朝日新聞社は30日、「信頼回復と再生のための委員会」の第4回会合を東京都内で開き、一連の問題の根本にある当社特有の体質について話し合いました。次回は12月8日の予定です。
会合で当社側は、読者との交流拡大策などを提示。社外委員4人は危機感の不足などを指摘しました。
弁護士の国広正委員は「一連の問題の危機管理が終わっていないという意識が抜けている。本当の意味で根底から変わろうという意識がない」と問題提起。ジャーナリストの江川紹子委員は「自分たちだけで何とかしようとしている。外からの人材活用を考えるべきだ」と提言しました。
社会学者の古市憲寿委員は「考え方がやや内向きで、根性論になっている。外の目線、視点が足りない」。日産自動車副会長の志賀俊之委員は「『根本的改革だ』『朝日新聞は変わった』と世の中に感じてもらえるインパクトが必要だ」と述べました。12月4日付朝刊で詳報します。
(朝日新聞 2014年12月1日 朝刊38ページ 東京本社)