ジャーナリスト学校

■月刊Journalism

【2016年10号のご案内】        ≪10月11日発売≫

 「Journalism」10月号は 「どうなっちゃうの? 社会保障」 を特集しました。

 この国の社会保障制度の行く末について不安が広がっています。安倍内閣が今年6月、消費増税を2019年10月まで再延期を決めたからです。増税分の多くは社会保障に充てられる予定でした。2回も増税を延期したことで「増税はできないのではないか」という見方も出ています。

 社会保障制度は民主党政権だった12年夏、社会保障と税の一体改革として、民主、自民、公明の3党が合意したことで動き出しました。一体改革とは高齢者向けの年金・介護・医療と、少子化対策となる子育て支援を加え、財政再建も目指すものです。一連の改革の財源的裏付けとなるのが消費増税でした。この財源的裏付けが不鮮明になっています。このままで社会保障制度は大丈夫なのでしょうか。

 社会保障制度を考えることは、社会のありようを考えることです。本号では社会保障制度と社会のありようについて徹底的に考えました。

2016年10月号の内容(目次)

Journalism2016年10月号表紙

[特集] 「どうなっちゃうの? 社会保障」
【対談】
  少子高齢化、孤立化が進む日本で
  みなが恩恵受ける社会は可能か?
山崎史郎( 前内閣官房地方創生総括官)
  VS
宮本太郎(中央大学教授)
◎ 未来に明るさを取り戻すために
  医療機関が地域の核、再生目指す
鈴木邦彦(日本医師会常任理事)
◎ 政府は「一体改革」というダイエットをやめ
  「副作用のある健康法」に飛びつくのか
駒村康平(慶応大学教授)
◎ 社会保障を「絵に描いた餅」にしないため
  消費税頼みの未来図からの脱却を考えよう
清川卓史(朝日新聞編集委員)
◎ 認知症の世界を変え、認知症で世界を変える
  「介護の社会化」に向け制度の信頼回復を
田部井康夫(「認知症の人と家族の会」副代表理事)
◎ 財政も異次元緩和も限界にきている
  長期推計の「独立財政機関」を創設せよ
小黒一正(法政大学教授)
インタビュー
  社会保障は野党がリードできるテーマ
  負担とサービス分かち合う社会めざす
山尾志桜里(民進党衆院議員)
 
《 特集 》 「 新聞社が報じる 『 子どもの貧困 』 」
◎ サミットや基金設立でキャンペーン展開
  西日本新聞「子どもに明日を」取材班
宮崎昌治(西日本新聞編集局社会部デスク)
◎ 「ミクロ」からの告発を「マクロ」の視点で検証
  中日新聞「新貧乏物語」に込めた思い
青柳知敏(中日新聞社会部記者・「新貧乏物語」取材班キャップ)
◎ フォーラム面活用で読者と解決策模索
  朝日新聞「子どもと貧困」取材班
丑田 滋(前朝日新聞大阪本社地域報道部記者・「子どもと貧困」取材班キャップ)
 
【相模原事件の匿名報道を考える】
「実名報道」原則の再構築に向けて
「論拠」と報道被害への対応を明確に
曽我部真裕(京都大学教授)
匿名は障害者への偏見か、差別回避のためか
消してはならない「報道機関の責任」の議論
臺 宏士 (メディア総合研究所・放送レポート編集委)
 
【参院選はどう報道されたか】
ニュースの価値判断、メディアは精査を     総 論 
― 上智大学新聞学科が報道を分析
音 好宏 (上智大学教授)
国政選挙とは思えないテレビの低調ぶり   テレビ編
政権の巧みな戦略超えて「政策」報道を
水島宏明(上智大学教授)
新聞は有権者の議題設定に一定の機能   新 聞 編
自らの役割をリアルに評価する姿勢を
小此木潔(上智大学教授)
 
【アメリカ・ジャーナリズムの現在】
ポピュリズムが生み出すメディア不信
権力監視と「報道検証」が信頼高める鍵
園田耕司(朝日新聞記者)
〈新連載〉 記者講座 [ 始めよう! 情報公開 ㊤ ]
▶ 基本的な枠組み
取材ツールとしてどのくらい使えるか?
まず、さまざまなレベルの制度を知ろう
三木由希(NPO法人情報公開クリアリングハウス理事長)
〈連載〉 [ 政治をつかむ Essay on Politics ]
総裁任期の延長、女性の新代表…
自民、民進両党が模索し始めた
政権交代期のリーダーのあり方
牧原 出(東京大学教授)
海外メディア報告
デジタルコンテンツで社会は変わるか
カンボジアのクリエイターたちの挑戦
木村 文(在カンボジア・ジャーナリスト)
[ メディア・リポート ]
新聞
リオ五輪と、広島、長崎、終戦記念日
新聞は総合メディアの価値を示せたか
猪股征一 (信濃毎日新聞監査役)
出版
韓国の学習マンガ「サバイバル」
日本での人気から考える出版の役割
星野 渉(文化通信社取締役編集長)
ネット
深く考えるための情報・材料がない
ニュースサイトはこのままでいいのか
高木利弘(株式会社クリエイシオン代表取締役)
放送
放送人よ!電波の届くその先へ
永六輔さんの現場主義に学ぶ
阿武野勝彦(テレビプロデューサー)
〈連載〉地方発「新刊・名著」
垣間見える戦時下の生活
『プロパガンダ・ポスターにみる日本の戦争
135枚が映し出す真実』 (田島奈都子編著)
小倉いづみ(朝日新聞ジャーナリスト学校主任研究員)
カラーグラビア
写真家の目
自らの思い描いた桃源郷に遊ぶ ―― 堀越千秋の生き方
写真=熊谷秀寿 文=小川英晴
「ネットニュースの今、未来」
トークイベントに70人が参加
編集部
[朝日新聞全国世論調査詳報]
◎  2016年8月定例RDD調査
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