現在位置:
  1. 2009総選挙
  2. 地方ニュース
  3. 広島
  4. 記事

〈選択 広島〉「実績」「変革」民意は 総選挙公示

2009年8月19日

印刷印刷用画面を開く

地図拡大  

 総選挙が公示された18日、県内7小選挙区では25人、比例中国ブロックには小選挙区との重複を含め62人が立候補し、「政権選択」を問う真夏の選挙戦がスタートした。与党の自民、公明が実績などを訴えるのに対し、民主、国民新など野党は政権交代を迫る。共産、社民は候補者を絞り込み、平和や雇用問題などを訴える。幸福実現は全7区に立てた。県内の有権者233万人はどのような審判を下すのか。投開票の30日に向け、各地で候補者の訴えが響いた。

◆1区 最多6候補、街頭で舌戦

 県内7小選挙区で最多の6人が立候補した。

 菅川洋候補(民新)は午前9時から、中区の事務所そばで出陣式に臨んだ。「医療・年金改革や教育・子育て支援などに投資し、国の予算を1円たりとも無駄遣いしない」と集まった550人(陣営発表)に訴えた。その後、選挙カーで回った。

 山本浩徳候補(諸新)は午前10時半から、中区の空き地で「消費税撤廃や憲法9条の改正に取り組む」と訴えた。

 上村好輝候補(社新)は午前9時から中区の選挙事務所前で出陣式の後、原爆ドーム前で「1区から核兵器の廃絶、反核平和の思いを国政に届けたい」と演説した。

 岸田文雄候補(自前)は午前9時、南区で約3千人(陣営発表)を前に「日本の成長力の増強と国民の一体感の回復。この改革を私に担わせていただきたい」と第一声。その後、選挙カーで遊説し、夕方からは3カ所で個人演説会を開いた。

 藤本聡志候補(共新)は午前9時に原爆ドーム前で出陣式の後に街頭へ。中区で「格差と貧困が広がり社会保障予算も毎年削られている。自公政権を終わらせ新しい政治を」などと演説した。

 中村文則候補(無新)は午後、中区の交差点で「国立大入試の撤廃と医療・教育の無料化を全国に広めたい」と訴えた。(石田貴子、小俣勇貴)

◆2区 39万票巡り3氏立候補

 県内最多の39万人余の有権者を抱える選挙区。自民、民主の両前職の3度目の対決に、諸派の新顔も名乗りを上げた。

 宮内香織候補(諸新)は午前10時過ぎ、広島市西区のJR横川駅前で街頭演説。「消費税を全廃し、みなさんの暮らしを豊かにする」と訴えた。

 松本大輔候補(民前)は午前9時半過ぎ、同区のJR西広島駅前で演説した。約200人を前に、「今のままの政治を続けるか、思い切って変えるかどうかが最大の争点だ」と切り出した。官僚政治下で教育や地域医療の格差が広がる一方、道路などに税は無駄遣いされていると指摘し、「『コンクリートから人へ、道路より命へ』と税の使い道を変える」と声を張り上げた。この後、西区などの住宅地を選挙カーで回った。

 平口洋候補(自前)は午前9時過ぎ、同区の選挙事務所前で出陣式に臨んだ。選挙区内の市長や県議、市議ら約20人が顔をそろえ、「政権交代を絶対にさせてはならない」と訴えた。昼前に大竹市のJR大竹駅前で演説し、「地域の課題に精いっぱい取り組んできた」と4年間の実績を強調。「安心できる医療や年金制度の整備、若者の雇用確保といった課題に先頭に立ってがんばりたい」と力を込めた。(加戸靖史)

