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〈09総選挙 やまなし〉3選挙区11陣営、「対決」前面に

2009年8月19日

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 政権選択が焦点の総選挙が18日公示され、県内3選挙区で11人が立候補を届け出て、12日間の選挙戦が火ぶたを切った。各党が政権公約(マニフェスト)を前面に出して戦い、有権者の判断が注目される。県内の選挙人名簿登録者数は17日現在、70万4779人。県内28市町村で19日から期日前投票が始まる。

◆1区

 甲府市中央の公園で第一声を上げた共産新顔の遠藤昭子氏は、支持者に、「行き詰まった自公政権を終わらせ、新しい日本の針路を選択する。退場に追い込もうじゃありませんか」と呼びかけ、集票に一層の協力を求めた。

 演説では、党の政権公約(マニフェスト)に盛り込まれた雇用対策や医療、福祉対策を説明。焦点の労働者派遣法の改正については、「労働法制が相次いで改悪され、派遣労働者が膨らんだ。安心して働ける社会を作ろう。登録型派遣を原則禁止し、正社員が当たり前の社会にする。ワーキングプアをなくす。国民が主人公の政治をひらいていこう」と決意を述べた。演説を終えた遠藤氏は、選挙カーに乗り込み、市内を巡回しながら、街頭の有権者に支持を訴えた。

 民主前職の小沢鋭仁氏は、同市川田町で出陣式に臨み、自公政権に代わる民主中心の政権交代の実現を目指す考えを重ねて強調。駆けつけた支援者を前に、6選を目指す今回の選挙を「政権交代が定期的に行われるようになるかもしれない。歴史的な戦いだ」と表現。自公政権を「長期政権にあぐらをかいている」と批判したうえで、「国民の生活をしっかり支える。国民が主役の政治を作る。時代の幕を一緒に開けようじゃありませんか」と訴えた。

 式典には、連合山梨の渡辺一彦会長や「師」と仰ぐ元財務官の榊原英資・早大教授に加え、最近まで来場を予定していなかった輿石東・党参院議員会長も駆けつけた。輿石氏は「心に緩みがあったら大変だ」と述べ、陣営に一層の引き締めを求めた。

 自民前職の赤池誠章氏の陣営は、甲府市中小河原の選挙事務所前で出陣式を開いた。自民党県議や業界団体幹部らが見守るなか、赤池氏は「日本、山梨の将来、未来を決める大変重要な選挙だ」と強調。自公政権に退陣を迫る民主の政策に批判を加え、対決姿勢を前面に出した。

 赤池氏は前回選挙で初当選後、「国づくり、地域づくり、人づくりに取り組んできた」としたうえで、「新しい時代にふさわしい、日本を発展させるための憲法の議論がようやく始まろうとしている」と憲法改定の必要性を改めて強調。地域づくりの一環として交通インフラの整備に努めると説明。「リニアをはじめ、基盤整備は山梨の経済成長の起爆剤だ」と訴えた。人づくりのため、教育再生に取り組む姿勢も強調した。

 幸福新顔の早瀬浩之氏は、同市下小河原町の事務所で出陣式。街頭演説で「消費税の廃止で消費を拡大し、不況を乗り切る」と訴えた。

◆2区

 自民前職の堀内光雄氏は午前10時過ぎ、富士吉田市緑ケ丘の旧市立病院跡地で第一声。集まった支持者らに、自公政権を維持し景気回復に取り組むと訴えた。夕方、笛吹市石和町でも出陣式をした。

 12回目の選挙。奥秋恵次選対本部長は「今までにない厳しい激烈なる選挙戦だ」と危機感をあらわにした。会場で配ったビラには「地方を元気に!」というフレーズを載せ、地元重視を強調した。

 堀内氏は、リニア中央新幹線について触れ、「駅を2区に持ってくることを約束する」と明言。郵政民営化法案に反対した理由を語り、「郵政民営化を正しくするためにも自民党に戻ってきた」と説明した。また、「官僚を上手に使える政治家でなければ日本の政治をうまくもっていけない」と民主党を批判した。

 同市上吉田で出陣式をした民主新顔の坂口岳洋氏は、妻と一緒に、「情熱」のイメージカラーという赤シャツ姿で支持を呼びかけた。午後は、輿石東・党参院議員会長とともに街頭演説をした。

