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読書クラブ通信

◆高知県立高知追手前高校 先輩は寺田寅彦

図書委員の鶴田裕也さん(後列左端)。図書委員たちと=高知市

 僕は1年のときから、図書委員を務めています。図書室をよりどころにしたり、授業の合間にやってきて、自分好みの一冊を探し出したりするのが魅力的だからです。

 みなさんは寺田寅彦をご存じですか。彼は本校の卒業生です。明治生まれの物理学者ですが、随筆や俳句もたしなんでいました。それは寅彦が大学で夏目漱石の門下生になり、公私ともに親交を持っていたからです。

 その漱石は僕の好きな作家で、寅彦は図書委員をはじめ、多くの生徒が尊敬する先輩です。図書室にいると、個性的な2人のやりとりを想像して、おかしくなります。漱石の作品には寅彦がモデルと思われる人物がしばしば登場します。例えば『吾輩は猫である』に登場する風変わりな理学士の水島寒月。寒月の語り口が尻切れとんぼだったり、冗長だったりするのは脚色なのか、モデル通りなのか。そうした舞台裏を想像するのも読書の楽しみの一つです。(鶴田裕也、3年)

『吾輩は猫である』
著者:
夏目漱石
出版社:
新潮文庫
価格:
¥662(税込)
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