どくしょ応援団

本を読もう。何を読もう? 迷ったら「どくしょ応援団」へ。親子で、ひとりで、夢中になれる本との出会いがここに!

おはなしのくに 冬号

本屋さんから

小さな勇気、出してごらん 童話館・緒方祐紀子さん

 もうすぐ冬休み。親子の時間が増えたら、絵本を読んであげましょう。絆が深まるだけでなく、親として伝えたい心を物語に託すことができる――。読み聞かせには多くの恵みがあります。子どもには、自分らしさを失わず生きてほしいもの。困った時は、小さな勇気を出して向き合ってごらん、と語りかけてくれる5冊を選びました。(聞き手・吉岡秀子=ライター)

◇『ウィリーをすくえ! チム、川をいく』
 どぶねずみにさらわれたかえるのウィリーを、ねずみのチムが助けに行く!
 よくある冒険話のようですが、一味違います。チムを支えるのは、気のいい相棒や周りの仲間。ヒーローではなく普通の生き物たちが力を合わせるからこそ、子どもの心にリアルに響くのです。
 友の危険を知って迷わず「助けなきゃ」と考えられる心を育む一冊。(J・ブルック・作・絵、秋野翔一郎・訳、童話館出版・1470円、読んであげるめやす=小学1〜2年くらいから)
この商品を購入するヘルプ
Amazon.co.jp
◇『マーシャとくま―ロシア民話』
 森の中でくまにとらわれたマーシャの知恵が光る脱出劇。かよわいマーシャの奮闘が実を結ぶラストは、子どもの自信につながります。壁にぶつかった時は「自分で考える姿勢」が大事、と気づかせてくれます。(E・ラチョフ・絵、M・ブラートフ・再話、うちだりさこ・訳、福音館書店・1155円、3〜4歳くらいから)
この商品を購入するヘルプ
Amazon.co.jp
◇『さるのオズワルド』
 主人公オズワルドが威張り屋のボスざるに「いやだ」と反論したことで同じ思いの仲間と団結し……。自分の気持ちを言ってみる話ですが「おっと、まちがい」と、言葉遊びを多用した文章構成がユニーク。一気に読ませます。(E・マチーセン・作、松岡享子・訳、こぐま社・1365円、5〜6歳くらいから)
この商品を購入するヘルプ
Amazon.co.jp
◇『モチモチの木』
 臆病な豆太が、大好きな爺(じい)さまのために奮い立つ姿を描いた名作。ただの成長物語ではありません。「にんげんやさしささえあれば」と説く爺さまの、深い愛情が土台としてあったからこそ、がんばれたのです。親にもおすすめ。(斎藤隆介・作、滝平二郎・絵、岩崎書店・1470円、小学3〜4年くらいから)
この商品を購入するヘルプ
Amazon.co.jp
◇『兵士のハーモニカ』
 社会に反発して成長を拒んだ少女が、愛する人を守ろうと考え始める「大きくならないテレジン」や、貧しい民衆のために地位を投げだす「きこり王子」など、勇気を伝えるイタリアの短編おとぎ話集。(G・ロダーリ・作、関口英子・訳、岩波少年文庫・756円、小学5〜6年くらいから)
この商品を購入するヘルプ
Amazon.co.jp