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10代の読書 ブックサーフィン
10代、こんな本に出会った 時代を読む この3冊 キャンパス発 気になる新刊 読書クラブ通信 ひとりごと

 

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キャンパス発 気になる新刊

 

☆ 名古屋大学生協南部書籍部 糀元由可さん ☆


リオとタケル

リオとタケル
中村安希
[出版社]集英社
[価 格]1,620円

 本の中だけでも、こんな人と出会えて良かった! そう思わせてくれるのが、中村安希『リオとタケル』(集英社インターナショナル・1620円)。日本人のタケルをパートナーとするゲイの教師リオ。なぜ彼らはこんなに魅力的なのか。セクシュアリティーの問題に真っ向から向き合う取材を通して、自分の人生を「選択」するとはどういうことかを考えさせられます。

弱いつながり

弱いつながり
東浩紀
[出版社]幻冬舎
[価 格]1,404円

 ネット検索は便利だ。最近は、こちらの嗜好(しこう)や傾向に合わせて答えを予測検索してくれさえもする。でも、それってかえって不自由では? 東浩紀『弱いつながり』(幻冬舎・1404円)は、ネットが予測できない検索ワードを手に入れて自分の世界を広げるための指南書。旅を手がかりにした思索のあれこれは読みやすく内容豊富です。

小澤征爾さんと、音楽について話をする

小澤征爾さんと、音楽について話をする
小澤征爾×村上春樹
[出版社]新潮文庫
[価 格]766円

 小説家・村上春樹のマエストロ・小澤征爾へのインタビュー『小澤征爾さんと、音楽について話をする』(新潮文庫・766円)。「良き音楽」について語り合う2人は、聞き手と語り手の関係を超えてセッションしているようです。読者にもライブ感あふれる楽しさが伝わってきます。

 

☆ 一橋大学生協西ショップ 秋田智之さん ☆


紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている

紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている
佐々涼子
[出版社]早川書房
[価 格]1,620円

 わが国の出版用紙の4割を担う日本製紙の主力・石巻工場が、東日本大震災で津波にのみ込まれた! 佐々涼子『紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている』(早川書房・1620円)は、わずか半年で主要設備運転再開に至る奮闘の軌跡。本に欠かせない紙とそれを支える人々の情熱に目を開いてくれると同時に、復興とは何かを深く考えさせられます。

父が息子に語るマクロ経済学

父が息子に語るマクロ経済学
齊藤誠
[出版社]勁草書房
[価 格]2,700円

 大学教授の父の大学生の息子に対する講義を対話形式でつづる、斉藤誠『父が息子に語るマクロ経済学』(勁草書房・2700円)。専門的な記述や数式も少なくありませんが、少々なら読み飛ばしても、肩ひじ張らず楽しめます。「大学での学問」に対する著者の思いも語られていて、学ぼうとするすべての人の「知的訓練」にお薦め。

別のしかたで

別のしかたで
千葉雅也
[出版社]河出書房新社
[価 格]1,620円

 千葉雅也『別のしかたで』(河出書房新社・1620円)は、1978年生まれの哲学者が、この5年間にツイッターにつぶやいた言葉の断片集。「ツイッターの履歴とは別のしかたでのリズム」で並べられた、140字以内の文章の群れからは、新しい発見の予感が漂います。

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