ジャーナリスト学校

■月刊Journalism

【2016年11号のご案内】        ≪11月10日発売≫

 「Journalism」11月号は 「いまこそ考えるべき『天皇制』」 を特集しました。

 「既に八十を越え、幸いに健康であるとは申せ、次第に進む身体の衰えを考慮する時、これまでのように、全身全霊をもって象徴の務めを果たしていくことが、難しくなるのではないかと案じています」。今上天皇は8月8日にテレビ放映された「お言葉」で生前退位の意向をにじませました。

 7月13日のNHKのスクープ以来、生前退位に関する多くの議論がありましたが、編集部では今上天皇が求めているのは象徴天皇の在り方そのものの議論ではないかと考えました。

 そこで、今上天皇の真意に迫るために取材しました。その上で、政治学、歴史学、憲法学、宗教学、社会学、メディア論などさまざまな専門家に多角的な論考を寄せてもらったのが本号です。日本国憲法の第1条に「天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であつて、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く」とあります。政府の有識者会議が始まりましたが、政府にお任せするのではなく、国民一人一人が天皇制について考える必要があるのではないでしょうか。

2016年11月号の内容(目次)

Journalism2016年11月号表紙

[特集] 「いまこそ考えるべき『天皇制』」
◎ 葬られるのか生前退位支える天皇の信念
  沖縄・平和主義めぐって安倍政権と逆断層
佐藤 章(月刊Journalism 編集部員)
◎ 皇室の伝統を現代にどう生かすか
  「象徴天皇」宣言の含蓄を読み解く
苅部 直(東京大学教授)
◎ 戦前から揺れ動いてきた近代天皇制
  「おことば」が突きつけた象徴の意味
河西秀哉(神戸女学院大学准教授)
◎ 務め過多の象徴天皇像を前提とせず
  憲法の原点に、いま一度立ち返ろう
横田耕一(九州大学名誉教授)
◎ 「象徴天皇」の人間性を示す二つのお言葉
  右派勢力は「神聖さ」のため退位に反対
島薗 進(上智大学教授)
◎ 壮大なメディア戦略に乗せられていないか
  報道の歴史観と未来を見通す目が問われる
森 暢平(成城大学准教授)
◎ 天皇の「生前退位」で突きつけられる
  平成とはどういう時代かという問い
古谷経衡 (ライター)
◎ 右派本流は生前退位に反対論
  左派は「反安倍」期待から支持
佐々木俊尚(ジャーナリスト)
【ジャーナリストむのたけじの遺言】
「戦争絶滅」のたいまつの火は
心の中にあかあかと燃えている
木瀬公二 (朝日新聞記者)
【リオ・パラリンピック報告】
リオ・パラリンピック取材で感じた
TOKYOが取り組むべき課題
荒木美晴 (MA SPORTS 代表、ライター)
【沖縄・高江での記者拘束問題を考える】
「土人」暴言も飛び出す憎悪の現場
身をもって知った書き続ける意義
阿部 岳 (沖縄タイムス社北部報道部長)
【どうなる財政赤字】
際限のない国債発行は国家信用の失墜
批判精神なき経済ジャーナリズムは堕落
新保恵志(東海大学教授)
 〈連載〉 記者講座 始めよう! 情報公開 ㊥ 
▶ 請求の事例
狙うは経費、出張、文書簿、臨時の会議
使う側の発想次第で得られる情報は広がる
三木由希子(NPO法人情報公開クリアリングハウス理事長)
 〈連載〉 政治をつかむ Essay on Politics 
鹿児島、東京、新潟に「闘う知事」
背景に政権交代と東日本大震災
政治に求められる次のストーリー
牧原 出(東京大学教授)
海外メディア報告
「トランプ現象」生んだTV報道
ストップかけたのは活字メディア
冷泉彰彦(在米ジャーナリスト)
[ メディア・リポート ]
新聞
「復興加速」とは真逆の風景広がる
被災地に遅発性PTSD多発の懸念も
寺島英弥(河北新報社編集委員)
出版
田中角栄本ブームの背景にある
リーダーシップへの渇望と憧憬
福嶋 聡(ジュンク堂書店難波店店長)
ネット
会話型ニュースを目指すアマゾン
スマホの次の巨大トレンドか
藤村厚夫(スマートニュース執行役員)
放送
テレビと政治との「共依存」関係
大統領選に見るテレビの劣化
金平茂紀 (TBS「報道特集」キャスター)
〈連載〉地方発「新刊・名著」
がんと共に生きた旅人
『「がん」と旅する飛び出し坊や』(永田純子著)
堀江昌史(能美舎発行人)
カラーグラビア
写真家の目
戦時下の中国を宣伝 ―― 「華北交通写真」を読み解く
文=白山眞理 (日本カメラ財団調査研究部長)
[朝日新聞全国世論調査詳報]
◎  2016年9月定例RDD調査
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