現在位置:
  1. 2009総選挙
  2. 地方ニュース
  3. 埼玉
  4. 記事

〈09総選挙〉激戦 小沢流vs.総力戦 保守地盤に民主など挑む埼玉10区

2009年8月26日

印刷印刷用画面を開く

 自民党県連会長で前職の山口泰明氏に、民主党元職の松崎哲久氏ら2人が挑む埼玉10区。保守地盤の郡部でも激戦だ。松崎氏は山奥から歩いて対話を重ね、都市部の地盤と連動する選挙運動を徹底。山口氏は、閣僚級の応援を続々と受けながら組織を動員する総力戦で巻き返しを強めている。(村野英一)

 「盟友の山口先生を勝たせてほしい。私たち二人で自民党を根本から改革する」。鳩山邦夫前総務相が24日午後、鳩山、小川、嵐山、滑川の比企郡4町を訪れた。山口氏の地盤の農村部に絞った「異例」の応援演説だ。

 来援に合わせ、山口氏陣営は小川町事務所を2日間限定で開設。町後援会の関口修会長は「町に国政選挙で事務所を設けたのは初めて。逆風だから頑張ろうとはっぱをかけ選対の全員に1人100コールしてもらう」と意気込む。

 10区では過去4回の総選挙で山口氏が松崎氏を退けた。1万票以上の差をつけた郡部で今回、票の争奪戦が激化している。全国的な民主党への「風」だけではない。背景には「山のてっぺん」から下流へと訪ね歩いてきた、松崎氏の2年間の運動がある。小沢一郎党代表代行直伝の「川上作戦」という。

 「『車の道が途絶えた所から、すべての山筋をこなせ』が小沢さんの教え。歩けば一軒ごとに生活があり、経済状況が分かる。『政権交代』が話題になる。歩く選挙は民主主義の原点。小沢流選挙で党の足腰が強くなった」と松崎氏。小川町の党幹部は「山奥から歩くと、あんな所まで行ったと、街中でも話題になる」と効果を語る。

 公示日後、松崎氏は2年間に歩いたルートを自転車で下り、郡部から次第に南部へ重点を移す運動を展開する。

 21日には東松山市で菅直人党代表代行の応援を受けた。同市は自動車産業で働く人が多く景気悪化が自民党支持層に与える影響が注目される。松崎氏は「官僚支配から脱却し、税金の無駄遣いをやめさせる。自民党は中央集権で地方分権をないがしろにした。自治体に権限を移そう」と訴えた。28日、東武東上線若葉駅前に菅氏が再び訪れる。

 一方、山口氏は、河村建夫官房長官が来援した川島町で23日、「財源のないバラマキは将来にツケを残す」と民主党の高速道路無料化などの公約を批判。「政治家や官僚に人脈をつくってきた。国や県はもちろん地域の中に生かしたい」と強調した。

 その人脈の豊かさを実証するかのように、東松山市には25日に麻生太郎首相が訪れた。28日には安倍晋三元首相も来る予定だ。

 流れる汗をタオルでふきながら、街角を訪ね歩く運動にも、山口氏は力を入れる。東松山市と比企郡だけで40を上回る支持団体や3市7町の首長が「地元に貢献する政治家を当選させよう」と声をかけ、行く先々の街頭に多数の支持者が集うからだという。

 幸福実現新顔の町田貴志氏は駅頭や商業施設前などで消費税撤廃などを訴えている。

検索フォーム