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朝日新聞社: 好きな作家が特別授業!オーサービジット2016

 

分からないから面白い
宇宙飛行士・山崎直子さん@横浜市立別所小


宇宙飛行士・山崎直子さん

 宇宙飛行士・山崎直子さんが宇宙への憧れを抱いたのは小学生のとき。天体望遠鏡で土星の輪を見て感激し、「大人になったら宇宙に行く」と決めたそうだ。

 当時の自分と同じ年頃の子どもたちに、わくわくした気持ちを伝えたい。山崎さんはその思いを胸に、たくさんの映像を用意してきてくれた。プロジェクターに真っ先に映ったのは、白い大量の煙に包まれて宇宙に飛び立っていくスペースシャトルだ。

 「この煙はじつは水蒸気。1千トン以上の水蒸気を出して、飛び立つときの大きな音を吸収しているんですよ」

 発射風景の煙にそんな秘密があったとは驚きだ。驚くことはもっとたくさんあった。宇宙までの到達時間は、わずか8分30秒しかかからないのだという。

 「えー!」と声を上げる子どもたち。スペースシャトルの船内を無重力状態で軽々と動く飛行士や、宇宙ステーションから見る青く輝く地球の映像を見ながら山崎さんの話を聞いていると、まるで一緒に宇宙旅行をしているようだ。子どもたちから質問の手が挙がる。女の子が「宇宙に生き物はいるんですか?」と聞くと、山崎さんは「いて欲しい。いると思っています」とにっこり。「流れ星を見ることはあるんですか」と男の子が聞くと、「宇宙ではよく見えます。10個以上見ました」と懐かしそうに答えてくれた。

 そんな山崎さんだが、実際に飛び立つまでには何度も壁にぶつかった。2度目の挑戦で合格し、資格は得たが、スペースシャトルに乗り込むまでには11年もの訓練期間を過ごしている。だからこそ、夢を大切にして欲しい、と言う。

 「宇宙は分からないから面白い。人生も同じ。道は一つではありません。楽しいと思えることを見つけて、目の前のことを一生懸命やっていくと必ず道は開けます。皆さんにも自分の人生を元気に歩いていって欲しいです」

(ライター・角田奈穂子 写真家・御堂義乗)


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★ 授業を終えて ★

 ◆ 小松遥斗(はると)くん (3年)
 火星からは地球と月が見えるなんてすごい。宇宙は大好き。もっとたくさん星を見ようと思いました」

 ◆ 木曽舞香さん (6年)
 「宇宙に興味を持つようになりました。山崎さんみたいに自分の夢を探してがんばってみたくなりました」


 ◆ 山崎さん
 「低学年も宇宙への興味を持って真剣に聞いてくれました。
  将来は自分で作るものというメッセージも素直に受け止めてくれてうれしかったです」


 【横浜市立別所小】
 横浜市、全校484人、矢崎真理校長。授業を受けたのは456人。担当は松藤朋治副校長(昨年11月開催)。

 

★ 山崎直子さんの本 ★

宇宙飛行士になる勉強法

『宇宙飛行士になる勉強法 』        
[出版社] 中公文庫
[価 格] 648円

夢をつなぐ 宇宙飛行士・山崎直子の四〇八八日

『夢をつなぐ 宇宙飛行士・
 山崎直子の四〇八八日』

[出版社] 角川文庫
[価 格] 514円

瑠璃色の星

『瑠璃色の星』     
[出版社] 世界文化社
[価 格] 1,296円

何とかなるさ!

『何とかなるさ!』
[出版社] サンマーク出版
[価 格] 1,512円

なおこ、宇宙飛行士になる

『なおこ、宇宙飛行士になる 』
[出版社] 角川つばさ文庫
[価 格] 670円

 

 

山崎直子 (宇宙飛行士)

山崎直子 (宇宙飛行士)


やまざき・なおこ 1970年生まれ。日本人2人目の女性宇宙飛行士。2010年4月、スペースシャトル「ディスカバリー」に搭乗、国際宇宙ステーション組み立て補給ミッションに従事した。現在、内閣府宇宙政策委員会委員、日本宇宙少年団(YAC)アドバイザー、ふたばの教育復興応援団などを務める。著書に『宇宙飛行士になる勉強法』(中央公論新社)、『夢をつなぐ』(角川書店)、『瑠璃色の星』(世界文化社)など。今回のビジットでは「宇宙と地球のことを一緒に考えましょう」(山崎さん)。

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