どくしょ応援団

本を読もう。何を読もう? 迷ったら「どくしょ応援団」へ。親子で、ひとりで、夢中になれる本との出会いがここに!

ブックサーフィン

書店発 新刊三者三様

◆東京旭屋書店 田中織江

 森羅万象を"言葉"で描こうとする恐るべき試み。丸山健二『千日の瑠璃《究極版》』(求龍堂・上下各2940円)。この長大で美しい物語を読破すれば、かつて見たこともない世界を巡ることができるはず。

 大切な何かを教えてくれる『ボブという名のストリート・キャット』(J・ボーエン著、服部京子訳、辰巳出版・1680円)。一人と一匹のウソのようなホントのお話。

 『世界一素朴な質問、宇宙一美しい答え』(G・E・ハリス編、西田美緒子訳、河出書房新社・2625円)。新しい世界の扉をノックしてくれるステキな一冊です。

千日の瑠璃〈究極版〉上・下
著者:
丸山 健二
出版社:
求龍堂
価格:
¥2,940(税込)

ボブという名のストリート・キャット
著者:
ジェームズ・ボーエン編、服部京子訳
出版社:
辰巳出版
価格:
¥1,680(税込)

世界一素朴な質問、宇宙一美しい答え
著者:
ジェンマ・エルウィン・ハリス編、西田美緒子訳
出版社:
河出書房新社
価格:
¥2,625(税込)

◆芳林堂書店 高田馬場店 中岡徹尚

 藤原マキ『私の絵日記』(ちくま文庫・882円)は、漫画家・つげ義春夫人がつづった、家族3人のほほえましい生活。素朴な絵と素直な文章から、穏やかな生活、"幸せの季節"への願いと祈りが伝わってきます。

 島本理生『アンダスタンド・メイビー』(中公文庫・上760円、下740円)は、赦(ゆる)しと罰を求めて苦闘する若い魂を描いた小説です。

 黒川祥子『誕生日を知らない女の子』(集英社・1680円)。虐待などで心に傷を受けた子どもたちと、里親たち、ファミリーホームを巡るノンフィクション。小さくても確かな光が見えてきます。

私の絵日記
著者:
藤原マキ
出版社:
ちくま文庫
価格:
¥882(税込)

アンダスタンド・メイビー 上・下
著者:
島本理生
出版社:
中公文庫
価格:
上\760(税込),下\740(税込)

誕生日を知らない女の子
著者:
黒川祥子
出版社:
集英社
価格:
¥1,680(税込)

◆リブロ池袋本店 小国貴司

 親友の謎の死を巡る少女たちの心の揺れ。J・Cオーツ『二つ、三ついいわすれたこと』(神戸万知訳、岩波書店・1890円)ほど、人の出会いや別れを感性豊かに描いた物語を他に知りません。  穂村弘『手紙魔まみ、夏の引越し(ウサギ連れ)』(タカノ綾絵、小学館文庫・800円)は、女の子からの手紙の形を取った歌集。独特のリズム感で表現された、感受性あふれる短歌を味わって。  同じ辞書を共に作ってきた2人はなぜ決別したのか。佐々木健一『辞書になった男』(文芸春秋・1890円)は、国語辞書の裏側をドラマチックに明かしていきます。

二つ、三ついいわすれたこと
著者:
ジョイス・キャロル・オーツ著、神戸万知訳
出版社:
岩波書店
価格:
¥1,890(税込)

手紙魔まみ、夏の引越し(ウサギ連れ)
著者:
穂村弘
出版社:
小学館
価格:
¥800(税込)

辞書になった男
著者:
佐々木健一
出版社:
文芸春秋
価格:
¥1,890(税込)