現在位置:
  1. 2009総選挙
  2. 地方ニュース
  3. 秋田
  4. 記事

〈どっちさいぐ 09政権選択〉アピール戦術に思惑 主戦場の秋田1区

2009年8月24日

印刷印刷用画面を開く

 衆院選の投開票日まであと1週間。各候補者は県内各地で熱のこもった訴えを続けている。秋田1区では、前回と同じ顔ぶれの自民、民主の前職が対照的な選挙戦を展開中。有権者にどんなアピールをしているのか、主な候補者の「戦術」をみた。

◇訴えかける相手により違い

 「皆様お世話になっております。元気にお願いに上がりました」。公示後のある日の夕方、秋田市中央部にある地区の路地を、自民前職の二田孝治氏(71)=比例東北ブロック=の選挙カーが走った。二田氏の名前を連呼する女性運動員のアナウンスが鳴り響く。二田氏本人や、同行する地元市議もスピーカー越しにあいさつ。選挙戦ではおなじみの光景だ。

 アナウンスを聞いて外に出てくる人もいれば、後援会関係者から通過時間の目安を聞き、あらかじめ路上で待つ人もいる。二田氏はたびたび車を降りて玄関先まで握手をしに行く。ある程度人数が集まっていれば、そこで街頭演説が始まる。「自公政権で過半数は取らせて頂きたい。ようやく良くなってきた景気を何とか回復させて頂きたい」

 同じ頃、そこからほど近い公民館。民主前職の寺田学氏(32)の小集会に約25人が集まっていた。ほとんどが徒歩圏内の近隣住民だ。小集会はこの日だけで8カ所で、50人以上集まった会場もあった。

 「政権交代がなぜ必要なのか。このゆるみきった政治に緊張感を持たせたい」。寺田氏のあいさつの後は、会場から質問が飛ぶ。「地域格差をどう考える」「後期高齢者制度は廃止するのか」。寺田氏が一つずつ答える。

 選挙期間中の小集会は80カ所近くに上る。移動に使う車は黒のワンボックスタイプ。スピーカーはつけておらず、名前の連呼はしない。ポスターは、大部分を集会場所の案内に割いたため、顔写真はほかの候補より格段に小さい。地域ごとに異なる50種類以上を作成した。

 対照的なスタイルにはそれぞれの思惑がある。長年の支持者を中心とした後援会の組織固めに力を注ぐ二田陣営関係者は「秋田は都会とは違う。昔ながらのやり方がやっぱり受け入れられる」。

 寺田氏も過去2回の選挙戦では選挙カーで名前を連呼して回った。だが違和感があったという。「名前の連呼では何も伝わらない。有権者は選挙カーで走り回るやり方を望んでいないと思う」

 共産新顔の鈴木知氏(32)は、共産が県内で擁立する唯一の小選挙区候補。比例東北ブロックで党の議席を守るため、1区に重点を置きつつ、全県を精力的に回る。選挙カーで走りながら一日十数回の街頭演説を行い、「暮らしを守る政治にする」と訴える。

 無所属新顔の藤井陽光氏(61)は、最大の課題とする知名度不足を補うべく、市内各地を選挙カーで回り、浸透を図っている。平沼赳夫元経産相率いる「平沼グループ」として、「自民でも民主でもない層の受け皿に」と呼びかけている。

【秋田1区】

二田孝治(71)  〈元〉農水政務次官 自前

鶴田裕貴博(50) 幸福実現党員    諸新

藤井陽光(61)  〈元〉文科省職員  無新

鈴木知(32)   党県委員      共新

寺田学(32)   党県代表      民前

(敬称略。届け出順)

検索フォーム