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朝日新聞社: 好きな作家が特別授業!オーサービジット2015

 

ベルマーク版 オーサー・ビジット

「好き」に向かって歩いていこう
絵本作家・長谷川義史さん@鹿児島市立石谷小


絵本作家・長谷川義史さん

 「へい、らっしゃい!」。おすし屋さんに扮した図書委員にエスコートされ、絵本作家・長谷川義史さんが登場した。「自己紹介します。大阪は藤井寺市で生まれました」と筆と墨汁を持って紙に向かう。丸顔の男の子を描き「よしふみくん5歳、ちょっと、あほ」と、鼻水をちょろり。『はいチーズ』でおなじみの「よしふみくん」が目の前で描かれるさまに、子どもたちの笑い声がはじけた。

 授業は低、高学年に分けて行われた。1~3年生が盛り上がったのは、絵本『大阪うまいもんのうた』の替え歌作り。「鹿児島名物を教えて」、競うように手が挙がる。「お茶」「黒豚」に続いて「かすたどん」。「どんな丼?」と尋ねた長谷川さん、お菓子と知って思わずのけ反った。「鹿児島にーは うーまいもんが いっぱいあったっどー」。皮をむいて「みかん」、おならのポーズで「さつまいも」、最後は大合唱に。


授業風景

 続く4~6年生の授業で長谷川さんが手に取った一冊は、沖縄の小学生の詩に長谷川さんが絵をつけた『へいわってすてきだね』。「平和ってなんだろう」という長谷川さんの問いに「友達と遊んでいるとき」「家族と一緒のとき」という声に続き、「いじめがないとき」と男の子。長谷川さんは「戦争や、いじめ。人間には恐ろしい部分もある。自分が嫌なことは相手も嫌やという想像をせんと。一回しかない貴重な人生、人の嫌がることしてる場合とちゃうねん」と言葉に熱を込めた。

 子どものころから絵が好きで絵本の道に進んだ長谷川さん。「勉強でも運動でも、早いこと自分の好きなこと見つけて、それに向かって歩いていってください」。静かだが力強く語られた長谷川さんの思いに、児童たちは大きな拍手で応えていた。

(ライター・岡沢香寿美 写真家・吉永考宏)


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★ 授業を終えて ★

 ◆ 松井紅葉さん(2年)
 「小さい時から絵を描くのが好きだったと聞いて、私と同じで、うれしかった」

 ◆ 平嶺貴也くん(6年)
 「読み方に感情がこもっていて、面白かった。授業は一生の宝物になります」


 ◆ 長谷川さん
 「自分自身の命のかけがえのなさに気付いて、地球の裏側の人も僕らと同じやって想像することが、きっと平和につながると思います」


 【鹿児島市立石谷小】
 鹿児島市、全校351人、杉山秀樹校長。1~3年、4~6年の2部に分けて全員が授業を受けた。担当は末永八知代先生(1月開催)。

 

★ 長谷川義史さんの本 ★

たこやきのたこさぶろう

『たこやきのたこさぶろう』  
[出版社] 小学館
[価 格] 1,404円

おとうさんぼくね…

『おとうさんぼくね…』
[出版社] 保育社
[価 格] 1,512円


はいチーズ

『はいチーズ』     
[出版社] 絵本館
[価 格] 1,404円

大阪うまいもんのうた

『大阪うまいもんのうた』
[出版社] 佼成出版社
[価 格] 1,404円


へいわってすてきだね

『へいわってすてきだね』
安里有生詩
[出版社] ブロンズ新社
[価 格] 1,512円

 

 

長谷川義史(絵本作家)

長谷川義史(絵本作家)


はせがわ・よしふみ 1961年大阪府生まれ。ユーモラスな作風で人気を集める。『ぼくがラーメンたべてるとき』(日本絵本賞など。教育画劇)、『おたまさんのおかいさん』(講談社出版文化賞絵本賞。解放出版社)、『おかあちゃんがつくったる』(講談社)、『おねしょのかみさま』(学研教育出版)など著書多数。沖縄の小学生が書いた詩を絵本にした『へいわってすてきだね』(「MOE絵本屋さん大賞1位」など。ブロンズ新社)が話題を呼んだ。

 

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