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衆院選 主な候補者の横顔 滋賀1区・2区

2009年8月20日

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 衆院選は本番に突入し、県内各地で選挙カーから候補者名や政党名が響く。小選挙区に立った主要3政党の候補者の横顔を紹介する。

 (届け出順。氏名は原則として日常使用名。年齢は投票日現在の満年齢。カッコ内数字は当選回数。[比]は比例区重複候補者。〈 〉の政党は推薦・支持)

■1区

◆技術立国への思い強く 川端達夫さん 64 民前(7)[比] 〈国〉

 「ありきたりだけど、普通にまじめに生きている人が、ちゃんと暮らしていける政治にしないとね」

 サラリーマンが政治から大事にされていない、言い分を聞いてもらえていない。そう感じたことが東レの会社員から一転、政治家を志す動機になった。

 初当選から23年。モットーは一貫して「政治は身近でわかりやすく」だ。時の政治課題についてワンポイント解説を加えた機関誌を発行したり、ミニ集会で平易な言葉で説明したりしている。

 京大大学院では化学工学を専攻。東レでは海水を淡水に変える研究をしていた。壊れたモノを直すのが大好きという根っからの理系人間だが、「理屈っぽいと言われることもあって」と苦笑いを浮かべる。

 世界有数の科学技術を有効に活用できていない現状を憂う。「部品は日本製なのに、スペースシャトルは日本から飛ばない。何とももどかしく、腹立たしい」。技術立国・日本にかける思いは人一倍だ。

 尊敬する政治家は民社党を結党した故・西尾末広。「政権を取らない政党は、ネズミを捕らぬネコと同じ」。西尾の残した言葉が問われる選挙がようやく訪れたことに、深い感慨を覚えている。

◆ルールある経済社会に 川内卓さん 53 共新 [比]

 国政選挙は8度目の挑戦となる。ベトナム戦争への怒りを感じたことなどから18歳で共産党に入党。出身地・米原町(現米原市)の町議として政治家のスタートを切り、現在は党県委員会書記長を務める。

 最も実現したい政策は、非正規雇用の問題を生み出した労働者派遣法の改正だ。雇用は正社員が当たり前、というルールある経済社会にしなければ、と強く思う。

 小林多喜二の「蟹工船」がブームになっている現状に、雇用の現状が表れているとみる。「自分たちと同じ姿が描かれていると、共感する若い派遣労働者が増えている証しでしょう」。大津市での懇談会で「マルクスの『共産党宣言』を読んでみました」という若者に出会い、驚く一方で支持の広がりを実感した。

 自己評価は「まじめだと思う」。半面、「誠実すぎて押しが弱いと言われることもあるんです」とはにかんだ。

 中学・高校時代は野球部の三塁手で一番打者。岩手大工学部では鉱物鉱床学を専攻し、石油や石炭など鉱脈の見つけ方や地質などを学んだ。趣味は音楽鑑賞だが、高校時代から使うレコードプレーヤーが壊れたのが気にかかる。選挙戦で走り回る日々が続き、組み立て直すのはまだ先になりそうだ。

◆日本変える思い膨らむ 上野賢一郎さん 44 自前(1)[比] 〈公〉

 「地域の声を国に届けるために懸命だった」。4年前、国政選挙3度目の挑戦にして初当選。以来、国会でも地元でも、ひたすら走り続けてきた。

 政治家を志したのは、「世代交代を進め、次の日本をどうにかしないといけない」との思いからだ。企業や関連団体回り、寸暇を惜しんでの街頭での訴え。こうした活動で有権者から聞こえてくる声は、9割以上が政治の現状に不満と不安を抱いていると受け止める。「日本を変えたい」。思いは日に日に膨らんできた。

 特に思いが強いのは、官僚に操られる政治のあり方だ。総務省(旧自治省)の出身。改革すべき組織の中にいたからこそ、縦割りや前例踏襲を重んじる官僚のやり方には改めていらだちを覚える。多額の直轄負担金で苦しむ地方の現場にも心を痛めてきた。座右の銘の「情熱」そのままに、「各省庁の設置法をなくし、思い切って機能的に省庁再編をする必要がある」と訴えに熱が帯びる。

 休日らしい休日が1日もない4年間。自宅周辺のジョギングやミュージカル観賞、元アナウンサーの妻との外食が貴重な息抜きの時間だ。もう一つ、最近自宅近くに家庭菜園を借り、野菜作りにも凝り始めている。

■2区

◆使命感と郷土愛に燃え 藤井勇治さん 59 自前(1)[比] 〈公〉

 前回衆院選では公示直前に小泉政権の「刺客」として立候補を決意。追い風に乗り比例で復活当選した。「今回は逆風どころか台風が吹き荒れている」と危機感を表しながらも、「小選挙区で勝ち抜きたい」と意欲を見せる。

 当選後、出身の虎姫町をはじめ地元をじっくりと回ってみた。改めて感じたのは「湖東や湖北は道路や下水道などの基盤整備が遅れている」。国土交通省に通って名神高速道路のインター開設を求め、中小企業庁には彦根市内の商店街が検討していたアーケードの付け替えに補助金が下りるよう直訴した。「地元と国のパイプになりたかった」との思いからだ。

 県出身の故・河本嘉久蔵参院議員、古賀誠・前衆院議員の秘書などを務め、学んだ政治の基本は「政治家という仕事は使命感と郷土愛、情熱がなければできない」。4年間で開いた地元のミニ集会は300カ所を超える。獣害対策や過疎化に悩むお年寄りを何とか救いたいと、支援策を考える。

 休みのない毎日。疲れ切った心身を癒やしてくれるのが、東京の自宅で飼っている愛犬「エミ」だ。携帯電話をのぞくと18歳になるエミの笑顔が待ち受け画面に表れる。「活力をもらえます」と顔をほころばせた。

◆「決着の夏」に奮い立つ 田島一成さん 47 民前(2)[比] 〈国〉

 「決着の夏」。事務所の看板に自筆の4文字がある。解散後、衆院選をそう位置付けて毛筆を手に取った。政権交代をかけた最後のチャンスと、自らを奮い立たせる。

 28歳で地元彦根の市議になり、県議、衆院議員――。政治の世界に身を置いて19年間がたった。市、県、国と舞台は変わったが、「政治は命を託された仕事である」という胸に秘めた志は変わっていない。

 この4年の任期中、石綿健康被害救済法や水俣病未認定患者の救済法の立法に携わった。被害に遭った人を救うには、現状ではまだ足りない。それなのに、実感したのは政治家の関心が低いことだ。「だからこそ私が頑張らなくては」

 政治への入り口は米国留学時代の84年。大統領選挙にかかわった。バーでグラスを傾けても話題は選挙だ。「草の根の政治の関心の高さに触れた」と話す。尊敬する政治家として、米国に新たな発想をもたらしたジョン・F・ケネディを挙げる。

 趣味の一つが水泳、自転車、長距離走を一人でこなすトライアスロン。国会会期中は皇居の周りを走ったり、ジムに通ったりと体力維持に余念がない。今回も鍛えた健脚で、できる限り自転車に乗って選挙区を回る。

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