手塚治虫文化賞

第15回短編賞

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「普通」の会社員シュールに

「C級さらりーまん講座」など 山科けいすけさん(小学館)

 「日本で圧倒的多数を占め、いちばん普通とされている人たちが普通でないこと」。サラリーマンマンガの面白さを、そう表現する。切れ者だがとことん嫌みな課長、気の毒なくらい気の弱い新入社員。約20年続く四コマギャグ「C級さらりーまん講座」は、濃いキャラクターが時にシュールな言動で、時にとっぴな振る舞いで、笑いを生む。

 「サラリーマンという縛りの中で、どれだけくだらないものを書けるか」。始める時、そう考えた。時代に左右されたくないが、題材から世相の影響は免れない。初期はバブル、いま労働環境の厳しさは増した。「冗談で通るものの範囲がだんだん狭まっている。でもギャグなんだから、良いも悪いも笑い飛ばしたい」

©山科けいすけ/小学館

 妻の森下裕美さんも07年に短編賞を受けた。「彼女は本当にプロフェッショナル。ぼくはマンガ家に向いていない、と思いながらダラダラ続けてきた。サラリーマンに近いのかな」


《やましな・けいすけ》

山科けいすけさん

1957年、東京都生まれ。「C級さらりーまん講座」を90年からビッグコミック(小学館)で、「パパはなんだかわからない」を94年から週刊朝日(朝日新聞出版)で連載中。