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夏の舌戦、16人突入 小選挙区は全区で自・民対決

2009年8月19日

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 総選挙が18日公示され、県内でも五つの選挙区に前職9人、新顔7人の計16人が立候補した。党派別に見ると、自民5人、民主5人、共産1人、みんなの党1人、諸派4人。2大政党の自民と民主は全選挙区で対決し、政権の枠組みを問い合う。まだ盆が明けたばかりの真夏の選挙戦に突入し、各候補者は30日の投開票まで政策を訴え合う。

 前職9人のうち、選挙区で前回当選したのは自民3人、民主2人。今回は自民に逆風、民主に追い風のなかでの選挙戦となり、両党の勢力がどう変化するかが焦点だ。

 各党は政権公約(マニフェスト)をまとめ、候補者も政策の訴えに力を入れている。「100年に一度」と言われる経済危機のさなかの選挙戦だけに、身近な生活不安の解消をめざす項目が目立つ。主な政党の代表らは今週、続々と来県、候補者の応援演説などでその内容を訴える予定。

 工場閉鎖や大型店閉店などによる雇用の喪失、生産量全国4位の米農家への支援のあり方、少子化を防ぐ子育て支援、道路整備など公共事業のあり方、医師不足や病院統廃合などの医療問題、若者の定住につながる地域振興策、などが県内でも問われている。

 小選挙区制のもとで自民と民主の二大政党制が定着し、共産は今回、候補者を福島1区に絞った。共産はこれまで各選挙区で1万〜2万程度を得票したが、候補者は03年5人、05年4人と減らしてきた。また、自民党は長年続けた候補者調整の方法「コスタリカ方式」を1区と5区で解消。こうした政党の選挙戦略が候補者の得票にどう影響するかも注目されている。

<主な候補者の第一声>

◆1区

◇胸張れるふるさとに

 1区では自民、共産、民主の候補者がいずれもJR福島駅近くで第一声を上げた。

 自民前職の亀岡偉民候補は「胸の張れるふるさとにする。その力でこの国を変える」。自民への逆風に対しては、「東京の意見に押し流されて政党で選ぶのはとんでもない。みなさんの思いを実現させるのは政党ではなく政治家」と強調した。

◇暮らしの願いを実現

 共産新顔の山田裕候補は「建設的な野党として皆さんの暮らしの願い、平和の願いを実現する」と話した。政治の行き詰まりで国民の生活が苦しめられているとし、消費税増税に反対、大企業への減税見直しなどによる財源を福祉に充てる、と訴えた。

◇政治と生活変えよう

 民主新顔の石原洋三郎候補は、立候補表明以来の2年間で生活に苦しむ多くの人の声を聞いてきた、として、「今までの都市部中心から、地方重視と生活重視の政治を取り戻す。その時が今だ。政権交代で、政治と私たちの生活を変えよう」と訴えた。

◆2区

◇古い自民ぶっこわす

 自民前職の根本匠候補は、郡山市の事務所で「手がけた政策はすべて実現させた」と第一声。「民主政権になれば、地域は衰退に向かう」と政権交代の流れにくぎを刺す一方で、「自民党はあまりにもだらしない」と身内批判も。「古い自民党はぶっこわす」と声を張った。

◇国民の手に政治戻す

 民主前職の太田和美候補は、JR郡山駅前での第一声で「政権選択の選挙」を強調。「いま政治は国民の信頼を失っているが、私たちには『政権交代』という最後の手段がある。国民の手に政治を取り戻し、みなさんの生活に直接かかわる所にしっかりと光を当てていく」と訴えた。

◆3区

◇新しい産業の舞台に

 自民前職の吉野正芳候補は白河市大手町の事務所前で出陣式。「いよいよ決戦。ふるさとで生まれ、育ち、暮らせる国にしたいという目標は3区になってもかわりません」と声を張り上げ、「農産物が豊かな3区は植物からエネルギーをつくる新しい産業の舞台となる」と訴えた。

◇未来に希望持つため

 須賀川市内で出陣式に臨んだ民主前職の玄葉光一郎候補は、政権交代の必要性を強調。「生活の足場を立て直し、未来に希望を持つため、国の仕組みを作り直していく歴史的な選挙。皆さんは『政権交代』という武器を持った。変化を利用し、日本を前進させないといけない」

◆4区

◇会津覆う閉塞感一掃

 みんなの党新顔の小熊慎司候補は午前8時半、会津若松市の事務所前で「古い政治を断ち切り、会津を覆う閉塞(へいそく)感を一掃して、希望のある政治の幕を開きたい。今ここで政治を変えなければ会津はますます疲弊する」と、世代交代の必要性を訴えた。

◇皆さんのために働く

 民主前職の渡部恒三候補は「政権交代」のはちまきをした支持者が埋める事務所前で、「4年前の選挙では『官から民へ』の小泉さんのスローガンにだまされた。しかし今、国民の声は政権交代。どうぞ新政権で堂々と皆さんのために働ける選挙の結果を」と訴えた。

