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主な候補者の第一声、何を重視 鳥取1区・2区

2009年8月23日

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 党の再建と民主批判に重点を置く自民候補。自民批判と党のマニフェストの説明に時間を費やす民主候補。2大政党間に埋没するのを避けようと自公政権批判に加え、民主の危険性も訴える共産候補――。演説内容からは、他党を強く意識する候補者の思いが読み取れる。公示日の第一声を取材した記者が主な候補者の演説内容を分析した。

◆石破氏 「党再建」を8回

 自民前職の石破茂候補は「自民党を立て直す」と第一声で繰り返した。党再建のフレーズは計8回に及んだ。

 石破候補の演説で特徴的なのは、民主批判をしながら、「政権交代というようなことになったのは、すべて自民党の責任だ」と訴える点だ。民主批判と自民党の自己批判が表裏一体であることを説明しつつ、衰退した自民党を再建するのは、自分しかないと結論づけている。民主批判に演説時間の約3割、党の反省と再建に約3割を費やした。当選7回を重ねるだけあって、自民党への逆風までも逆手にとる、したたかな弁論術がかいま見えた。(井石栄司)

◆奥田氏 小泉改革を批判

 民主新顔の奥田保明候補の第一声は全体の38%にあたる4分52秒を自民党政治への批判に費やした。自民党県議だった奥田候補は「戦後高度成長期、安定期、日本の政治をリードしてきたのは自民党の政治かもしれません」と述べ、自民党政治に一定の評価を与えつつも、小泉構造改革を地方切り捨ての政策と厳しく批判した。「47都道府県の中で最も経済が低迷し、厳しい生活を余儀なくされている」と鳥取県の現状を分析。その怒りを「県民一揆」として投票で示そうと訴えた。民主党のマニフェストの説明にも9%にあたる1分8秒をあてている。(倉富竜太)

◆岩永氏 民主危うさ指摘

 共産新顔の岩永尚之候補は、自公政権批判に演説時間の14%を割き、共産党の主張や目指す社会を訴えるのに全体の61%をあてた。

 特徴的なのは2大政党間の政権選択論争に埋没するのを避けるためか、民主の危険性も訴えた点だ。民主党に言及したのは全体の21%で、自公政権批判の時間を上回っていた。衆院の比例定数を削減したいという民主の主張は危険と指摘。「危険な政策が実際に行動に移されようとした時には、立ちふさがって絶対に許さない」と強調した。自公批判票のうち、民主に不安を覚える層の取り込みを狙っているのだろう。(下地毅)

◆湯原氏 自民批判で64%

 民主新顔の湯原俊二候補の第一声は、あいさつを除けば、おおむね、自民批判と民主のPRで占められた。自民批判に全体の64%の時間を費やし、民主のマニフェストの説明には27%をあてた。

 戦後の自民党政治の歩みと衰退する過程を説明した後、民主のマニフェストを売り込み、再び自民批判に戻るという話の流れだった。後半の自民批判は小泉批判に集中。駅前の空き店舗や教育予算の削減を地方や暮らしを切り捨てた例として挙げ、「切り捨てられようとしているこの地域、お年寄りや弱い立場の人々のために議席を得たい」と訴えた。(高井和道)

◆赤沢氏 4年の実績列挙

 自民前職の赤沢亮正候補も1区の石破候補と歩調を合わせるように、自民党の政策の失敗を認めながら「自民党を立て直す」と訴えた。

 第一声では民主批判は全体の2割にとどめ、残りは自民党の主張や反省にあてた。赤沢候補の演説の特徴は、自民党の実績を訴えるのと同時に自らの4年間の実績を強調している点だ。「私は過去4年間、徹底した現場主義で、鳥取県のため、日本のために働いてまいりました」と切り出し、ロシアによる漁船拿捕(だほ)事件の解決に奔走したことやブロッコリーの販売促進に努力したことなどを74秒にわたって説明した。(中村瞬)

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