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福島5区 主な候補者の横顔

2009年8月22日

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(敬称略。届け出順。年齢は投票日現在)

◆いつも「逆風」、気にしない 坂本剛二(64) 自民・前

 「思えば、私は全部『アゲンストの選挙』ばかり。党員や支持者たちは逆に結束しており、私はさほど逆風を感じない」。中選挙区時代を含め、大物政治家の地盤に割って入り、204票差、337票差という激戦を勝ち上がってきた。

 前回まで3回の選挙でタッグを組んだ吉野正芳とのコスタリカ方式を解消。加えていわき市長選と県議補選に絡み、選対の有力幹部2人が相次いで自分のもとを離れた。そこに党への「逆風」だ。「そんなこと気にしてたら、選挙なんかできない」ときっぱり。「ピンチの時こそ、有権者におもねったりせず、一生懸命自分や党の考えを訴えるだけだ」という。

 過去の経験から、「有権者は候補者をよく見てくれている」と肌で感じているからだ。小泉内閣で経済産業副大臣を務めたが、自民党を一時離党したせいか、党内の同期当選組の中では数少ない閣僚未経験者。「チャンスがあれば、外務か経済産業の大臣をやりたい」。アジア諸国と日本のきずなを強めるのが夢という。

 中央大時代は射撃部。入部のきっかけは応援団の勧誘をかわすためだったとか。全日本大学選手権ではライフル種目で優勝経験もある。

 27歳で当選した市議を1期、県議3期を経て国政に転身。ずんぐりした体形、日焼けした顔にギョロ目のやや強面(こわもて)だが「剛(ごう)ちゃん」の愛称もある。車のナンバーと事務所の電話番号は語呂合わせの「55(ゴーゴー)52(ごうじ)」だ。

 家庭では「かなりワンマン」という。長男、長女への教育方針は「親の背中を見て育て」だったが、魚や犬を飼うことを通じ、弱者をいたわり、相手の立場を考えることだけは伝えてきたという。20代半ばを過ぎた2人が「いまだに子ども扱い」と反発することもある。

◆「ボート」で培った観察力 吉田泉(60) 民主・前

 「かつてない有権者の期待感がある」。いわき市オリジナルの「IWAKIアロハ」に追い風を感じながら走り回る。真夏の選挙に涼しさとさわやかさを、と初めて採り入れたアロハシャツは「日本の夏に最適で快適な着心地」とお気に入りだ。

 この約4年間は、主に青少年問題や、地球温暖化対策など環境問題に取り組んだ。「二酸化炭素の排出量は増えているが、それが温暖化の原因ではない」が持論の一つ。気象庁にデータを求め、研究者の論文に目を通す地道さで考えを組み立てた。

 いわき市平の日本茶販売店の長男。東京で造船会社に勤めたが、35歳でUターンして家業を継いだ。市内でのゴルフ場建設計画に疑問を持ち、水と環境を守る市民運動を機に96年の市議選でトップ当選した。

 古くからの支持者は「どんな局面でも動じない精神的な強さがある。淡々と激戦に臨む姿勢に驚きすら感じる」と評する。

 趣味の料理では、ニンニクのスパゲティが得意。焦がさないようにゆっくり加熱するニンニク次第で、味が微妙に変わる奥深さがあるという。東京での単身赴任生活の彩りに、と総菜中心の料理本も買った。最近まではまっていたのは、塩焼き鳥。議員宿舎近くのスーパーでも手に入る地元・小名浜産の塩が味付けのポイントだ。

 東京では、宿舎と議員会館を徒歩で移動、議員会館5階の自室に階段で上がるのを日課にしていた。「足から」と言われる老化に対抗する手段とか。ストレスと無縁の「過去と他人はオール善」の言葉が好きだ。

 東京大生時代、ボートの同好会に所属、花形競技のエイトでは艇首(バウ)ペアと呼ばれる2番こぎ手だった。ほかのこぎ手を観察し、助言する役目もある。議員としてのこの4年間の役割とも重なる。

(完)

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