ジャーナリスト学校

■月刊Journalism

【2016年4月号のご案内】

 「Journalism」4月号は「メディアは権力監視ができるのか」を特集しました。

 放送局が政治的公平を欠く放送を繰り返した場合、時の総務大臣の判断で放送局に停波を命じることもありうると高市早苗総務相が発言しました。骨太のテレビキャスターたちの降板が次々決まりました。一方、新聞は、政権寄りの新聞と政権に批判的な新聞との二極化が進み、もはや政権に対して一枚岩ではなくなってきています。こんな状態で、メディアは本当に権力監視なんてできるのでしょうか。

 テレビで活動するキャスターら6 人が2月末、「私たちは怒っている」と記者会見をしました。その中でTBSの金平茂紀さんは「何も発言せずに息を潜めて、やがていい時期が来るのを待つような態度とは一線を画したい」と声を上げた理由を述べました。

 編集部も息を潜めてはならないと考えます。そこで、メディアの権力監視機能を維持するにはどうしたらいいのか。多くの論者に真っ正面から論じてもらいました。

2016年4月号の内容(目次)

Journalism2016年4月号表紙

[特集] 「メディアは権力監視ができるのか」
◎ エド・マーローが遺した
  「テレビジャーナリズムと権力の攻防」
綿井健陽(映像ジャーナリスト、映画監督)
◎ 闘うべき最初の相手は権力ではなく
  個よりも組織を優先する無自覚性だ
森 達也(映画監督、作家)
◎ ポジティブに提案、まだ遅くない!
  マスメディアを鍛える「15の提言」
荻上チキ(評論家、SYNODOS 編集長)
◎ 「国家権力の監視」は特別なものでない
  必要なのはルーティンの取材の深化だ
柿﨑明二(共同通信論説委員兼編集委員)
◎ 復興予算流用に見る報道機関の弱点
  記者も議員も「予算書」の基本に立ち戻れ
福場ひとみ (ジャーナリスト)
◎ すり寄らず一目置かれる存在になる
  その努力なしに権力は監視できない
田中周紀(フリージャーナリスト)
◎ 「整理、分析、啓蒙」を重視した報道で
  ネット時代の権力監視機能を高めよ
西田亮介 (東京工業大学リベラルアーツ研究教育院准教授)
◎ メディアの存在にかかわる問題こそ
  積極的に質問し、連携して報道せよ
音 好宏(上智大学文学部新聞学科教授)
◎ ジャーナリズムの本義を説いて
  其有終の美を済すの途を論じうるか?
谷口将紀(東京大学大学院法学政治学研究科教授)
◎ 高市総務相を利する放送法=倫理規定説
  真っ向から「停波発言」の違法性を論ぜよ
上村達男(早稲田大学法学部教授)
◎ 圧力排し、言論で権力と対峙せよ
  「編集」と「経営」の分離確立が課題
柴山哲也(ジャーナリスト)
◎ 規約破ってもBPOはもの言う責任
  「表現の自由」守る砦、役割に期待
香山リカ( 精神科医、立教大学現代心理学部教授)
◎ 誤報を検証するサイト「GoHoo」は
  報道品質向上の触媒たることを目指す
楊井人文 (一般社団法人日本報道検証機構代表理事、弁護士)

〈連載〉 [ 政治をつかむ Essay on Politics ]
なお混乱が続く3・11後の日本
「戦後」なるものは終わったのか
後戻りできない幾つかの変化も
牧原 出(東京大学先端科学技術研究センター教授)
朝日新聞問題を考える
抽象的なジャーナリズムの羅列ではなく
怖れずに、課題を提示していく力が必要
宍戸常寿(東京大学大学院法学政治学研究科教授)
〈新連載〉 [ 記者講座「伝わる文章」の書き方 ㊤ ]
記事は読者に負担をかけない
ふつうの日本語として通る文章に
外岡秀俊(ジャーナリスト)
[ メディア・リポート ]
新聞
論調の二極分化が報道内容にまで浸潤
両極化は「多様化」か「広場の喪失」か
藤森 研(専修大学文学部教授)
放送
自ら「萎縮」断ち切る努力を
政権批判だけでは共感呼べない
堀 潤(NPO法人8bitNews代表)
出版
地元に立脚した独立系書店の可能性
―アメリカ書店事情の視察から
星野 渉(文化通信社取締役編集長)
ネット
文春のベッキー不倫報道に見る
ネット時代のスキャンダルの行方
高木利弘(クーロン株式会社取締役)
海外メディア報告
SNSで発信、情報の統制は不可能
「アラブの春」後の中東メディア状況
川上泰徳(中東ジャーナリスト)
〈新連載〉地方発 新刊・名著
寄り添う「地方紙」が報道を守る
『増補 実践的 新聞ジャーナリズム入門』(信濃毎日新聞社・猪股征一著)
矢高則夫(共同通信論説委員)
カラーグラビア
フォト・ジャーナリストの目
ゴリラに追われたピグミー
写真と文=大瀬二郎
[朝日新聞全国世論調査詳報]
   2016年2月定例RDD調査
   2016年2月福島県民世論調査(震災5年後調査)
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