どくしょ応援団

本を読もう。何を読もう? 迷ったら「どくしょ応援団」へ。親子で、ひとりで、夢中になれる本との出会いがここに!

読みきかせ応援団

年齢別ガイド この絵本が楽しいね

 絵本の読みきかせは親子のコミュニケーション。では、子どもはどんなふうに絵本を楽しむのでしょう。専門の立場から子育てを応援する岩立京子先生のお話を参考に、こころ弾む読みきかせを始めてみましょう。

【5、6歳から】

絵本を通して別世界を体験。そこから、多くを読みとっていきます

 5歳くらいになると冒険やファンタジー、昔話など、現実と離れたお話もよく分かってきますね。「昔むかし……」で始まるお話も、「かいじゅう」が出てくる絵本も、自分なりに時間や場所のイメージをふくらませ、あたかも本当に自分が経験したように楽しめるのです。続き物のお話を何日もかけて読み継いでも、ちゃんとついてきてくれます。

 絵本や昔話には、愛情、勇気、献身などの、生きていくうえで大切な価値が、自然に織り込まれています。子どもたちはそこから異なる文化や、大事な価値に気づくこともあります。中国やロシアなど外国のお話に描かれた服装や景色を見て文化の違いを肌で知ったり、主人公の勇気や団結力を感じたり。子どもには敏感に読み取る力があります。

 また、「昆虫博士」や「怪獣博士」と呼べるくらい豊富な知識を蓄える子も。図鑑ばかり見るのを心配するお母さんたちもいるかもしれませんが、幼稚園などの集団生活の中では、まったく違う絵本に触れ合う機会があります。家では絵本に関心のない子が、友達と一緒に絵本をのぞきこんでいることも。絵本との出会いの場はさまざまにあるのです。

 絵本を読んでもらって感じたことを絵に描いたり、誰かにきかせたりと、自分の世界を表現することも盛んになります。お母さんにきいたお話をお父さんに話してみせるといったことも。そういうときは、子どもをほめてあげてくださいね。一番好きな人に自分を認められるのは、何よりも子どもの自信につながります。

『王さまと九人のきょうだい』
『王さまと九人のきょうだい』表紙
君島久子訳、赤羽末吉絵、岩波書店・1260円
ぼくって、わたしって、強いんだぞ!
 「ちからもち」「くいしんぼう」「はらいっぱい」……と名前通りの特別な力を授かった九人の兄弟は顔も体つきもそっくり。悪い王さまが、大きな釜のご飯を全部食べよ、と命じれば、くいしんぼうがペロリと平らげ、それなら飢え死にさせようとすれば、はらいっぱいが身代わりに。7日間も牢屋に閉じ込められても「ものをたべないおかげで、いいきもちだった」。
 イライラが募る王さまが次々と出す難題も、兄弟の特技で難なくクリア。王さまをぎゃふんと言わせる、兄弟の活躍に子どもたちは大喜び!
『あおくんときいろちゃん』中ページ
 中国イ族の民話。遠い地で、昔から語り継がれてきた知恵と勇気に思いをはせて。痛快なお話を楽しんで。
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『かいじゅうたちのいるところ』
『かいじゅうたちのいるところ』表紙
M・センダック作、じんぐうてるお訳、冨山房・1470円
いたずらが過ぎ、寝室に放り込まれたマックス。すると、ふしぎ! いつのまにか森の中に。すごい声、すごい歯、すごい目玉のかいじゅうたち! 圧倒的な迫力の絵がファンタジーの世界へいざないます。
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『かにむかし』
『かにむかし』表紙
木下順二文、清水崑絵、岩波書店・672円
むかーし、カニが柿の種を拾いました。「はようめをだせ、かきのたね」と育て、実がなったのに、カニはずるいサルにだまされた。墨絵で迫力のある絵本。方言や繰り返し言葉を楽しみながら読んであげて。
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『あっちゃんあがつく』
『あっちゃんあがつく』表紙
さいとうしのぶ作、みねよう原案、リーブル・1890円
「あっちゃん あがつく あいすくりーむ」。歌いたくなるような弾む言葉においしそうな絵が付いた絵本。「あ」から「ん」まで、食べ物にちなんだ、あいうえお絵本です。声に出しながら、おいしく遊んでね。
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『お日さまはだかんぼ〈くまの子ウーフの絵本〉』
『お日さまはだかんぼ〈くまの子ウーフの絵本〉』表紙
神沢利子文、井上洋介絵、ポプラ社・1050円
夏の日、くまの子ウーフとキツネのツネタは遊びに夢中です。お日さまの下ですくすく成長する子どもたち。「くまの子ウーフ」シリーズは1話完結で短いお話がいっぱい。次々と読みたくなりますよ。
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『地面の下のいきもの』
『地面の下のいきもの』表紙
松岡達英絵、大野正男文、福音館書店・1365円
土の下に広がる動物たちの暮らし。食べ物の倉庫や巣の様子が原寸大で描かれています。次々とページがつながる絵は見ごたえがあります。知識だけでなく、虫や小動物、鳥など、生き物への興味を広げてくれます。
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『ねえ、どれがいい?』
『ねえ、どれがいい?』表紙
J・バーニンガム作、まつかわまゆみ訳、評論社・1365円
くものシチュー、かたつむりのおだんご、虫のおかゆ、へびのジュース。あなたは「どれなら、食べられる?」。こんな調子のユニークな質問が続きます。お母さん、お父さんはどれを選ぶ? 家族で遊べます。
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岩立京子先生写真

いわたて・きょうこ 東京学芸大学総合教育科学系教授。専門は発達心理学、保育学。母校の東京学芸大学で22年間にわたり、幼児教育の専門家養成に関わっている。NHK教育テレビのすくすくサポーターとしても活躍。

※年齢はあくまで目安です。お子さんが喜ぶなら年齢に関係なく読んであげてください。価格は税込みです。