朝日新聞社 どくしょ応援団朝日新聞社 どくしょ応援団
10代の読書 ブックサーフィン
10代、こんな本に出会った 時代を読む この3冊 キャンパス発 気になる新刊 読書クラブ通信 ひとりごと

 

バックナンバーはこちら
キャンパス発 気になる新刊

 

☆ 東北大学生協文系書籍店 小早川美希さん ☆


私たちが星座を盗んだ理由

私たちが星座を盗んだ理由
北山猛邦
[出版社]講談社文庫
[価 格]832円

 ステキな世界観を味わった最後に「えっ!?」が待っている。北山猛邦『私たちが星座を盗んだ理由』(講談社文庫・832円)は、現代日本やおとぎ話の世界を舞台にしたビターな短編集。ミステリーからダークファンタジーまで、五つの作品それぞれに、工夫を凝らしたラストが用意されています。

乱読のセレンディピティ

乱読のセレンディピティ
外山滋比古
[出版社]扶桑社
[価 格]994円

 外山滋比古『乱読のセレンディピティ』(扶桑社・994円)は、本を読まないことを少し後ろめたく感じている人の背中を押してくれる一冊。「セレンディピティ」とは、「思いがけないことを発見する能力」のこと。著者お勧めの色んな読み方を実践しながら、失敗したらすぐ次の本へ。読書は頑張るものではないことが実感できます。

こう観ればサッカーは0-0でも面白い

こう観ればサッカーは0-0でも面白い
福西崇史
[出版社]PHP新書
[価 格]821円

 W杯観戦に必携? ボランチで活躍した福西崇史の『こう観(み)ればサッカーは0―0でも面白い』(PHP新書・821円)。チームの戦術、先の展開を予測したプレー……。元選手・現解説者の視点で、華やかなシュートだけではない面白さをたっぷり教えてくれます。とはいえ、やっぱりW杯では0―0じゃなく、日本のゴールが見たい!

☆ 立命館生協ブックセンターふらっと 山西尚子さん ☆


海うそ

海うそ
梨木香歩
[出版社]岩波書店
[価 格]1,620円

 小さな島は、豊かな自然と人々の温かさ、簡素な暮らしであふれていた――。梨木香歩『海うそ』(岩波書店・1620円)は、その確かだったものが変わり果てていく様子を切なく語っています。この喪失感は、太古からつながってきた、私たちの生命と歴史を改めて見つめさせます。そして、何をいとおしく思い、何を後の世に残したいのかを考え続けたくなります。

豆の上で眠る

豆の上で眠る
湊かなえ
[出版社]新潮社
[価 格]1,512円

 確かに信じられるものって何だろう? 湊かなえ『豆の上で眠る』(新潮社・1512円)は、読者にそんな問いを突きつけます。畳み掛けるように丹念に描かれていく、姉の失踪から帰還までの日々。その姉に感じる主人公の違和感は増幅を続け、やっと出られたはずの出口も……。この不安定さが、湊かなえを読むということかも。

狐さんの恋結び

狐さんの恋結び
北夏輝
[出版社]講談社
[価 格]1,512円

 毒舌なのに寂しがりやで引きこもり、という生産性のないタイプの主人公が妙に魅力的な『狐さんの恋結び』(北夏輝著、講談社・1512円)。古都・奈良を舞台にした、ちょっと古風でちょっと色めいた恋物語です。感受性豊かだったあの頃を懐かしく思い出しました。

朝日新聞 インフォメーション 通常版 ベルマーク版