どくしょ応援団

本を読もう。何を読もう? 迷ったら「どくしょ応援団」へ。親子で、ひとりで、夢中になれる本との出会いがここに!

読みきかせ応援団

年齢別ガイド この絵本が楽しいね

 絵本の読みきかせは親子のコミュニケーション。では、子どもはどんなふうに絵本を楽しむのでしょう。専門の立場から子育てを応援する岩立京子先生のお話を参考に、こころ弾む読みきかせを始めてみましょう。

【1、2歳から】

リズミカルな言葉が大好き!絵本を通して音も匂いも味も感じています

 「アー、アー」「マーマ」「うまうま」……。だんだん言葉が出てくるようになりました。子どもが自分の欲求を言葉で表し、お母さんが受け止めてあげる。その繰り返しでコミュニケーションが深まります。

 絵本を読んでいると、自分でもおしゃべりをしたがります。「ワンワン」「ポンポン」など、擬音語や擬態語(オノマトペ)も面白くて仕方ありません。リズミカルな音を絵でうまく表現した絵本もありますね。きいていると言葉のリズムに合わせてこころも弾みます。いろいろな調子で読んであげてください。

 「きく」だけでなく、見る、触る、匂いをかぐ、食べるといった五感全体で絵本の世界を楽しむようにもなります。水道から「じゃあじゃあ」水が出る音、おいしそうなカステラが焼ける匂いなど、絵本には子どもの五感に語りかける要素がたくさん盛り込まれていて、子どもの「感じる力」を自然に引き出す働きがあるのですね。お気に入りの場面になるとじっと絵に見入ったり、一緒に声を出して喜んだり、驚いたり気ままに遊びます。

 2歳ごろになると、何度も聞いたお話に自分から「参加」することも多いものです。読んであげている途中、絵本をひったくってしまうのも楽しみ方の一つ。

 「お話をきかないでどんどんページをめくっちゃうの」といったぼやきもききますが、子どものペースに合わせて。最後まで読むことにこだわらず、子どもの好きな場面、好きな言葉を何回も何回も楽しませてください。それが「絵本って楽しいな」と感じる入り口になると思います。

『ぐりとぐら』
『ぐりとぐら』表紙
中川李枝子、大村百合子作、福音館書店・840円
みんなで食べるって楽しいね
 のねずみのぐりとぐらが、森で見つけた大きな卵で「かすてら」を作るお話。小さいころお母さんもこの絵本に夢中になった経験があるのでは?
 あんなに大きな卵を見つけられたらなあ! あんなに大きなお鍋で料理してみたいなあ! あんなにふわふわのかすてら、みんなで食べてみたい! そんな子どもの夢が詰まっています。
『ぐりとぐら』中ページ
 焼きたてのおいしそうなかすてらの匂いや色、みんなで食べる幸せな気持ちは、1歳くらいのお子さんにも伝わるんですね。親子ですみずみまで楽しんでください。「ぼくらの なまえは ぐりとぐら このよで いちばん すきなのは おりょうりすること たべること……」。好きなメロディで歌ってあげて。
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『じゃあじゃあびりびり』
『じゃあじゃあびりびり』表紙
まついのりこ作、偕成社・3冊セット・各630円
水道の蛇口から流れる水の音は「じゃあじゃあ」。破れる紙は「びりびり」。ページをめくるたび、身近な物の絵と音が繰り返し登場します。言葉を覚え始めるころ、赤ちゃんと一緒に楽しみたい小型絵本です。
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『きんぎょがにげた』
『きんぎょがにげた』表紙
五味太郎作、福音館書店・780円
きんぎょ鉢から、ピンクのきんぎょが逃げました。カーテンの水玉模様、植木鉢の花、イチゴの山……。きんぎょのかくれんぼはどんどん上手になります。ページをめくるのももどかしく、きんぎょを指さします。
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『もこ もこもこ』
『もこ もこもこ』表紙
谷川俊太郎作、元永定正絵、文研出版・1365円
しーんとした地面みたいなところから、へんてこりんなものが、「もこ」「もこもこ」「にょき」。色や形をどんどん変えながら、不思議な音が聞こえてきます。赤ちゃんも大好きな絵本。心とからだで味わってください。
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『しろくまちゃんのほっとけーき』
『しろくまちゃんのほっとけーき』表紙
森比左志・わだよしおみ文 若山憲絵、こぐま社・840円
しろくまちゃんが、大好きなホットケーキを作ります。ボウルに材料を入れて混ぜ合わせ、フライパンを出して。「ぽたあん」「ぷつぷつ」「ふくふく」「はい、できあがり」。準備から後片付けまで、一緒に遊んでください。
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『ころ ころ ころ』
『ころ ころ ころ』表紙
元永定正作、福音館書店・780円
カラフルな色玉が、道を上がったり下がったり。「ころころころ」「ころ、ころころ」。自由にリズムをつけて読んでいるうちに、ママもこころが弾んできます。おしまいはすべり台を抜けて、気持ちよく終点へ。
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『ひまわり』
『ひまわり』表紙
和歌山静子作、福音館書店・780円
真っ赤なお日さまの下で、ひまわりの種が芽を出しました。雨の日、風の日、曇りの日、「どんどこ どんどこ」育って、花が咲いた! 力強い絵と、「どんどこ どんどこ」の繰り返しにエネルギーが満ちています。
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岩立京子先生写真

いわたて・きょうこ 東京学芸大学総合教育科学系教授。専門は発達心理学、保育学。母校の東京学芸大学で22年間にわたり、幼児教育の専門家養成に関わっている。NHK教育テレビのすくすくサポーターとしても活躍。

※年齢はあくまで目安です。お子さんが喜ぶなら年齢に関係なく読んであげてください。価格は税込みです。