◇会津自民の良識守る

 自民前職の渡部篤候補も、事務所前での出陣式に臨んだ。「政権選択がかかる重大な選挙で、自民党の公認、公明党の推薦候補として戦う責任と誇りを感じている。一昨年体調は崩したが、会津の自民党の良識を守るという思いで戦っていきたい」

◆5区

◇まず衣食足りてから

 自民前職の坂本剛二候補は、いわき市内の大型商業施設駐車場で、背広からアロハシャツに着替えて第一声。「国民が期待しているのは衣食足りてから、いろんなことをしてほしい、ということ。景気回復、所得倍増、雇用の確保を3年計画で取り組む」と力説した。

◇生活が第一の政治に

 民主前職の吉田泉候補もアロハシャツ姿で「小選挙区制導入から15年。黒船来航から明治維新、敗戦から所得倍増計画までも15年。政権交代、歴史的な選挙に参加できて幸せだ」と述べ、「国民生活第一、人間中心主義の予算や政治の考え方に少しずつ変える」と声を張り上げた。

■小選挙区の党派別候補者数

 (区数5) 計 前 元 新 重複

自民     5 5 0 0  5

民主     5 4 0 1  5

共産     1 0 0 1  0

みんな    1 0 0 1  1

諸派     4 0 0 4  0

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合計    16 9 0 7 11

      (諸派は幸福実現党)

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選挙前議席 自民3 民主2

■候補者一覧

 (届け出順。年齢は投票日現在。カッコ内数字は当選回数。[比]は比例区と重複立候補。〈 〉内政党は推薦・支持。▽以下は出身校と住所)

◇1区 候補者数4

亀岡偉民(かめおかよしたみ)53 自前(1)[比]〈公〉

党文化スポーツ局次長〈元〉幼児教育団体会長・経営コンサルタント会社長・衆院議員秘書▽早大教育学部▽福島市野田町3丁目

山田裕(やまだゆたか)54 共新

党福島相馬地区副委員長・党県委員〈元〉ペンション経営会社員▽日大文理学部▽福島市郷野目

大橋一之(おおはしかずゆき)40 諸新

幸福の科学総本山正心館講師・幸福実現党県代表▽東北大法学部▽福島市丸子

石原洋三郎(いしはらようざぶろう)36 民新[比]〈国〉

党県副代表〈元〉福島市議・電機製造会社員▽慶大経済学部▽福島市八木田

◇2区 候補者数3

根本匠(ねもとたくみ)58 自前(5)[比]〈公〉〈改〉

党政調副会長〈元〉首相補佐官・党広報本部長・衆院経産委員長・内閣府副大臣・党県会長・厚生政務次官・建設省職員▽東大経済学部▽郡山市咲田2丁目

太田和美(おおたかずみ)30 民前(1)[比]〈国〉

不動産管理会社長・党県副代表〈元〉千葉県議▽千葉県沼南高柳高▽郡山市駅前2丁目

酒井秀光(さかいひでみつ)41 諸新

幸福実現党県副代表・商業ビル会社員〈元〉塾講師・生命保険会社員▽福島大教育学部▽二本松市若宮2丁目

◇3区 候補者数2

吉野正芳(よしのまさよし)61 自前(3)[比]〈公〉〈改〉

環境副大臣〈元〉吉野木材役員・文部科学政務官・党国際局次長・県議▽早大商学部▽小野町小野新町

玄葉光一郎(げんばこういちろう)45 民前(5)[比]〈国〉

党県代表〈元〉党幹事長代理・党選対委員長・党次の内閣総務相・県議・松下政経塾生▽上智大法学部▽田村市船引町船引

◇4区 候補者数4

鈴木規雄(すずきのりお)56 諸新

幸福の科学総本山正心館講師・幸福実現党県副代表▽東工大理学部▽会津若松市宝町

小熊慎司(おぐましんじ)41 み新[比]

会津若松商工会議所青年部理事〈元〉県議・会津若松市議・衆院議員秘書▽専修大法学部▽会津若松市一箕町松長1丁目

渡部恒三(わたなべこうぞう)77 民前(13)[比]〈国〉

党最高顧問〈元〉衆院副議長・通産相・衆院予算委員長・自治相・国家公安委員長・厚相・県議▽早大文学部▽会津若松市城東町

渡部篤(わたなべあつし)57 自前(1)[比]〈公〉

党出版局次長〈元〉県議・会津若松市議・衆院議員秘書▽駒沢大経営学部▽会津若松市駅前町

◇5区 候補者数3

石渡剛(いしわたつよし)40 諸新

幸福の科学いわき支部長・幸福実現党県副代表〈元〉学習塾経営・自動車販売会社員▽敬愛大経済学部▽いわき市平下荒川

坂本剛二(さかもとごうじ)64 自前(6)[比]〈公〉〈改〉

党組織本部長〈元〉党国対副委長・経産副大臣・通産政務次官・県全私立幼稚園PTA連合会長・県議・いわき市議▽中大経済学部▽いわき市植田町本町1丁目

吉田泉(よしだいずみ)60 民前(2)[比]〈国〉

党県代表代行〈元〉党中小企業局次長・いわき市議・石川島播磨重工業社員▽東大経済学部▽いわき市平

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