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朝日新聞社: 好きな作家が特別授業!オーサービジット2014

 

こんなお風呂あったらな
 絵本作家・鈴木のりたけさん@那覇市立小禄(おろく)小(沖縄)


 「わあ、来た来た!」

 子どもたちは手でアーチを作り、絵本作家の鈴木のりたけさんを大歓声で教室に迎え入れた。

 今日の授業は、「ぼくのおふろ、みんなのおふろ」がテーマ。想像の翼を広げて、自分が入りたいお風呂を描き、6ページの絵本を作るのだ。まずは、鈴木さんがお手本を見せる。黒板に貼った模造紙にすいすいとお風呂の絵を描いていく。

 「カレー風呂だ」「おすし風呂」「プリン風呂」

 次々と声が上がる。

 「答えは長靴風呂。こんなお風呂があったら面白いよね。みんなも自分があったらいいなあと思うお風呂を描いてみて。言葉でもいいよ。友だちに説明してみたら、もっと面白いアイデアが浮かぶかもね」

 ヒントをもらった子どもたちはさっそく描き始めた。そのお風呂に入ったらどうなるかも一緒に考えるのが課題だ。

 鉛筆で描いてから色を塗ったり、説明を書いてから絵を描き始めたり、描き方はみんなそれぞれ。絵が少しできあがると、次々と鈴木さんに見せにくる。

 「温泉ワープ風呂?」

 「温泉に入ると別な場所にワープします」

 「へー、面白いね。こっちの忍者風呂って?」

 「忍者がお風呂に入るとゴザに変身するの」

 子どもたちの「あったらいいな」のお風呂は迷路やお花畑、おばけ屋敷、プリンなど、どれもユニークで楽しそうだ。

 「ほぼできあがったら、のりで貼って製本する。表紙には鈴木さんが描いたお風呂に入る子どもの絵と、授業を受けた一人ひとりの名前が描かれている。世界に一冊しかない27人分の絵本ができあがった。

 「自由に想像することはきっとみんなの力になってくれるよ。これからも想像する面白さをときどき思い出してね」

(ライター・角田奈穂子 写真家・吉永考宏)

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★ 授業を終えて ★

 ◆ 宮国智尚(ともなお)さん
 「大好きなサッカーのお風呂を描きました。入ると世界一強くなるんだ。鈴木さんのお風呂クイズが面白かったです」

 ◆ 赤嶺愛夏(あいか)さん
 「絵を描くのが大好きだから楽しかった。クイズ風呂を描きました。絵本はお母さんに見せたいです」


 ◆ 鈴木さん
 「みんな元気いっぱいで、いろんなお風呂を考えてくれてうれしかったです。できあがった絵本を友だちと見せ合うのもいいよね。自由に想像する楽しさを忘れないで欲しいなと思います」


 【那覇市立小禄小(沖縄)】
那覇市、全校435人、田場盛博校長。授業を受けたのは2年3組27人。担当は新里安奈先生。

 


★ 鈴木のりたけさんの本 ★

す~べりだい

『す~べりだい』        
[出版社] PHP研究所
[価 格] 1,080円

ぶららんこ

『ぶららんこ』
[出版社] PHP研究所
[価 格] 1,080円

ぼくのおふろ

『ぼくのおふろ』
[出版社] PHP研究所
[価 格] 1,296円

もっと・しごとば

『もっと・しごとば』
[出版社] ブロンズ新社
[価 格] 1,836円

しごとば 東京スカイツリー

『しごとば 東京スカイツリー』
[出版社] ブロンズ新社
[価 格] 1,944円

 

鈴木のりたけ (絵本作家)

鈴木のりたけ (絵本作家)


すずき・のりたけ 1975年生まれ。
鉄道会社や広告デザインの仕事を経て絵本作家に。
様々な仕事の職場を図鑑のように詳細なイラストで描いた絵本「しごとば」シリーズ(ブロンズ新社)などが人気。

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