ジャーナリズム

教育特集「知る原爆」の展開

教育特集「知る原爆」は広島・長崎の原爆の被害を次の世代に伝えることを目的に、2012年秋、大阪本社と西部本社で発行しました。子どもが読めるようにすべての漢字にルビを付けた、全8ページの別刷り特集です。学校現場の反響は大きく、「毎年、今度は7月ごろに発行を」という要望が相次ぎました。このため、教室で使いやすいようにコンパクトに組み変えたうえで時期を早めて13年度も発行し、再び多くの申し込みをいただいています。

ベースは、12年8月に広島県内で発行した別刷り「よむ 8月6日」でした。原爆について考えられる絵本や子ども向けの本、計20冊のカタログがメーン。「小さな子でも、怖がって読むのをやめないように」と、フロント面に漫画を大胆にあしらい、クレヨン文字でパステル調の見出しがついた優しい印象の紙面になりました。

これを見て、社内から「長崎の記事も加え、無料配布用の教育特集に」との声が上がりました。「原爆について、新聞で子どもたちに伝えたい」という多くの社員の自発的な取り組みと、部署を超えた幅広い協力で作業は急ピッチに進みました。

初年度の2012年度は大阪本社管内で10万部、西部本社管内で15万部を配布。朝日新聞デジタルでも特集を組みました。今年度は名古屋、東京両本社にも取り組みが広がっています。

お配りした特集は、たくさんの学校で平和学習や修学旅行の事前学習の教材に使われ、先生方から「教室がシーンとするほど真剣に読み続ける子どもたちの姿に、平和の大切さを伝えることへの思いを新たにした」といった声が寄せられました。

原爆報道が今でも多い広島県内、長崎県内以外の地域に住む方々に、この特集を届けることには特に大きな意義があると考えています。紙面で、デジタルで、こうした取り組みを継続し、「世代を超えて原爆を伝える」という新聞の使命を果たしていきたいと考えています。

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