ジャーナリスト学校

■月刊Journalism

【2014年12月号のご案内】

 「Journalism」12月号は「『女性が輝く社会』を阻むものは? パワハラ、マタハラ、名ばかり登用… 働く女性が本音を語る」を特集しました。

 「すべての女性が輝く社会をつくりたい」。そんなかけ声のもと、安倍晋三首相は5人の女性閣僚を起用するとともに、「2020年までに指導的地位の女性割合を30%にする」として〝女性支援策〟に乗り出しました。

 ところがその矢先、「看板閣僚」の小渕優子経済産業相と松島みどり法相の2人が相次いで辞任に追い込まれます。また、目玉法案だったはずの女性活躍推進法案も、首相が衆院解散・総選挙に踏み切ったことで今国会での成立は見送られてしまいました。とはいえ、「女性が輝く社会」の実現が、この国にとって重要な課題であることに変わりはありません。それを阻んでいるものの正体は─。

 働く現場の第一線で奮闘している女性のみなさん(と一部男性)の論考を通して、現状を変革していくために必要なことは何か、そのためにメディアはどうあるべきか、とことん考えてみました。

2014年12月号の内容(目次)

Journalism2014年12月号表紙

[特集]「『女性が輝く社会』を阻むものは? パワハラ、マタ
  ハラ、名ばかり登用… 働く女性が本音を語る」
◎ 安倍政権の女性施策は勘違いばかり 女性に不利な「働き方のルール」を変えよ
上野千鶴子(東京大学名誉教授・認定NPO法人WAN理事長)
◎ キャリアを捨てて家庭に入る高学歴女性たち 日本版「ハウスワイフ2.0」現象を読み解く
大野左紀子(文筆家)
◎ 働く女性を本当に輝かせるためには「日本型ビジネスの土壌」自体を変革する必要
横田由美子(ジャーナリスト)
◎ 上から論評するジャーナリズムではなく 日常の不条理や怒りを共有する報道を
杉原里美(朝日新聞記者)
◎ マタハラ被害の現場を丹念に歩き 埋もれている「声なき声」に耳を傾けたい
小林美希(フリージャーナリスト)
◎ 保守派女性は支持しないが増えて当然 女性の生き方の多様化が意味するもの
深澤真紀(コラムニスト、淑徳大学客員教授)
◎ 番組制作を通じて知った女性の「貧困」、「解決策」を考えながら取材を続ける
板垣淑子(NHK 大型企画開発センターチーフ・プロデューサー)
◎ 地域の未来に向けて多様な価値観を提示 信濃毎日新聞の連載「温かな手で」から
三村卓也(信濃毎日新聞社編集局報道部次長、「温かな手で」取材班代表)
◎ 「女性を活用」への違和感を紙面に 社会進出阻む「隠れた意識」に焦点
尾形聡彦(朝日新聞国際報道部次長)
◎ 働けど働けど貧しいシングルマザー 「女性は家で育児」の意識根強く
今村優莉(朝日新聞社会部記者)
◎ 少子化対策で国の本気度が感じられない 出産をめぐる西日本新聞の連載から
堺 成司(西日本新聞社会部デスク)
◎ 読者への徹底した取材で企画を練り 働く女性に向けた情報誌をつくる
佐藤珠希(日経WOMAN 編集長)
◎ アメリカ女性は「実績」で勝負 だが社会進出は男性の問題でもある
津山恵子(ジャーナリスト)
◎ 上澄みだけの女性登用は 女性内の格差を広げるおそれも
白波瀬佐和子(東京大学大学院人文社会系研究科教授)
◎ 海外の成功例は日本でもできる 報道機関は意識して後押しを
池本美香(日本総合研究所主任研究員)
◎ 女性が生きやすい社会のために トリクルダウンでなくボトムアップを
栗田隆子(働く女性の全国センター代表・ライター)
◎ どこか強迫的な「フェミニン過剰症」 「女らしく」「社会で輝く」の二重拘束
香山リカ(精神科医、立教大学現代心理学部教授)
◎ 均等法から30年でも残る差別 まずは「時間格差」の解消を
福沢恵子(ジャーナリスト、昭和女子大学特命教授)
◎ 「すべての女性が輝く社会」のために 目の前にある女たちの現実を解決する
池田恵美子(『総合ジャーナリズム研究』副編集長)
◎ 誰が子育てしても構わないという考え方が広まれば虐待は減少する
杉山 春(ルポライター)
◎ 必要とされているのは、男性も含めた労働と家庭生活のあり方の再編だ
水無田気流(詩人・社会学者)
◎ シングルマザーは高就労率で高貧困率 女性の経済的自立は構造的問題
湯澤直美(立教大学コミュニティ福祉学部教授)

朝日新聞問題を考える
朝日は歴史修正主義の蠢きに屈せず 本気の覚悟でジャーナリズムを貫け
青木 理(ジャーナリスト)
「報道に重大な誤り」PRCの結論に疑問 記者から活躍の場を奪わないでほしい
魚住 昭(フリージャーナリスト)
激しい誤報批判の底流にある 戦後の価値観を問い直す動き
大石 裕(慶応義塾大学法学部教授、同学部長)
[連載 2014 政治報道をよむ]
小さな変化を読み取りながら 大きな流れを理解していく。そのためには想像力も必要
牧原 出(東京大学先端科学技術研究センター教授)
[メディア・リポート]
新聞
「自殺」から「自死」へ 当事者取材の現場で知る言葉の違いの意味
寺島英弥(河北新報社編集委員)
放送
御嶽山捜索の「自衛隊員の涙」は自覚的な報道だったのか
水島宏明(ジャーナリスト・法政大学社会学部教授)
出版
肥大化してきた雑誌の姿を転換する試みが始まった
星野 渉(文化通信社取締役編集長)
ネット
長文で掘り下げた分析を武器に伸びる「解説型ジャーナリズム」
小林啓倫(日立コンサルティング 経営コンサルタント)
カラーグラビア
フォト・ジャーナリストの目@香港 「雨傘革命」民主化を求める
写真と文=谷本美加
[朝日新聞全国世論調査詳報]
◎ 2014年10月定例RDD調査
◎ 2014年10月緊急RDD調査(閣僚辞任)
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