 第一声で、「私たちの生活がどんどん悪くなって、地元が良くなる気配さえない」と自民党の政策を批判。「官僚政治を終わらせることが、私たちの生活を守ること」と強調し、「民主党政権を山梨2区から実現させ、中央と地元との架け橋、パイプ役になる」と政権交代を訴えた。

 2区は党の「最重点区」。選対本部長の樋口雄一県議や米長晴信参院議員らがあいさつした。

 支持者らには「決断」と書かれたハンカチが貸し出され、選挙カーの車体にも「決断 政権交代」と書いた。

 7月に自民党を離党し、無所属で立候補した前職の長崎幸太郎氏は午前10時半、富士吉田市松山の事務所近くで出陣式を開いた。

 長崎氏は、トラックの荷台の上に、選対本部長の中村正則県議ら4県議や選対幹部と並んだ。妻からかけられた青のたすきには「国民第一 地域第一」という文字。中村氏は「紆余曲折(うよきょくせつ)はあったが、我々はぶれることなく長崎氏を支えて今日を迎えることができた」と、支持者らに更なる結束を呼びかけた。

 この日、41歳の誕生日を迎えた長崎氏は第一声で、「訴えたいことはただ一つ。山梨2区の政治を地域のために取り戻しましょう。地域第一の政治を実現します」。「山梨2区再生」を訴え、「既存の政治をまっさらに洗い流していく」と結んだ。

 幸福新顔の宮松宏至氏は、富士河口湖町船津で第一声。その後、街頭演説で「消費税撤廃」など党の公約を訴えた。午後は、大月市などで選挙カーを走らせた。

◆3区

 自民前職の小野次郎氏は、甲斐市富竹新田の選挙事務所近くで出陣式を開いた。

 第一声で「自民党には日本を守る責任能力がある。政権交代という、中身のないスローガンを掲げている党とは違う」と訴え、民主党をけんせい。政策面では「地域の活性化に向けて頑張りたい」と述べ、地方重視の姿勢を打ち出した。

 民主前職の後藤斎氏は、昭和町河東中島の事務所前で第一声。明治維新や第2次大戦で、多大な犠牲のうえに政治が変わった史実を引き合いに、「いま多くの人が自ら命を絶つという、大きな犠牲のもとで、ようやくこの国が変わろうとしている」と政権交代に向けた高揚感を表した。「地方と暮らしの再生を訴える」と決意を述べた。

 小野、後藤両氏の出陣式には、05年の郵政選挙のしこりから動向が注目されていた保坂武・甲斐市長が出席した。

 前回、自身への「刺客候補」だった小野氏から、「(出席を)大変感謝している」と紹介された保坂氏は、「与党は定額給付金を仕上げ、交付税も臨時交付金も用意している。政権が変わると、この補正予算が見直される」と自民党の政策を評価し、小野氏への支援を呼びかけた。

 一方、保坂氏は、遅れて駆けつけた後藤氏の陣営で、ほかの来賓とともにあいさつし、「(後藤氏とは)けんかをするほど仲がよい」と述べて、会場を沸かせた後、「永田町では戦う相手方でも、帰りの電車では友達だった。勝負は勝たなければならない」とエピソードを披露しながら、激励した。

 幸福新顔の桜田大佑氏は、同市富竹新田の事務所で、「経済の危機と国民の安全の危機を解決したい」と決意を述べ、街頭演説に出発した。

●「候補の主張見極め自由意思で投票を」 県選管委員長

 県選挙管理委員会の戸栗敏委員長は18日、総選挙の公示にあたって、「現在の厳しい社会経済情勢の中において、これからの日本の進路を決めるうえで極めて重要な意義を持つ。有権者の一人ひとりが、身近な問題をはじめとして、政治に十分関心を持ち、政党や候補者の主義・主張をよく見極めて、情実や利害にとらわれることなく、自由な意思で投票することを期待する」とのコメントを発表した。

■小選挙区の党派別候補者数

(区数3)計 前 元 新 重複

自民   3 3 0 0  2

民主   3 2 0 1  3

共産   1 0 0 1  1

諸派   3 0 0 3  0

無所属  1 1 0 0  0

合計  11 6 0 5  6

 (諸派は幸福実現党)

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 選挙前議席(欠員1)

 自民1、民主1

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