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10代の読書 ブックサーフィン
10代、こんな本に出会った 時代を読む この3冊 キャンパス発 気になる新刊 読書クラブ通信 ひとりごと

 

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キャンパス発 気になる新刊

 

☆ 同志社生協良心館ブック&ショップ 有馬久恵さん ☆


SOY!大いなる豆の物語

SOY!大いなる豆の物語
瀬川 深
[出版社] 筑摩書房
[価 格] 2,268円

 どこにでもいるような無職の青年・陽一郎をルーツ探しの旅へ誘うキーワードは「大豆」。瀬川深『SOY! 大いなる豆の物語』(筑摩書房・2268円)は日本の東北地方から世界へ、明治から現代へとめまぐるしく舞台が変わり、料理、食糧、産物など、大豆がもたらす世界の広がりに圧倒されます。陽一郎と共に大きな旅を終えたような気持ちになる小説です。

僕とツンデレとハイデガー

僕とツンデレとハイデガー
堀田純司
[出版社] 講談社文庫
[価 格] 831円

 堀田純司『僕とツンデレとハイデガー』(講談社文庫・831円)はまったく新しいタイプの哲学入門書。8人の美少女が「僕」に、ハイデガー、カントら8人の哲学者の思想を講義調で語ります。なかなか手を伸ばせなかった哲学の世界に一歩踏み出したい人にお薦めの一冊。

メディアはマッサージである

メディアはマッサージである
マーシャル・マクルーハンほか著
門林 岳史訳
[出版社] 河出文庫
[価 格] 918円

 メディアの多様化こそが現代人の価値観を変える――。1960年代に活躍した思想家・マクルーハンのメディア論『メディアはマッサージである』(M・マクルーハンほか著/門林岳史訳、河出文庫・918円)が新訳で登場。写真やイラスト、巻末解説によって理解を深めていくにつれ、彼の言葉の先見性に驚かずにはいられません。

 

☆ 愛媛大学生協城北ショップ 高野将宏さん ☆


狭小邸宅

狭小邸宅
新庄 耕
[出版社] 集英社文庫
[価 格] 432円

 有名大学を出て就職したのは不動産会社。厳しいノルマに上司の怒号、足蹴り。評価は販売した家の数のみ。それでも辞めずにいる理由とは……。新庄耕(こう)『狭小邸宅』(集英社文庫・432円)は働く意味について深く考えさせられる小説です。大切なのは、置かれた場所で仕事や自分自身とどのように向き合うか、なのかもしれません。

ピッカピカの一年生を作った男

ピッカピカの一年生を作った男
杉山恒太郎
[出版社] 小学館文庫
[価 格] 551円

 杉山恒太郎『ピッカピカの一年生を作った男』(小学館文庫・551円)では伝説のクリエーターが大ヒットCMの誕生秘話を語ります。子どもが持つ無垢(むく)な力、不思議な存在感。何百人もの子どもを取材、撮影してきた著者だからこそ知り得た、人を感動させる技術を明かします。

火星に住むつもりかい?

火星に住むつもりかい?
伊坂幸太郎
[出版社] 光文社
[価 格] 1,728円

 都道府県が交代で「安全地区」に指定され、そこに「平和警察」が配置される。住人は互いに監視・密告し、場合によっては公開処刑も。伊坂幸太郎『火星に住むつもりかい?』(光文社・1728円)は、現実では起こりえないような設定なのに、妙にリアリティーを感じる小説。「正義」とは? 「善」と「偽善」の違いは? 繰り返し読むと深みが増してきます。

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