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10代の読書 ブックサーフィン
10代、こんな本に出会った 時代を読む この3冊 キャンパス発 気になる新刊 読書クラブ通信 ひとりごと

 

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キャンパス発 気になる新刊

 

☆ 愛媛大学生協城北ショップ 高野将宏さん ☆


ソクラテスの妻

ソクラテスの妻
柳広司
[出版社] 文春文庫
[価 格] 594円

 狂気に走るイカロス、アリアドネの甘い裏切り、そして不器用なまでに愛を貫くあの"悪妻"――。柳広司『ソクラテスの妻』(文春文庫・594円)は、古代ギリシャの物語を、ちょっと変わった視点で描いた短編集。人間味のある話が多く、古代の神々や哲学者たちが、いきいきと身近によみがえってきます。

「個性」はこの世界に本当に必要なものなのか

「個性」はこの世界に本当に必要なものなのか
東京大学教養学部×
博報堂ブランドデザイン
[出版社] アスキー新書
[価 格] 810円

 「個性」の本質とは何なのか、社会とどう関わるのか? 東京大学教養学部×博報堂ブランドデザイン『「個性」はこの世界に本当に必要なものなのか』(アスキー新書・810円)は、東大の最先端科学者たちが「個性の正体」に迫るインタビュー集。認知神経科学、哲学、文献学、生態学……。様々な立場から「個性」を浮き彫りにします。

風に立つライオン

風に立つライオン
さだまさし
[出版社] 幻冬舎文庫
[価 格] 702円

 歌手さだまさしが自身の名曲を小説にした『風に立つライオン』(幻冬舎文庫・702円)は、恋人を長崎に残し、ケニアの戦傷病院で働く若い日本人医師の物語。平和な日本では考えられないような厳しい現実。でも、優しさはバトンとなり、時代や場所を越えて受け継がれていく。悩みを抱える多くの若い世代に読んで欲しい一冊です。

 

☆ 同志社生協良心館ブック&ショップ 有馬久恵さん☆


ある小さなスズメの記録

ある小さなスズメの記録
C.キップス【著】
梨木香歩【訳】
[出版社] 文春文庫
[価 格] 702円

 C・キップス『ある小さなスズメの記録』(梨木香歩訳、文春文庫・702円)は、老婦人と彼女が育てたスズメ「クラレンス」の実話。第2次大戦が暗い影を落とすロンドンでクラレンスは深い愛の下、芸を身につけ人々を癒やす。そして迎える最期の時。婦人の愛に応えようとするスズメの命の姿に、心を動かされずにはいられません。

その日東京駅五時二十五分発

その日東京駅五時二十五分発
西川美和
[出版社] 新潮文庫
[価 格] 432円

 終戦の日の朝、故郷の広島に向かった通信兵の「ぼく」。西川美和『その日東京駅五時二十五分発』(新潮文庫・432円)は、無残な戦闘も知らず、故郷の悲劇にも"当事者"でいられなかったぼくの物語。現実に隔てられたやるせない思いと、その苦しみを乗り越える道のりは、今を生きる私たちにも無縁ではありません。

辞書をよむ

辞書をよむ
今野真二
[出版社] 平凡社新書
[価 格] 864円

 辞書は「使うもの」。そんな"常識"を覆してくれるのが、今野真二『辞書をよむ』(平凡社新書・864円)。辞書の思いがけない始まりと、今の形になるまでの歴史に触れることで、辞書を「読む」という楽しみを発見するだけでなく、日本語の歴史についても改めて興味がわいてきます。

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