ジャーナリスト学校

■月刊Journalism

【2016年12号のご案内】        ≪12月9日発売≫

 「Journalism」12月号は 「世論ってどう作られるの?」 を特集しました。

 米大統領選でトランプ氏が事前の予想を覆して勝利しましたが、メディアのはずし方が尋常ではありません。直前予測で「538(ファイブ・サーティー・エイト)」という選挙情報で定評のある米サイトはクリントン氏の勝つ確率を71.4%としましたし、米紙ニューヨーク・タイムズは85%と予想していました。開票が始まっても当初はクリントン優勢が流れました。

 6月に行われた英国のEU離脱の是非を問う国民投票でも直前の世論調査では残留派が優勢でした。どうやらメディアは世論の動向をつかみ切れていません。どうしちゃったのでしょうか。調査方法に問題があるのでしょうか。ネット社会の進展で世論の作られ方が変わった点も見逃せません。そこで本号では世論調査の現場や選挙の現場に携わる論者や、ネット上での世論に注視している論者、さらにテレビの視聴率の問題など様々な視点から世論を考えてみました。

 まずは緊急特集として、米大統領選についての二つの論考をお読みください。

2016年12月号の内容(目次)

Journalism2016年12月号表紙

 《緊急特集 米大統領選》 
◎ 時代とシンクロしたトランプが「風」つかむ
  保守エリートへの反乱、16年経て日の目
渡辺将人
◎ トランプ大統領で世界は発狂するのか?
  日本人には見えなかったアメリカの真実
横江公美
[特集] 「世論ってどう作られるの?」
◎ 未熟なネットと指針失ったマスメディア
  新聞はニセモノの「世論」を監視せよ
藤代裕之
◎ 自前メディアの活用、市民との協働……
  高度化した政治の情報発信の陥穽とは
西田亮介
◎ メディアの電話世論調査が変わった
  携帯へのRDDを始めた本当のわけ
齋藤恭之
◎ 新聞は世論調査政治に棹ささずに
  「ふつうの人びと」に真摯に向き合え
佐藤卓己
◎ 増え続ける映像を駆使したプロパガンダ
  マスコミが担う「見極める目」を養う役割
三浦博史
◎ 「ネイティブ広告=ステマ」ではない
  偽装を防ぐには、人間の感性が必要だ
片岡英彦
◎ 世論調査は「世論」をとらえているか
  調査の精度向上と透明性が課題
松田映二
◎ テレビとネットの動静を冷静に追跡
  従来手法を超えて「世論」を見つめる
小口日出彦
◎ 無駄な軋轢と罵倒が繰り返されるネット
  果たして社会的な「世論」と呼べるのか
中川淳一郎
【香港のメディア事情】
中国の介入、暴力にネットメディア
クラウドファンディングで立ち向かう
ふるまい よしこ
【「視聴率」を考える】
テレビと歩んだ「視聴率」に変化の波
ビデオリサーチの牙城 切り崩しも
藤平芳紀

インタビュー 福羽泰紀
 変化する視聴行動と時代のニーズに対応
 早い・細かい視聴データの分析サービス

【メディア企業の責務を考える】
求められる洞察力、勇気、継続する体力
報道機関は社会認識への栄養供給源になれ
渡辺武達
【ニュースデザインコンテスト報告】
デジタル時代のニュースに欠かせない
読者を惹きつけるデザインの工夫とは
小林恭子
 〈連載〉 記者講座 始めよう! 情報公開 ㊦ 
▶ 取材の事例
取材活動の選択肢の一つに加えることで
新たな事実の発見や問題提起につながる
三木由希子
 〈連載〉 政治をつかむ Essay on Politics=最終回 
政権交代が可能な政治に必要な
学びあい個性も生かす政権運営
断絶と継承を見抜く報道に期待
牧原 出
海外メディア報告
アラブ世界で広がる反サイバー犯罪法
犯罪でなく市民を取り締まる政府の武器
川上泰徳
[ メディア・リポート ]
新 聞
救済に無力だったハンセン病報道
元患者の現状伝える周年企画の意味
藤森 研
放 送
日中ジャーナリストが率直に討論
互いのスタンスを体感する好機
堀 潤
出 版
10代に人気の小説投稿サイト
「読書」の範疇の外で閲覧される物語
植村八潮
ネット
シェアリングエコノミーに人種差別の壁
防止のために積極的な仕組みづくりを
小林啓倫
〈連載〉地方発「新刊・名著」
「地べた」から戦後経済を記録する
『人びとの戦後経済秘史』〈東京新聞・中日新聞経済部編〉
池尾伸一
カラーグラビア
写真家の目
都心に残る「十畳長屋」
差別と貧困の語りべ
写真と文=川上 真
【本誌10月号掲載 中日新聞連載「新貧乏物語」】
私たちはなぜ誤ったのか
自作自演写真と記事捏造の経緯について
青柳知敏
[朝日新聞全国世論調査詳報]
◎ 2016年10月定例RDD調査
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