ジャーナリスト学校

■月刊Journalism

【2016年5号のご案内】

 「Journalism」5月号は「右派運動ってなんだろう?」を特集しました。

 安倍晋三首相は3月2日の参院予算委員会で、憲法改正について「私の在任中に成し遂げたいと考えている」と述べました。この改憲運動を全国的に繰り広げているのが日本最大の右派組織といわれる「日本会議」です。日本会議のホームページには「誇りある国づくりへ 国を愛する新しい国民運動ネットワーク」とあり、この運動に呼応した「日本会議国会議員懇談会」には自民党を中心に約280人の国会議員が名を連ねていると言われています。

 これほど大きな右派の運動体でありながら、実態がよくわかりません。メディアがこれまであまり取り上げてこなかったからです。

 日本会議を中心とした右派運動とはどういうものでしょうか。組織、人脈、そして政治への影響力はどのくらいあるのでしょうか。日本会議やその周辺を調査しているジャーナリストや研究者らに論考を寄せてもらいました。

2016年5月号の内容(目次)

Journalism2016年5月号表紙

[特集] 「右派運動ってなんだろう?」
◎ Skype座談会
  特殊扱いでは右派の全体像は見えない
  メディアは調査報道の手法で取材せよ
山口智美(モンタナ州立大学准教授)、
斉藤正美(富山大学非常勤講師)、
編集部
◎ 日本会議を形成する生長の家人脈
  取り巻く宗教団体、根源に「明治憲法復元」
魚住 昭(フリージャーナリスト)
◎ 対「全学連」の右派学生組織がルーツ
  宗政一体の運動で「改憲」に王手寸前
菅野 完 (著述家)
◎ 改憲に突き進む日本最大の右翼組織
  地方に広がり、国会議員とも連携
俵 義文(子どもと教科書全国ネット21事務局長)
◎ 実像報じることが賛否の議論生む
  日本会議「黙殺」は先鋭化招くだけ
田崎 基(神奈川新聞記者)
◎ 現実無視のイデオロギーが税制歪める
  首相指示により「3世代同居」前面へ
堀内京子(朝日新聞記者)
◎ 日本会議、改憲潮流の中の「宗教」
  避けず、貶めず、向き合うこと
塚田穂高(國學院大學研究開発推進機構助教)
◎ 日本会議側の取材、実現せず
  「明治憲法の復活」論は否定
編集部

沖縄の地元紙に対するバッシング問題を考える
沖縄の新聞は「偏向」しているのか?
平和と人権を奪われた側に立つ記者たち
安田浩一(ジャーナリスト)
ニュースキャスター交代を考える
すぐ叩かれ、語ることが難しい時代こそ
時代におもねらず本質見極める言葉を
深澤弘樹(駒澤大学文学部准教授)
事件の顔写真報道を考える
ソーシャルメディア時代の顔写真掲載
新聞社はどう対処すべきか
藤代裕之(ジャーナリスト、法政大学准教授)
〈連載〉 [ 政治をつかむ Essay on Politics ]
冷戦後、広がった政治のあり方
メディアは二分法にとらわれず
もう一つの世界への希望つなげ
牧原 出(東京大学先端科学技術研究センター教授)
〈連載〉 [ 記者講座「伝わる文章」の書き方 ㊥ ]
▼一本の記事を書く
「仮説」は先入観の意識化に近い
これを覆すために現場に向かう
外岡秀俊(ジャーナリスト)
海外メディア報告
人道と治安のジレンマに揺れる欧州
難民危機が政治、社会の変容迫る
熊谷 徹(在独ジャーナリスト)
[ メディア・リポート ]
新聞
政権の倫理崩壊に等しい代執行訴訟
メディアの批判トーンは弱いのでは
松元 剛(琉球新報編集局次長兼報道本部長、論説委員)
放送
「データ」のビジュアル化加速
震災報道でNHKが強み発揮
水島宏明(上智大学文学部新聞学科教授)
出版
出版取次大手の太洋社の破綻に見る
取次の実態と本来の役割
福嶋 聡(ジュンク堂書店難波店店長)
ネット
メッセンジャーの台頭で
対話型のニュースが実現する?
藤村厚夫(スマートニュース株式会社執行役員)
〈連載〉地方発「新刊・名著」
沖縄で「当たり前」を問い続け
『沖縄は「不正義」を問う ― 第二の〝島ぐるみ闘争〟の渦中から』(琉球新報社論説委員会編著)
矢普久原 均(琉球新報論説副委員長)
カラーグラビア
写真家の目
画家が撮った内蒙古1943年
写真=赤羽末吉 文=白山眞理
[朝日新聞全国世論調査詳報]139
   2016年3月定例RDD調査
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