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〈選ぶ〉保守しこり解消へ調整 小西氏支持層に焦点 滋賀2区

2009年8月14日

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 前回衆院選で自民党が分裂して争った滋賀2区で、郵政民営化に反対し離党した元衆院議員の小西理氏の動向が注目されている。逆風にさらされる自民前職の藤井勇治氏の陣営は、4年前票を奪い合った小西氏に応援を要請。一方、民主前職の田島一成氏の陣営は保守層の一本化に警戒感を強める。18日の公示が近づく中、4年前の「しこり」が解消できるかどうか、水面下の調整が続く。

 (高久潤)

 関係者によると、藤井陣営は衆院解散の機運が高まった昨秋ごろから小西氏側と接触。昨年9月末、東京都内で藤井氏自身が小西氏に直接支援を求め、小西氏は要請に応じる考えを示したという。

 今年7月の解散直前、藤井陣営は改めて小西氏への応援依頼を検討した。前回の分裂選挙の影響などを心配した慎重論も一部で出たが、厳しい情勢をはね返すには保守層を固めることが不可欠として、8月初めの決起集会への出席などを働きかけてきた。解散後、藤井氏は集会などで「小西氏から『バトンを渡した』と言われている」と小西氏の支持を強調している。

 小西氏は前回、小泉首相(当時)の郵政民営化に反対し、公示直前に自民を離党。藤井氏は自民公認の「刺客」として立ち、小西氏を支持する県議や市議らが離党するなど党内は真っ二つに割れた。結果、藤井氏は約5万4千票を得て比例区で復活当選。小西氏は4万3千票余りで落選し政界を去った。

 藤井氏と小西氏の得票を足せば、小選挙区で当選した田島氏の6万7千票余りを上回る。藤井陣営の幹部は「無所属であれだけの票を集めた小西氏の力は魅力的だ。公示前の選挙区入りは無理だったが手応えはある」と話す。

 こうした動きに、田島氏の陣営幹部は「小西氏が藤井氏の応援に来ることは絶対ないと思う。4年前の経緯があるのに藤井氏の陣営が『小西氏支持』を有権者に訴えるのはおかしい」と話している。

◆民主支持、動く郵政OB 「理不尽な選挙から4年」

 「理不尽な選挙から4年。オール郵政は全力を込めて田島一成さんを応援していく」

 7日、彦根市内であった田島氏の事務所開きで、郵政政策研究会の遠藤仁さん(75)が壇上から訴えた。

 会の前身は特定郵便局長のOBらでつくる政治団体「大樹」。かつては自民党屈指の集票組織だったが、前回選挙では2区関係者が郵政民営化に反対した小西氏支援に走り回った。遠藤さんは「あの選挙を戦った小西さんが藤井さんを応援するとは思えない」と話す。

 県内の郵便局長会は今回、小選挙区では民主応援を決定。かつては公務員のため選挙活動はできなかったが、県東部地区郵便局長会の若林茂会長(61)は「知人や家族に民主への支持を積極的に働きかける」と話す。一方当時、小西氏とともに自民を離党した県議や市議は藤井氏を支援する。陣営関係者は「4年間で信頼関係を築けた郵便局関係者もいる。もともとは保守層。すべて民主に流れるとは思わない」と話した。

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