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小選挙区 主な候補者に聞く・山梨3区

2009年8月22日

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(届け出順。年齢は投票日現在)

◆民意に沿い改革・「給付金」退席 小野次郎(おのじろう)氏(56) 自前

 ――一連の小泉改革批判をどう見ているか。

 「小泉内閣が手がけたすべてを小泉改革とすると、分からなくなる。道路公団民営化や郵政民営化など幾つもあるが、その原点は、総理の地位、権力は国民の支持の上にある、ということを打ち立てたことだ。政策も国民の支持を得て初めて決まる。派閥の領袖(りょうしゅう)や野党が何といおうと、関係ない。『国民がやれというものをやらないわけにいかない』が彼の考えだ。各種世論調査では、つい最近までトップにふさわしい政治家として1番だった。小泉改革が国内で否定的な評価を受けているなら、こうはならない」

 ――党内からも批判の声が上がっている。

 「郵政にしても前提条件を置かず、どんどん見直すことに賛成だ。だが、そのほかの改革も日本全体で見たら、必要な改革の一部でしかない。自民党の改革だって必要だ。国民の支持の上に立たないといけないのに、特定の業界や団体の支持の上に立ったり、まだ年功序列や派閥均衡だったりする。ひずみや格差を理由に、改革を全部しない方がいいという議論は日本の変革を5年から10年、遅らせる」

 ――一連の改革によるひずみは想定していたのか。

 「ひずみはあり得ることだ。のちの行政や政治が、見直しに着手することは当然だ。けれど、昔の国有化に戻りたいなんて、それはないだろうという気持ちだ。党も行き過ぎた改革だといっているが、マーケットメカニズムを全く無視することはできない」

 ――公明党の提案した定額給付金を盛り込んだ予算関連法案再議決で退席した。

 「国民の意向に沿って行動した。当時、再議決で通すことに賛成の国民が少なく、党の執行部にそうした民意を知らせる必要があった」

 ――世襲制批判が高まるなか、小泉氏が次男を後継指名した。

 「あれは反対。残念だ」

     *

 東京都出身。小泉首相の秘書官を務め、警察官僚から政界入り。小泉氏から「不公平、不平等、不条理、これらをただすことができるのは、裁判所でも行政府でもない。政治家だ」と諭されたことが転身のきっかけだ。

 1期生の中でも、積極的な発言を繰り返してきた。「国民が求めているのは、もの申す政治家、行動で示す政治家」。そんな思いが背中を押した。

 座右の銘は警察時代から、「声なきに聞き、形なきに見る」。今後の政界再編の可能性は否定しない。「政治に信頼を取り戻したい」。当選したら、政治とカネの問題解決に心血を注ぐ覚悟だ。

◆無料高速道、環境と経済は両立 後藤斎(ごとうひとし)氏(52) 民前

 ――民主党の「次の内閣」国土交通副大臣として、高速道路の無料化と、環境政策との整合性をどう考えるか。

 「今の高速道路の割引は、期間も対象も限定的なので渋滞が発生する。いつでも誰でもどの車でもということになれば、利用は分散する。決して環境政策と矛盾することはないと思っている」

 ――ガソリンや軽油の暫定税率も廃止としているが、化石燃料の利用促進は環境負荷を高めるのでは。

 「暫定といいながら30年以上続いているのはおかしい。まずは一回廃止する。自動車保有台数が多い地方では、家計負担が減る。企業活動にもプラスだ。エコカーの開発が進んでいるので、経済の活性化と環境負荷の軽減は、両立できると考える。さらに、『地球温暖化対策税』をこれから検討していきましょうと提案している」

 ――その新税構想は、燃料課税を一本化するとあるだけで、中身が見えない。

 「政権交代後、細かな検証をしながら制度設計をしていく。暫定税率をなくして、家計も企業もプラスになりましたというとき、たぶん並行的に議論をして、もう一度税負担をお願いするのであれば、そこで意思決定をする」

 ――高速道路と暫定税率の両施策でマイカーが優遇されれば、公共交通の社会インフラが崩れるのでは。

 「それは全然違う。少子高齢化が進む中、今の人口構造を前提にすれば、どんどん自家用車の保有台数は減っていく。今以上に、公共交通機関の実需が出てくる」

 ――道路に使える財源が減るなか、中部横断道路の長坂以北をどうするか。

 「高速道路は国道と同様、国が主体でつくる。かなり整備が進んできたので、新設のウエートはどんどん低下し、道路総予算の使い勝手は、これまで以上によくなる。地域の必要性があれば、地元の要望を踏まえて対応する」

    *

 目標とする政治家は坂本龍馬に大久保利通、J・F・ケネディ――「それから、田中角栄」。金権体質などの負の部分は確かにあったが、「地域や国を将来どうしたいかという明確なビジョンと、実行力を持っていた。これからの時代にこそ、政治家に求められる資質だ」と考える。

 当選後に取り組みたい課題の筆頭に、「食糧と水の問題」を挙げる。農家に生まれ、学生時代に食糧問題に関心を抱いたことが、農水省に入るきっかけとなり、政治家への道につながった。その初心を忘れない。座右の銘も「死しても初心貫くべし」。暮らしと地方の再生に意欲をみせる。

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