信頼回復と再生のための委員会 第6回会合

 朝日新聞社は12日、「信頼回復と再生のための委員会」の第6回会合を東京都内で開き、「吉田調書」報道など一連の問題の「真の原因」を中心に審議しました。年末には追加の委員会を開催します。

 社外委員から強く指摘されたのは、一連の問題の背景に共通する原因について、当社自らが深く分析しなければ、再生への取り組みは始まらないという点です。

 弁護士の国広正委員は「使命感が過剰になり、ファクトを冷静に評価する目が曇っているのではないか」と指摘。ジャーナリストの江川紹子委員は「フェアな態度を記者たちが心がけるべきだ」と述べました。

 日産自動車副会長の志賀俊之委員は「期待されているのは、ファクトベースでフェアな記事だ」とし、社会学者の古市憲寿委員は「新社長は『健全な批判精神を堅持します』と表明した。批判は大事だが、批判精神ありきでは間違ってしまう」と話しました。


(朝日新聞 2014年12月13日 朝刊35ページ 東京本社)