どくしょ応援団

本を読もう。何を読もう? 迷ったら「どくしょ応援団」へ。親子で、ひとりで、夢中になれる本との出会いがここに!

読みきかせ応援団

年齢別ガイド この絵本が楽しいね

 絵本の読みきかせは親子のコミュニケーション。では、子どもはどんなふうに絵本を楽しむのでしょう。専門の立場から子育てを応援する岩立京子先生のお話を参考に、こころ弾む読みきかせを始めてみましょう。

【小学生から】

お勉強と読みきかせは別の体験。いくつになっても本を読んであげて

 小学校に入り、文字の勉強が始まります。すると、「本も自分で読めるよね」とか「自分で読んだほうが勉強になる」と読みきかせをやめてしまう方がいるかもしれません。でも、大好きなお母さん、お父さんに本を読んでもらうのは特別な意味があるものです。

 学校から帰り、家で過ごす時間は安全基地に戻るようなもの。本を読んでもらいながらお母さんに守られているのを安心したり、自分の居場所を確認したりしているのです。低学年に限らず、中学年、高学年になっても幼いころと同じように読んであげてください。

 また、「この本は小さいころに何度も読んだよね。こっちのほうがお勉強になるよ」というふうに、子どもの本を評価しないで。親は幼稚だと思っても、特別な思い入れがあるのかもしれませんし、成長した分、別の味わい方をするのかもしれません。面白い、楽しいと感じられれば、子どもは満足できるのです。

 テレビゲームやアニメに熱中するお子さんもたくさんいます。それはそれで楽しいのでしょうが、人と人とのコミュニケーションは何ものにも代えがたい体験です。お母さんから本を読んでもらって感じる喜びと、ゲームの楽しさでは“質”が違う。絵本をきいて、見て、想像しながら育つ体験は、やがて自分から自由な世界を生み出す原動力になります。

 自分の好きな人、好きなものと出会うと、子どもは大きな力を発揮します。学校を中心に、人と人との関係づくりに乗り出す子どもたち。親は安心できる居場所で、しっかりと子どものこころを受け止めて応援してあげたいですね。

『どろんここぶた』
『どろんここぶた』表紙
A・ローベル作、岸田衿子訳、文化出版局・998円
居心地のよいところってどこにある?
 お百姓さん夫婦にかわいがられているこぶたが大好きなのは、やわらかーいどろんこのなかに、すわったまま、ずずずーっと沈んでゆくことでした。ある日、おかみさんがぶた小屋まで掃除してしまったのに腹を立てたこぶたは、汚くて居心地のいい場所を探して家出します。ところが、とんだ出来事が!
『どろんここぶた』中ページ
 育ち盛りの子どもたちにも、こんなあたたかな眼差しを注いであげたいな。そんな親としての目線からも味わってください。
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『ちいさいおうち』
『ちいさいおうち』表紙
V・L・バートン作、石井桃子訳、岩波書店・1680円
自然に囲まれ、住む人に愛され、幸せだったちいさいおうち。ある日、文明の波が押し寄せ、おうちは次第に元気をなくしてしまいます。おうちを取り巻く環境の変化に目を見張ります。
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『エルマーのぼうけん』
『エルマーのぼうけん』表紙
R・S・ガネット作、R・C・ガネット絵、わたなべしげお訳、福音館書店・1155円
どうぶつ島に捕らわれているりゅうを救いに、冒険に出たエルマー。チューインガム、歯ブラシと歯みがきなどの道具と機転で危機を切り抜けていきます。40年間も読み継がれている冒険ファンタジーは今も人気。
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『ものぐさトミー』
『ものぐさトミー』表紙
P・デュボア作、松岡享子訳、岩波書店・924円
なまけんぼうのトミーの家では、食事も着替えも電化製品がやってくれます。ところが、停電で機械がヘンテコリンに……。ユニークな電化製品やトミーの身に降りかかる災難に、大笑いしながら楽しめますよ。
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『子どもに語るグリムの昔話』
『子どもに語るグリムの昔話』表紙
佐々梨代子・野村●訳、こぐま社・全6巻・各1680円(※●は「さんずい」に「玄」)
原文に忠実な翻訳で、子どもが情景を思い描きやすい語り口。グリムの昔話から64話を選んだシリーズです。第1巻には「おおかみと七ひきの子やぎ」など12編。「白雪ひめ」(2巻)、「赤ずきん」(5巻)なども。
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1巻
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2巻
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3巻
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4巻
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5巻
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6巻
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『おさるのまいにち』
『おさるのまいにち』表紙
いとうひろし作、講談社・1155円
南の島でゆったり暮らすおさるたち。ある日、世界中を旅したウミガメのおじいさんがやってきました。どんなお話をきかせてくれるかな? 忙しさの合間、子どもと一緒にのんびり読むのにぴったりです。
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『はちうえはぼくにまかせて』
『はちうえはぼくにまかせて』表紙
G・ジオン文、M・B・グレアム絵、森比左志訳、ペンギン社・1260円
夏休みの旅行に出掛ける人から鉢植えを預かったトミー。欠かさず水をやったので、植物はぐんぐん伸びて、家中まるでジャングル! 身近な生活に根ざしたお話。トミーの夢の広がりに共感しながら読めます。
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岩立京子先生写真

いわたて・きょうこ 東京学芸大学総合教育科学系教授。専門は発達心理学、保育学。母校の東京学芸大学で22年間にわたり、幼児教育の専門家養成に関わっている。NHK教育テレビのすくすくサポーターとしても活躍。

※年齢はあくまで目安です。お子さんが喜ぶなら年齢に関係なく読んであげてください。価格は税込みです。