ジャーナリスト学校

■月刊Journalism

【2017年05号のご案内】        ≪5月11日発売≫

 「Journalism」5月号は 「ポスト・トゥルースの深層」 を特集しました。

 オックスフォード英語辞典が2016年の言葉として選んだ「ポスト・トゥルース」が世界を覆い尽くす勢いです。英国のEU離脱やトランプ氏の米大統領当選などから、選考理由は「真実や事実よりも個人の感情や信念が重視される米英の政治文化や風潮を表現していると評価された」(共同電)ということでしたが、いまや現代を象徴する言葉になってきています。

 トランプ大統領の当選にはフェイク(偽)ニュースが一役買ったのではという指摘もあります。トランプ氏自身は就任前の記者会見で、気にくわないCNNの記者に対し、「お前のところはフェイクニュースだ」と質問に答えませんでした。フェイクニュースの意味まであいまいになってきています。

 正確な情報より感情が優先し、為政者がうそを交えてまで聴衆を扇動する。こうした状況はポピュリズムではないかとの声も上がっています。一方、マスメディアの信頼が揺らいでいる表れとの指摘もあります。この混沌とした時代をどう読み解くかを考えました。

2017年5月号の内容(目次)

Journalism2017年05月号表紙

[ 特集 ]「 ポスト・トゥルースの深層 」
◎ 米国政治に革新もたらした
  人民党トランプはどうか? 注目のとき
宇野重規 (東京大学社会科学研究所教授)
◎ ポピュリズムは 「 大衆迎合主義 」 か
  見えてくるメディア側のジレンマ
水島治郎 (千葉大学法政経学部教授)
◎ トランプ氏のポスト・トゥルース政治
  「 正しく怖がる 」 ためにすべきことは
渡部恒雄 (笹川平和財団特任研究員)
◎ オルタナティブ・ファクトに三つの階層
  公平性ある情報提供が 「 伝達者 」 の任務
森 健 (ジャーナリスト)
◎ ソーシャル時代の取材スキルとは
  ハンドブックを混合チームで翻訳
耳塚佳代 (翻訳家、ライター)
◎ トランプ氏発言は 「 ウソ 」 か 「 虚偽の主張 」
  大統領と米メディア間、真実めぐる戦い
中井大助 (朝日新聞社会部次長)
◎ 事実確認サイトは閲覧量急増
  大学や研究所からネットワーク拡大
鵜飼 啓(朝日新聞ニューヨーク支局長)
◎ 米国を翻弄したフェイクニュース
  読者リテラシーはメディアの責任
平 和博(朝日新聞IT専門記者)
 
[ 特集 ]「 憲法施行70年 」
◎ 二重の課題に直面する表現の自由
  その現代的局面を展望する
右崎正博 (獨協大学名誉教授)
◎ 世界中の憲法との比較で見えた
  日本国憲法の特徴と普遍的価値
ケネス・盛・マッケルウェイン (東京大学社会科学研究所准教授)
◎ < インタビュー >
  「 憲法くん 」 を20年間、演じて感じる
  理想を現実にあわせる時代の空気
松元ヒロ (芸人)
 
【 改正個人情報保護法を考える 】
「 要配慮 」 で問われる報道の責任
適用除外には、市民の理解が必要
中崎雄也 (朝日新聞社記者規範幹事)
【 安保法初適用を見越し情報公開請求を続けた 】
南スーダンPKO 実績ありき
「 戦闘 」 日報隠蔽し新任務付与
布施祐仁 (ジャーナリスト)
 〈 連載 〉 記者講座 ウェブ記事のトリセツ ㊥ 
▶記事が読まれる場所
書いただけでは読者に届かない
媒体のプラットフォーム攻略法
奥山晶二郎 (朝日新聞 「 withnews 」 編集長)
海外メディア報告
理性と普遍的な価値を守れるか
BREXITに揺れる欧州の苦悩
熊谷 徹 (在独ジャーナリスト)
[ メディア・リポート ]
新 聞
事故矮小化に手を貸すメディア
オスプレイ 「 墜落 」 を 「 不時着 」 に
松元 剛 (琉球新報読者事業局次長)
放 送
ホームレスへのテレビの眼差し
「 ヘイト報道 」 避ける自己点検を
水島宏明 (上智大学文学部新聞学科教授)
出 版
物流の危機に際して考える
ネット通販に負けない書店の在り方
福嶋 聡 (ジュンク堂書店難波店店長)
ネット
FBが恐れる次世代SNS 「 スナチャ 」
「 今この瞬間 」 に徹する消滅メッセージ
藤村厚夫 (スマートニュース株式会社執行役員)
カラーグラビア
写真家の目
カシミール
弾圧に屈せざる人々
写真と文=廣瀬和司
[ 朝日新聞全国世論調査詳報 ]
◎ 2017年2月大阪府民世論調査
◎ 2017年3月定例RDD調査
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