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〈09総選挙〉無党派の「風」奪い合い 最多5氏の立候補、激戦の埼玉13区

2009年8月25日

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 埼玉7区と並び、県内では最多の5人が立候補している13区。民主党への追い風が吹いているとされる今回の総選挙だが、13区では、社民が県内で唯一の候補者を擁立、民主と「風」を奪い合う。そこへ自民も加わり、激戦区となっている。カギを握る無党派層にどのようにアピールしているのか。陣営を歩いた。(鬼久保幹男)

 社民前職の日森文尋氏は、前回、比例北関東ブロックで議席を得た。今回は、小選挙区と比例区に重複立候補した。「北関東ブロックでの党の1議席を死守することが命題。比例で党名を書いてもらうためにも、小選挙区での運動は欠かせない」と日森氏。

 福島瑞穂党首ら幹部が再三、13区に入り、テコ入れに懸命だ。「小泉構造改革から決別し生活再建をする。憲法9条を土台に据える」など、2大政党に埋没しないよう存在意義をアピールする。

 護憲などの共通点から、小選挙区で擁立を見送った共産票に期待を寄せる。ただ、共産が「行動する野党」と民主に対し、対決路線から是々非々路線に転換したため、「民主に票が流れるのでは」と県連合幹部は警戒する。

 公示日の18日夕方、自民前職の土屋品子氏は自転車で、東武線春日部駅西口前での出陣式に姿を見せた。

 「露出が多く、有権者と直接触れあえる」(陣営)と、その後も春日部市や久喜市の商店街などで自転車遊説を実施。きめ細かい「どぶ板」を展開する。

 土屋氏は「これまでで一番厳しい選挙」と、演説会などで訴えている。前県知事の父義彦氏が昨年10月に死去し、影響があるとの声も。ただ、陣営は「父親がいなくなったから、逆に頑張ろうという人もいる」と言い、影響はそれほどではないとの見方だ。

 とはいえ公示前日の17日に公明党の推薦が決まったときに、ある陣営幹部は「ホッとした」と心情を吐露した。

 民主党は新顔の森岡洋一郎氏を擁立、重点区に位置付ける。県連本部も「対自民だけでなく、私鉄労組に影響を持つ社民党候補の擁立は痛い」と危機感を抱く。公示翌日の19日には、鳩山代表が5月に続いて春日部市に入るなど、党幹部が相次いでテコ入れする。春日部駅前での鳩山代表の演説では、駅前ロータリーを幾重にも人垣が取り巻いた。

 その一方で、森岡氏は「追い風」ムードを警戒する。陣営も「当落線上だから代表が来る。厳しい選挙区」と強調する。公示日の出発式では、来賓の1人が「風は吹いていない」と引き締めたほどだ。

 06年からという早朝の駅立ちを日課のように続け、選挙区内の各地でも、辻立ちで政策を訴える。

 無所属の武山百合子氏は過去4回当選。元民主としての根強い支持者も。「衆議院逆転で世直し」をスローガンに、年金・医療の不安解消、子育て、教育の心配をなくすなどと訴える。

 幸福新顔の鈴木こず恵氏は消費税廃止など党の政策を主張し支持拡大を図っている。

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