ジャーナリスト学校

■月刊Journalism

【2015年4月号のご案内】

 「Journalism」4月号は「選挙報道はどう変わるべきか」を特集しました。

 有権者と選挙の現場をつなぐ懸け橋であるべきメディアの「選挙報道」が問われています。 2014年末の総選挙における投票率は約52%と戦後最低を記録しました。有権者の半数近くが投票所に足を運ばない中で選ばれた安倍政権は、選挙の際は積極的には争点化しなかった問題をめぐって大きな政策転換を進めています。
 政権側の戦術と思惑に流されず、メディアの側が「重大な争点」としてしっかり浮上させるべきでした。「戦後最低の投票率はメディアの敗北」に他ならないという厳しい指摘も聞かれます。
 その一方で、ソーシャルメディアを使った新たな手法の模索やデータ分析の導入など、メディア側も新たな試みに取り組み始めています。
 戦後政治の分水嶺を迎える中、統一地方選のまっただ中で「選挙報道はどう変わるべきか」を考えます。

2015年4月号の内容(目次)

Journalism2015年4月号表紙

[特集] 選挙報道はどう変わるべきか 『政策論争不在』や『政府広報』『タブー』を超えて……
◎ ニッポンの選挙には「議論」が不在 放送法を理由に腰が引けたテレビの選挙報道
想田和弘(映画作家)
◎ 解散・総選挙に関わる憲法論をどう報じるべきか
木村草太(首都大学東京准教授)
◎ 代表制民主主義から見た選挙とジャーナリズムのあり方
早川 誠(立正大学教授)
◎ オッサンだらけの政治とメディアに おばちゃんたちが目を光らせてまっせ
谷口真由美(「全日本おばちゃん党」代表代行)
◎ 権力を忖度する姿勢で報道の自由が後退 政党の方向感覚を問う選挙報道が必要だ
山口二郎(法政大学教授)
◎ 選挙報道に新たな手法を生み出したい ソーシャルメディアを使った朝日の試み
藤谷 健(朝日新聞ソーシャルメディアエディター)
◎ 高度なデータ分析で「イメージ政治」を読み解き、政治に緊張感を取り戻せ
西田亮介(立命館大学特別招聘准教授)
◎ 選挙報道のデータ解析から見えてくる 有権者意識の隠れた変化とは
萩原雅之(トランスコスモス・アナリティクス副社長)
◎ なぜ議席予測は外れたのか 「相場観」と「アナウンスメント効果」の検証
谷口将紀 (東京大学教授)
◎ 100問アンケートや若者の座談会など、新たな選挙企画で政治と県民をつなぐ
高森千絵(宮崎日日新聞社編集局福岡支社報道部次長)
◎ ディープなローカル取材を愚直に重ねて 「政治と民意の距離」を実測したい
花立 剛(熊本日日新聞社政経部次長)
◎ この国の「アホ危機」を脱する突破口を見いだすのがジャーナリズムの責務だ
村上 稔(元徳島市議)
◎ メディアは市民主導の政策提言団体を後押しし、地域民主主義の刷新を図れ
山崎幹根(北海道大学公共政策大学院教授)
◎ お任せ民主主義からの脱却を図ろう ――選挙の現場で考えたこと
松田 馨(選挙プランナー)
◎ ネットならではの特徴を生かした ハフィントンポストの選挙報道
中野 渉(ハフィントンポスト日本版ニュースエディター)
◎ 有権者不在の選挙報道を改善し ダイナミックな議論や熟慮に役立てよ
渡邊久哲(上智大学教授)
◎ 有権者が投票所に行かない民主主義国 ――「史上最低の投票率」考――
水島朝穂(早稲田大学教授)
◎ 実のある制度改革に向けて メディアは議論の先導を
大山礼子(駒澤大学教授)
◎ 報道機関は「べからず(公選)法」の不可解さを検証せよ
松本正生(埼玉大学社会調査研究センター長)
◎ マニフェスト・サイクルと説明責任は 国民の選挙参加への鍵となる
野中尚人(学習院大学教授)
◎ 荒涼たる風景の中に生まれつつあるもの 「政治的」投票という成熟について
岡田憲治(専修大学教授)
[ 朝日新聞問題を考える ]
リベラルな言論を鍛え直せるか 「再生」はそこに関わっている
萱野稔人(哲学者、津田塾大学教授)
リベラルな声の代表として 言論を戦わせる覚悟を
ディビッド・マックニール(ジャーナリスト)
[ 3・11後のラジオを考える ]
ネットやSNSを活用し、被災者との双方向コミュニケーションを実現
菅野左千男(ラジオ福島編成局長)
被災者を励ました「歌の力」を信じ、リスナーの状況に応じた番組を作る
姉帯俊之(元・IBC岩手放送・放送本部編成局次長)
[ 新しい時代に知性について考える ]
混迷の社会状況の中で、確かな灯りを探して知の遺産に思いを馳せる
千木良悠子(作家、演出家、俳優)
[ 連載2015 政治報道をよむ ]
首相の言葉は政治の基層となり 与野党は言葉で対峙する。移行期は新たな局面に
牧原 出(東京大学先端科学技術研究センター教授)
[ メディア・リポート ]
ネット
仏風刺新聞「シャルリー・エブド」と日本の「クソコラ」はどう違うのか
高木利弘(クリエイシオン代表取締役)
カラーグラビア
フォト・ジャーナリストの目
街頭デモという経験 ――未来を切り開くために
写真=朝日新聞社 文=木下ちがや
[朝日新聞全国世論調査詳報]
◎ 2015年2月大阪市民意識調査
◎ 2015年2月定例RDD調査
◎ 2015年2月福島県民意識調査
<関連リンク>
バックナンバー一覧
定期購読のご案内
電子版のご案内