◆3区 広島市内で3氏第一声

 前回の比例単独から小選挙区へ回った自民前職と、再挑戦の民主新顔、諸派新顔の戦い。

 日高順子候補(諸新)は広島市安佐南区の事務所で「気概ある国家づくりを目指し政策を訴える」と述べた。

 増原義剛候補(自前)は、同区の事務所近くで出陣式。県議、市議らを含む支援者約1千人(陣営発表)が集まり、連帯を確認した。比例中国ブロックに単独で立った河井克行候補(自前)が「この選挙区は、広島の中で最も厳しい戦いになる。増原さんを全力で応援する」と強調した。増原候補は「経済をどう立て直すかで日本の行く末がすべて決まる」と持論を展開。「経済再建を第一に訴えたい。厳しい厳しい逆風だが、もう一度力を貸してほしい」と力を込めた。

 橋本博明候補(民新)は、約350人(陣営発表)を前に、安佐南区の事務所前で第一声。「皆さんの生活を守る政治ができていない現状を何とかしたい」と訴えた。マニフェストが一定の評価を得ているとしたうえで、「皆さんとの約束を守る政治を実現する。そのためにチャンスを与えてほしい。一緒に日本を変えよう」と呼びかけた。応援に駆けつけた柳田稔・民主党参院議員は「相手陣営も必死になっている。一票一票を積み重ねて勝利したい」と述べた。(鬼原民幸)

◆4区 9選前職に新顔が挑む

 東広島市の大部分と広島市東部の安芸区、安芸郡などが選挙区。10選を目指す自民前職に民主新顔が3度目の挑戦。諸派新顔も立った。

 空本誠喜候補(民新)は午前9時半過ぎ、府中町で出陣式。地元・マツダ労組の代表や県議、東広島市議らの応援を受け、空本候補は「必ず政権交代を果たそうという思いをともにしよう」と呼びかけ、郵政民営化など、過去10年の政治を批判。「心を育てる教育による人づくりや物づくり、安心づくりで根本から日本を変える」と訴えた。この後、東広島市と三原市大和町でも出陣式をした。

 中川秀直候補(自前)は午前9時半、府中町の事務所前で出陣式に臨んだ。地元県議や町長、町議らが応援のマイクを握った。中川候補は「官尊民卑の打破」、「ストップ官僚国家」などを挙げ、「新しい時代の変化に対応できない古い制度を見直し、力を合わせて人を大切にする力強い日本の明日の姿を作り上げる」と訴えた。安芸郡、安芸区と東広島市などの計12カ所でも出陣式を開いた。

 沖ゆり候補(諸新)は午前11時半ごろ、東広島市内で街頭演説した。経済不況と北朝鮮核ミサイルの脅威を解決するため「消費税の撤廃と憲法9条改正が必要」と訴えた。(山下奈緒子、福家司)

◆5区 自・民前職と新顔が争う

 3度目の対決の自民、民主の前職に諸派新顔が加わった。

 三谷光男候補(民前)は昼すぎから呉市・本通沿いの選挙事務所前で出陣式。約600人の支持者(陣営発表)を前に「古い政治にさよならをして、国民参加の新しい政権を一緒につくろうではありませんか」と呼びかけた。「過去2回は惜しかったといわれた選挙。今度こそ、新しい政権で先頭に立って働かせていただきたい」と訴えた。陣営では「選挙期間中、個人演説会は少なくして、できるだけ街頭で候補者の顔を見せるようにしたい」と話している。

 塚本能照候補(諸新)は呉市内での出陣式後、昼から市役所前で「今の政治の先には国民の幸福は見えません」と批判。消費税廃止や国防体制づくりを訴えた。

 寺田稔候補(自前)は午前9時半、呉市役所近くの出陣式で、約2千人を前に「この5年間、池田(行彦元外相)の跡を継ぎ、呉の子となるべく頑張って、呉弁も分かるようになってまいりました。今まさに信頼と実行の政治を行い、明るい明日を切り開いていくのか。財源なきばらまきの幻想におぼれ、沈滞社会へと陥ってしまうのか。大きな分かれ目です」と第一声。午後には池田時代からの地盤の竹原市でも出陣式をした。(中川正美)

