ジャーナリスト学校

■月刊Journalism

【2017年01号のご案内】        ≪1月11日発売≫

 「Journalism」1月号は 「大丈夫なの? 日本の警察」 を特集しました。

 昨年5月24日、刑事訴訟法等の一部改正法が衆院本会議で可決、成立しました。取り調べの録音・録画(可視化)を一部の事件で義務づけることが柱であるとして、可視化法案などとも呼ばれました。

 しかし、改正法は可視化だけを対象にしたものではありません。いくつかの法律がセットになっていて、通信傍受の対象事件の拡大や司法取引の導入などが含まれています。警察など捜査機関の権限が強化されたのです。さらに共謀罪が「テロ等組織犯罪準備罪」などと名称を変え、通常国会に出される可能性もあります。

 2000年に問題となった一連の警察不祥事の中で警察は「国民のための警察になる」と誓ったはずです。ところが、2020年の東京オリンピック・パラリンピックでのテロ対策を理由に警察の権限がさらに強まりそうです。本当にそれで大丈夫でしょうか。国民のためではなく、国民を威圧する存在にならないでしょうか。本号では日本の警察について考えました。

2017年1月号の内容(目次)

Journalism2017年01月号表紙

[ 特集 ] 「 大丈夫なの? 日本の警察 」
◎ < インタビュー >
  警察に対する国民の不信感を払拭するには
  都道府県公安委を正しく機能させることだ
田村正博 (京都産業大学教授、元警察大学校長)
聞き手 朝日新聞専門記者 緒方健二
◎ 「 共謀罪法案 」 の成立で懸念される
  捜査手法の拡大と監視社会の到来
山下幸夫 (弁護士)
◎ 原発問題を取材するA記者の例で考える
  盗聴法の対象犯罪拡大がもたらす危険性
村井敏邦 (一橋大学名誉教授)
◎ 「 可視化 」 の美名のもと、見逃された刑訴法改正
  メディアは同じ轍を踏まず、共謀罪で積極報道を
田近正樹 (日本雑誌協会人権・言論特別委員会委員長)
◎ 国民の生命を守るのが警察の本来業務のはず
  いつから警察庁は後ろ向きになってしまったのか
後藤啓二 ( NPO 法人シンクキッズー子ども虐待・性犯罪をなくす会代表理事、弁護士)
◎ 発表より早く書くことであぶり出される裏事情
  事実にこだわる記者に特ダネは舞い降りる
本城雅人 (作家)
◎ 隠しカメラ事件を暴いた大分合同新聞
  捜査手法の違法性を粘り強く問う
佐々木稔 (大分合同新聞社編集局次長兼報道部長)
◎ 全国津々浦々に配置されている警察担当記者
  本当に 「 権力の暴走を許さない 」 ためなのか
高田昌幸 (高知新聞報道部記者)
[ 特集 ] 「 展望 2017 」
◎ < PKO・駆けつけ >
  警護自衛隊に事故があれば一気に9条改憲か
  南スーダンPKO派遣は実質的な違憲
伊勢﨑賢治 (東京外国語大学大学院 「 平和構築・紛争予防講座 」 担当教授)
◎ < 憲法 >
  憲法の役割を変更する安倍自民党の改憲案
  野党とメディアは国民に問題の本質を示せ
小林 節 (慶応大学名誉教授
◎ < ネット >
  第5のマスメディアとなった
  ネットの目指す次の姿とは?
服部 桂 (元 Journalism 編集部員)
◎ < 政治 >
  首脳の交代で国際社会に変化の波
  問われる危機吸収メカニズムの真贋
牧原 出 (東京大学先端科学技術研究センター教授)
【 犯罪被害の現状を考える 】
メディアスクラムの解消が最大の課題
警察の実名・匿名発表の是非論じる前に
高橋正人 (犯罪被害者支援弁護士フォーラム事務局長、弁護士)
【 米大統領選を読む 】
トランプ当選で見えた post・truth の時代
選挙プランナーが絶望の中で学んだこととは
松田 馨 (選挙プランナー)
 〈 新連載 〉 記者講座 科学ニュースの伝え方 ㊤ 
▶ 科学の本質を知る
社会と科学の間に横たわる 「 溝 」
それを埋める記事が、あつれきを解く
上田俊英 (朝日新聞編集委員)
海外メディア報告
メディアも政治家もトランプ批判
ナチスの歴史に根ざした人権意識
熊谷 徹 (在独ジャーナリスト)
[ メディア・リポート ]
新 聞
平和運動センター議長の逮捕と捜索
「 暗い時代 」 を思い起こす警察の変質
松元 剛 (琉球新報編集局次長兼報道本部長)
テレビ
テレビが伝えない 「 過労自殺 」 の本質
電通への 「 配慮 」 と飛び火への懸念
水島宏明 (上智大学教授)
出 版
電子雑誌の読み放題が迫る出版の変容
「 dマガジン 」 隆盛の影響を考える
星野 渉 (文化通信社常務取締役編集長)
ネット
「 まさか!」 を巻き起こした 「 ポピュリズム 」
ソーシャルメディアの震源域を凝視せよ
高木利弘 (クリエイシオン代表取締役)
〈 連載 〉 地方発 「 新刊・名著 」
深い取材に基づいた福島の生の声
『 東日本大震災 何も終わらない福島の5年 飯舘・南相馬から 』 (寺島英弥著)
岡田 力 ( Journalism 編集長)
カラーグラビア
写真家の目
弱い立場の人々から
犠牲になっていく
写真と文=安田菜津紀(フォトジャーナリスト)
[ 朝日新聞全国世論調査詳報 ]
◎ 2016年11月定例RDD調査
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