手塚治虫文化賞

第12回特別賞

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70万点所蔵、子ども文化発信

大阪府立国際児童文学館

大阪府立国際児童文学館

 書庫には明治以降の児童書やマンガ雑誌、紙芝居などがずらりと並ぶ。所蔵資料は約70万点。国内最大規模の児童書とマンガのアーカイブであり、子ども文化の研究・発信拠点だ。4コママンガの先駆け「正チヤンの冒険」の単行本を始め、「赤本マンガ」など、貴重な資料も多い。

 万博公園に84年オープン。開設前の81年、「こどもの本と今」と題して手塚治虫が講演している。その場にいた向川幹雄館長は「当時、公的施設のマンガ収集は珍しく、手塚先生の応援は心強かった。24年の蓄積が評価されて本当にうれしい」。今夏は手塚をテーマに展示を予定する。

 内外の児童文学者に贈る国際グリム賞を87年に創設。子ども向け図書検索システムなど、子どもと本をつなぐ活動にも力を入れる。一方、大阪府の行財政改革で施設の廃止が取りざたされている。向川館長は「企画力・発信力を一層高めたい」と話している。