◆6区 広い選挙区で4氏訴え

 尾道市、三原市の沿岸部から庄原市、三次市の中山間地まで5市2町にまたがる選挙区。国民新前職に、自民、共産、諸派の新顔3氏が挑む。

 亀井静香候補(国前)は、大阪府と兵庫県で同党候補を応援した後広島入りし、JR尾道駅前で出陣式。苦しむ地方や零細企業の例を挙げ「政治の責任。自公政権は困っている人をちゃんとしようという気がない。新政権はきちんとやります」と力を込めた。地元入りは3日間の予定。

 小島敏文候補(自新)は午前9時半から、世羅町の事務所前で出陣式。県議7期25年余の実績を挙げ、「地方目線、現場主義を国政にも」と訴えた。また、「地方が元気にならないと、日本の活性化はない」と強調。その後、選挙カーで三原や尾道市など南部を回って支持を訴えた。

 花岡多美世候補(共新)は尾道市の事務所前で出発式。消費税増税に反対し、若い世代が希望を持てる社会の実現を誓い、「共産党の訴えが、6区内のすべての有権者に届きますように、お力をお貸しいただきたい」。尾道市を皮切りに、三原市、世羅町、府中市と遊説した。

 胡本協子候補(諸新)は尾道市の事務所で出陣式。「明るい繁栄する日本の未来を」と訴えた。この日は同市内を重点的に回った。(長尾大生、広津興一)

◆7区 福山で3氏の論戦熱く

 県東部の中核市、福山市が選挙区。自民、民主の両前職と諸派新顔の争い。

 植松満雄候補(諸新)は市東部の団地などで街頭演説。「減税や、将来ある子どもたちのために教育改革も行う」と訴えた。

 宮沢洋一候補(自前)は同市明神町の事務所で県議や市議、支援者ら約2千人(陣営発表)を集め出陣式。「大変な逆風だが、明日に希望を持てる日本の青写真を描かなかった政治のツケが責任政党の自民党に吹きつけている。自民党を大きく変えるため、皆さんの手を貸してほしい」と第一声を上げた。景気対策や福山港など市の基盤整備を促した実績を掲げ、「大好きな福山のためにまだまだ働かせてほしい」と訴え、北部など8カ所でも出陣式を重ねた。

 和田隆志候補(民前)は午前10時半から同市曙町の事務所前で出陣式。労組関係者や支援者らを含む約700人(陣営発表)を前に「市民の生活を支えるため、予算や組織、法律を作り直さなければならない。それをできるのは新しい政権だ」と訴え、小選挙区での当選をめざして「最後のチャレンジ」と力を込めた。同市神辺町の事務所前でも約230人(陣営発表)を前に「政権交代で官僚の作文を追認する政治を変えたい」と支持を訴えた。(吉田博行、松尾俊二)

■小選挙区の区割り

 【1区】広島市中区・東区・南区

 【2区】広島市西区・佐伯区、大竹市、廿日市市、江田島市(旧江田島町を除く)

 【3区】広島市安佐南区・安佐北区、安芸高田市、安芸太田町、北広島町

 【4区】広島市安芸区、三原市(旧大和町)、東広島市(旧安芸津町を除く)、府中町、海田町、熊野町、坂町

 【5区】呉市、竹原市、三原市(旧本郷町)、尾道市(旧瀬戸田町)、東広島市(旧安芸津町)、江田島市(旧江田島町)、大崎上島町

 【6区】三原市(旧大和町、旧本郷町を除く)、尾道市(旧瀬戸田町を除く)、府中市、三次市、庄原市、世羅町、神石高原町

 【7区】福山市

■小選挙区の党派別候補者数

 (区数7) 計  前 元  新 重複

 自民    7  6 0  1  7

 民主    6  3 0  3  6

 公明    0  0 0  0  0

 共産    2  0 0  2  1

 社民    1  0 0  1  1

 国民    1  1 0  0  1

 みんな   0  0 0  0  0

 改革    0  0 0  0  0

 大地    0  0 0  0  0

 日本    0  0 0  0  0

 諸派    7  0 0  7  0

 無所属   1  0 0  1  0

 −−−−−−−−−−−−−−−−−−

 合計   25 10 0 15 16

 (諸派は幸福実現党)

検索フォーム