目」となった川口氏の陣営は16日、大館市の中心部に事務所開きする予定だ。選対組織も決まり、急ピッチで準備を進める。陣営は「当選して政治を変え、秋田を変える」と意気込む。

 地元の民主党幹部らによる「反乱」で、同党との選挙協力を事実上ほごにされた形の社民党県連合は、10日付で意思統一を呼びかける石田寛・県連合幹事長名の文書を各総支部代表らに送った。動揺が全県に広がらないよう引き締めに全力を注ぐ。

 川口氏と同じ大館市内にある社民元職の山本氏の事務所。そこで、石田幹事長は「社民党として政権交代の一翼を担いたい。2区は保守の分裂選挙だ。今回の動きはショックだったが、民主党を支持する自治体議員からは引き続き社民党を応援していくという言葉をいただき、勇気づけられている」と話し、民主党県連との選挙協力を堅持する考えを示した。

 川口氏応援で幹部が大量「離党」した民主党2区総支部も内部はまだら模様だ。菅大輔・大館支部長は石田氏に「友党として社民との連携は守る」と伝えた。菅支部長は「政権交代を求める総選挙を前に党内のごたごたは良くない。残った仲間と力を合わせ、社民党との選挙協力に全力を注ぐ」と話した。

 一方、能代市にある自民新顔の金田氏の事務所。幹部は「危機感がぜんぜん違う。やはり(川口陣営は)こわい」と声をこわばらせる。

 川口氏は小坂町長5期目途中で4月の知事選に立候補、地盤の県北を中心に衆院選秋田2区内では5割強の11万8千票余を獲得した。4カ月前の知事選で「川口」と書いた有権者が、衆院選でまた同じ名前を書けば当選ラインを超えてしまうという危機感だ。

 地元の重鎮で参院1期衆院8期を務めて引退した野呂田芳成・元防衛庁長官は、知事選では川口氏を応援した。今度の衆院選では、野呂田氏は金田氏を後継指名しており、地盤、後援会、事務所すべて引き継いだ。

 金田陣営は「衆院選は川口氏ではなく、後継の金田氏だと徹底するしかない」。組織の末端まで浸透を図るため、連日、電話作戦に必死だ。すでに旧市町村単位の後援会で決起集会を終了。うち、大館など7カ所で野呂田氏が応援演説する力の入れようだ。

 過去2回、民主党公認で敗れ、無所属からみんなの党公認となった佐々木氏は「川口氏へ民主票がそのまま流れるとは思えない。党を抜けて川口氏を応援する人たちは民主支持層を代表しているわけではない」と「古巣」について分析、「民主票の多くは無党派層であり、川口氏ではなく私に入れる人は多いはずだ」と話した。

 <おことわり> 幸福実現党が13日、衆院選での候補者擁立方針を見直すと発表したため、方針が確定するまで、同党立候補予定者の掲載を見合わせます。

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